セルフ・レッスン第5回:練習室でバッハ、ハイドン&無謀曲

レッスン室2

昨日はレンタル練習室で初セルフ・レッスンをしてきました!

前回とは別の場所で、何と1時間1000円、しかも「レッスンにもどうぞ」って書いてあった(*'▽')
セルフなので、レッスン禁止の練習室でもレッスンしちゃって全く問題ないのですが、一応、リアリティを追求して(?)利用規定にもこだわってる(笑)

というわけで、昨日のレッスンはこんな感じ。(回を追うごとに妄想がひどくなってるように見えるのは、多分、気のせい)

「こんな遠方までわざわざお運び頂いて恐縮です」

先生「いえいえ、グランドピアノがあるのならその方がずっといいです。でも、これ、ペダルが2本しかないのね。まあ、ソステヌートペダルは使わないから困らないけど…。それより、ボストンのある部屋は取れなかったの?」

「そうなんですよ。ヤマハの部屋しか空いていないと言われました」

先生「私たちのヤマハ好きがテレパシーで伝わってしまったのかも?笑 でも、次回はボストンをキープしてみてください。それでは、まずバッハのシンフォニア8番をやりましょう」

シンフォニア8番

「8番のトリルの入れ方について少し考えてみたので、見ていただきたいのですが…。主題の3拍目についているトリルは実音から弾き始めるのはどうでしょうか?ドラ、レ、ド、シドシドシ、ラソ…という感じで」

先生「古典派以前のトリルは上隣りの音から弾くのが原則ですが、敢えて実音から弾きたい理由は何ですか?」

「この部分は、実音から弾いたほうが、レドシ♭ラソという音階がはっきりすると思ったのです」

先生「確かにそうなりますね。そういう解釈もあっていいかと思います。あとは趣味の問題ですね。私だったら、上隣りの音から弾いて、しかも最初の音をほんの少し長めにします。極端に言うと、ドォシドシラソって感じで…。こうすると、ちょっと進むのをためらうような、優雅な感じになりますから。あっ、長くし過ぎると、idemという別の種類の装飾音になってしまうので気を付けて(^^;」

「迷いますね」

先生「おそらく、今のようなゆったりとしたアレグレットだったら私が言った弾き方がよくて、もっと速いモルト・アレグロやプレストとして、きびきびした感じにしたい場合は、あなたが考えてきたように弾いたほうがしっくり来る気がします。いずれにせよ、色々と考えてみるのは良いことです」

(ということで、何回か弾いてみて大甘合格)

「次は、10番の方をお願いします」

先生「少し速すぎるようです。もっと落ち着いて。市田先生の参考テンポは4分音符=60ですが、とりあえずこれは上限と思ってください」

IMG_20170629_165216.jpg

先生「↑こういう音形のところの音価をしっかり守ってください。8分音符で降りてくるミとラは保持しない。ドはきちんと弾き直して、かつ、保持する。そして、上声の流れミドラがその通り聞こえるように、音色を揃える」

「ひぃっっΣ(゚д゚lll) ハードル高いです」

先生「でも、それを正確にやらないと多声音楽になりませんから…。10番は見かけより手ごわいです。これはもう一回ですね。8番が終わった分、もし余裕があれば11番も見ておいてください」

「次は、自主練習をしていたハイドンのホ短調ソナタの3楽章を見ていただきたいのですが、いいでしょうか?」

先生「えっ、チェルニーは??まあ、いいか。せっかく苦手なハイドンをやってみたそうなので、見てみましょう。でも一体どうして?」

Hob XVI:50ハ長調というのが気に入ってしまって、その準備に何か別の曲で手を慣らしておきたい気がしまして」

先生「ん~、50番は後期の曲で、ホ短調は中期の曲だから、意外と技法上の違いが大きいかも。それはさておき、innocentementeという指定がありますが、どう弾きたいですか?」

「innocentementeは『無邪気に』という意味なので、その通りに弾きたいです。全音の注意書きには『余り明るくならぬように』って書いてありますが」

先生「そうねえ、全音のコメントは無視して『能天気に』弾きましょう!笑 『無邪気に』って、言いかえれば、そういうことでしょ?」←本当か!?笑

「分かりました。ハイドンですしね」←師弟そろって酷い(^^;;

先生「能天気にといっても、落ち着かない感じというのとは少し違いますよね。せっかく古典派の曲を持ってきたので、ちょっとした技法をお教えしましょう。フィンガーペダルっていうんだけど、聞いたことないですか?ちょっと、アルベルティ・バスの音形(ドソミソの伴奏形)を弾いてみてください」

「あっ、私はアルベルティ・バスの最初の音を残す癖があるのですが、直したほうがいいですよね?」

先生「いや、まさにそれがフィンガーペダルですよ!教える必要ないじゃないの(笑) 楽譜に書いてみると↓こんな感じに弾くということですね」

フィンガーペダル

先生「バスの音が残るので、ダンパーペダルを踏まなかったり、ごく浅く踏むだけでも響きが豊かになります。古典派を弾く時の強い味方です。それに、5の指で保持し続けるので、指が全体としてバタつかなくなります。まさに一石二鳥なのです」

「知らないうちに正しい奏法を取り入れていたみたいです。何だか自信が湧いてきました」←単純なヤツ(笑)

(何度か練習して、「次回はチェルニーをグランドピアノ・デビュー」させましょうということで、今回のレッスンは終わり)

先生「レッスンはこれまでにして、あとはリラックスして無謀曲でも弾いて遊んでみましょう。幻想ポロネーズの楽譜は持ってきましたか?」

「持ってますが、いきなりそれを弾くのですか!?初見に近いですよ」

先生「ショパンは音の鳴り方が全然違うねー。何か、ぐちゃぐちゃだけど、気持ちよさそうに弾いてる(笑) いや、決して、けなしたいわけではなくて、ショパンの音楽にしようという努力は窺えると思って…。譜読みが困難な部分だらけと思うけど、チャレンジしてみたらいかがですか?」

(あとはベートーベンの『田園』ソナタの1楽章と2楽章を弾き散らかして、先生の目もあるので(?)部分練習もして、予約した2時間あっという間に終了)

セルフ・レッスン第4回:チェルニー40-15&16と無謀曲祭り

私が私にピアノを習うコーナー第4回目をお届けします。
今回は、チェルニー40番の15、16を少々やって、メインイベントは「先生が薦める無謀曲候補が明らかになる」です!笑

「今回はバッハのインヴェンションが進みませんでした。すみません」

先生「え!?珍しいこともあるものですね。まさか具合が悪いなんてことはありませんよね?」

「大丈夫です。その代わり、チェルニーを2曲やってみました。15がさっぱり上達しないのですが…」

先生前に見た時より良くなっていますよ。強弱もスムーズになってきましたし、左手の1音目スタッカートで次の3つスラーという音形にも慣れてきたようですし」

「合格まであとどれぐらいかかるでしょうか?」

先生「そうねえ、練習次第という答えを求めているわけじゃなさそうだし…(笑) あまり時間をかけ過ぎるより、思い切って、ここで一区切りにして次に行きましょうか?ただし、一通り終わったらもう一度やることを条件に」

「はい、分かりました!それでは16番を見てください」

チェルニー40-16


先生「15番より好調のようですね。こういう動きは比較的得意なのかも?手首の回転も使えていますね。あとは、指使いを譜面通りにしてください。そうすれば、スムーズに行くと思います」

「以前は楽譜の指使いをあまり守っていなかったのですが、最近、譜面通りの方が弾きやすいことが多いと気づきました(^^;」

先生「それから、伸ばす音と切る音の区別をしっかりつけてください。特に小節の最後で音価をうやむやにしている感じのところが多いので。ほら、普段の会話でも語尾をはっきりさせないと、何を言っているのか分からないでしょう?私はそういう傾向があるので直さないといけないのだけど…。ピアノでも同じことです。というわけで、指使いと音価に気を付けて16番をもう一度よく練習して来て下さい」

「はい、そうします。前回、無謀曲の候補を考えてくださるとのことでしたが…」

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セルフ・レッスン第3回:シンフォニア8番&10番

私が私にピアノを教える公開講座(←大袈裟)の第3回目は、バッハのシンフォニア第8番と第10番です。
チェルニーは、今回は休み。

まず8番から。
シンフォニア8番

先生「この曲は、主題が21回も出てくるのですが、ちゃんとチェックしていますね」

「市田先生(注:楽譜を編集した先生)が、親切にヒントを書いてくださっていますので」

先生「主題の入りは意識できていると思うのですが、各声部の弾き分けがまだできていないようですね」

「主題のアーティキュレーションにばかり気を取られてしまって、つかめない感じで…」

先生「それだけではないと思いますよ。もっと本質的なことは、各声部をよく聞くことです。声部ごとの練習はしましたか?」

「いえ、やっていませんでした」

先生「つかめない感じの時は、やるようにしてください。いきなり3声を合わせて弾いても聞き取れる時は省略してもいいです。音楽の道を目指す可能性が少しでもある若い人だったら、きちんとアナリーゼをして必ず声部ごとの練習をするよう言いますが、大人は少し手抜きしてもいいかなと…。まさか今から音楽の道を目指したりしないですよね?笑」

「まさか…(^^;」

先生「主題のアーティキュレーションのことを言ってましたが、スタッカートが硬い感じというか引っ掻く感じというか、ちょっとバッハにふさわしくないように思いました。テヌートにはしないよう意識しつつ、スタッカートにこだわらず綺麗に響くことを優先させてください」

「トリルの入れ方はどうでしょうか?回数とか」

先生「回数は綺麗に弾ける範囲で入れるようにしてください。8分音符にトリルのところは32音符で弾ければいいです。無理して多くの音を詰め込もうとするとテンポが乱れたり綺麗じゃなくなったりしますから。それより、バッハの時代は、基本は上から(ドにトリルがついていたらレドレドレド)ですから、そちらの方を気を付けてください。気まぐれで上から始めたり主音から始めたり、というのはよくありません」

「弾きやすさで決めているところがあるかもしれません。気を付けます」

先生「8番はもう1回やりましょう」

続いて10番。
シンフォニア10番

「チェルニー40-15が行き詰ってスランプに陥ってしまって、ついシンフォニアの10番を譜読みしてしまいました」

先生「40-15に行き詰まったら、次の16番を譜読みしてみてもよかったのですが、というか、むしろその方がいいような気もします。あるいは、40-15に似た音形の30番の21を見てみるのはどうでしょうか。」

「すみません。思いつきませんでした」

先生「でも、せっかく譜読みをしたのですから見てみましょう。そうですね、8番よりよくできていると思います」

「8番より、弾いていて、声部の聞き分けが出来ていた感じがします。こっちも声部ごとの練習をしてきます」

先生「バッハには熱心ですね。いや、もちろんいいことなのですが…。そういえば、スランプということですが、最近、無謀曲をやっていないのでは?」

「えっ!?無謀曲やったほうがいいですか!?」

先生「やりたくないのなら無理にとは言いませんけれど、ショック療法もいいかもしれないと思って…。次回までに候補を考えてみます」

「はぁ、ありがとうございます(^^;」

―――
何やら道を誤りつつある師弟…。このコンビ、大丈夫なのでしょうか?(;^ω^)

セルフ・レッスン第2回:チェルニー40-15&シンフォニア9番

セルフ・レッスンの模様を(音は無しで)お伝えするコーナー、第2回目はチェルニー40番の15とバッハのシンフォニア(3声)の9番です。先生パートの方が分量が圧倒的に多くなってしまいました。生徒は、口答えでもしない限り、あんまり言うことがないので(笑)

まず、チェルニーから。
チェルニー40-15

先生「何というか、子供が必死になって、あるいは、ふてくされて弾いているような感じになってしまっていますね」(←いきなり口が悪い)

「音を外しまくっていますし、やはり練習不足でしょうか?」

先生「むしろ、今の弾き方で練習を重ねられたら、その方が困ります。まず、冒頭の強弱記号は何ですか?」

「pです」

先生「fぐらいで弾いていましたね。というか、全体的にfで強弱がほとんどなかったです。子供がふてくされて弾いてる感じになっていたのは、そのせいです」

「すみません。必死になっていて見落としていました」

先生「最初はスローテンポから始めていると思いますが、その時点から強弱はきちんとつけるようにしてください。あくまで練習曲で、指の訓練ではありませんから。よく見ると、音楽の流れに対して不自然ではない強弱指定になっていると思いますよ。それを無視して全部fなんかにしてしまうと、弾きにくいのは当然だと思います」

「チェルニーも音楽的に弾かなければいけないということですね」

先生「そういうことです。よく『ショパンをチェルニーのように弾いてはいけません』なんて言いますが、チェルニーもチェルニーのように弾いてはいけません(笑)」

「…」

先生「それから、アーティキュレーションですね。冒頭の左手のスタッカートとレガートの組み合わせが全然できていませんでした」

「スタッカートは子供のころから苦手で…。『三つ子の魂百まで』って、昔の人は、うまいこと言いますよね」

先生「感心している場合ではありません(^^; それは何か工夫をしなければ。今回の場合は、左手に合わせて、タッ、ラ~リ~ラ、と歌ってみるとか。え?恥ずかしいですか?安心してください。そもそも、ピアノを弾いている姿というのは結構恥ずかしいものなので、それに恥ずかしさが少しぐらい加わっても気にすることはありません」

次はシンフォニア。
シンフォニア9

先生「バッハはお好きなようですね。9番はテンポがゆったりしているということもあるのでしょうけど、必死に弾いてるという感じではなくていいと思います」

「バッハは楽しいです」

先生「気になったのは、16分音符1個に32分音符2個が続いている音形のリズムが崩れてる時がありますね。特に左手。16分音符が短すぎることが多いです。16分音符を切り詰めた分、2番目の32音符の後に間を取り過ぎてしまっています」

「たぶん、その部分に続く内声部との重音に備える感じになっているのだと思います。よく練習しておきます」

先生「他には特にありません。曲の分析なんかは、市田先生の楽譜の解説に詳しく書いてるので、私は出番がありません(笑)」

セルフ・レッスン第1回=教材選び

GW中にソナチネで遊び過ぎたのが原因で、両手の小指の付け根辺りに負荷がかかり過ぎたらしく、最近は、泣く泣くピアノを弾く時間をかなり減らしています。

最近、レッスンに通うかどうか迷った結果、とりあえず「Nekoushi先生にお願いする」(つまりセルフレッスン)ということに決まっていた(『レッスン受けようか迷った結果…』参照)ので、こういうピアノをあまり弾けない時こそ、レッスンの教材でも考えてみようかな、ということになりました。

というわけで、1回目のレッスンは、先生(自分だけど…笑)と相談して教材選びです。
思わず、会話記録の形式にしてしまいました(^^;
よく考えると一人二役なので恥ずかしいのですが、かっこよく言えば「自分との対話」(笑)

先生「教則本と言いますか、できるだけ毎日少しずつやる教材があった方が良さそうですね。何もないと弾き散らかして終わりにしちゃうみたいだから…(笑) どんな教則本を持ってますか?」

「うちにあるのをかき集めてきたら、チェルニー40番、チェルニー左手、チェルニー30番から何曲かコピー、モシュコフスキーの20の小練習曲、どういうわけかハノンもありました。それから、教則本というべきか分かりませんがインベンション・シンフォニアです」

先生「まず、インベンション・シンフォニアは決定です。これは毎日少しずつやってください。特にシンフォニアをよく勉強したらいいと思います。対位法をしっかりやることで、音楽性も高まるし、もちろん指の訓練にもなりますから。」

「チェルニーとモシュコフスキーで迷っているのですが」

先生「それは、はじめの方をやりかけているチェルニー40番の残り(15番以降)をやってください。苦手な技法がある時は、30番の同じような技法の曲をまずやってみたらいいと思いますよ。例えば、40-15の半音階が苦手だったら30-21をまずやってみるとか、両手で3度や6度のスケールをやる40-29が苦手だったら30-23で予習してみるとか…。左手の練習曲は要らない気がします。演奏を聞かせていただいたら、意外と左手もしっかりしていましたから」

「モシュコフスキーはどうでしょうか?最近お気に入りなのですが…。」

先生「なかなか取り扱いに困る曲集を買ってきましたね(笑) 私も、モシュコフスキーの20の小練習曲は綺麗な曲集なので好きです。でも、どういう技術の習得を目指しているのか少し中途半端なところがあるかも…。多声的なことはインベンション・シンフォニアがありますし、メロディを綺麗に歌わせるのは普通に曲でやればいいのですよ。モシュコ20は、ときどき気分転換に弾いてみるという使い方はどうでしょう?」

「先生はチェールニー贔屓なのでは…?笑」

先生「それを言うなら、チェルニーを何種類も用意してたあなたこそ(笑) それに、チェルニー40番が終わって、それでも練習曲をやりたいときは、モシュコ20の上の段階のモシュコフスキーの15の練習曲をやってもいいかなと思ってますよ」

「ハノンはやらなくてもいいですよね?」

先生「そうですね、要りません。それから、お持ちではないようですがピシュナみたいな指強化練習本は特に強く禁止します。指を痛めて弾けなくなってしまっては元も子もないですから」
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Nekoushi

Author:Nekoushi
◆数年おきにピアノがマイブームになり、挫折と再開を繰り返しています。
◆レッスン歴は子供の頃と大学生の頃(20年ほど前)に少々。
◆ちゃんと継続していないので完成した曲はありませんが、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンが特に好きです♪
◆独学の記録を時々「セルフレッスン」という名の仮想(妄想?)レッスンの形に仕立てて書いてます♪

練習中&終了曲
◇練習中
・チェルニー40-18、19
・バッハ シンフォニア 3番
・モーツァルト ソナタ ニ長調 K.311~第1楽章

◇2017年の終了曲
・チェルニー40-14、21、15、16、17
・バッハ シンフォニア(1巡目) 1、5、6、9、8、11、10、15番
・ハイドン ソナタ ホ短調 Hob.XVI:34~第2&第3楽章
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