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Nekoushiの音楽帖+α

ピアノを弾き散らかし、音楽を聴き散らかし、音楽と戯れています。

 

素敵すぎる仲道郁代さんの『シューマン:ファンタジー』

仲道郁代さんといえばショパン!というイメージが強いかもしれませんが、仲道さんの「心の故郷」は、実はシューマン
デビューアルバムにシューマンのソナタ第3番(グランドソナタ)を選曲してらっしゃるし、「私の青春はシューマンとともにありました」と仰るほどの傾倒ぶりです。

ちょうど1か月前ぐらいに発売された、デビュー30周年を記念するアルバム『シューマン:ファンタジー』は、まさに原点回帰で久しぶりにシューマンを取り上げていて、私は、このCDがとても気に入っています。

収録曲は、『ロマンス 嬰ヘ長調 Op.28-2』、『交響的練習曲 Op.13』、『幻想曲 ハ長調 Op.17』の3曲です。

仲道さんはCDの解説の中で、

感情や感覚と、理性のせめぎあい。
その中で、シューマンは生涯、繊細な心のありようを、永遠の憧れを、あるがままに描き続けたのだと思います。
憧れの世界と現実の世界とのボーダーはそこにはありません。彼にとっては非日常も日常なのです。非日常を感じる彼がそこにいることが、彼のリアリティです。


と語っています。

『シューマン:ファンタジー』は、まさに、そういうことを表現した演奏になっていると感じました。
ふと夢か幻の世界に連れて行かれそうになったと思ったら、はっと我に帰って現実に戻ってくるような…。
それが、すごく自然で、わざとらしかったり押しつけがましかったりするところがなく、心地よく音楽に浸ることができます。
正直言うと、シューマンには得体の知れないところがあると思うのですが、仲道さんの演奏で聴くと、全然そんな感じがしない(≧▽≦)

CDに収録されている3曲は、『ロマンス』は結婚直前にクララに贈った曲、『交響的練習曲』はクララの前の婚約相手の養父フォン・リッケン男爵が作った主題に基づいた変奏的大作、そして、『幻想曲』はベートーヴェン生誕65周年にあたる1835年に記念碑をボンに建てようという計画に際して献呈するために作曲されたソナタ的作品です。『幻想曲』は、ベートーヴェンを記念すると同時に、クララへの愛のメッセージが隠されているらしいです。

3曲の中で特に気に入っているのは『幻想曲』です。
この曲は3つの楽章からできていて、第1楽章は文字通り幻想的な中に情熱が感じられる音楽、第2楽章は勇壮でエネルギッシュなマーチ風の音楽、第3楽章は穏やかで夢の中のような世界です。

仲道さんの演奏は「感情と感性、理性のせめぎあい」とおっしゃている通り、あくまで良い意味でバランスのとれた感じ。
幻想的な第1楽章でも得体が知れなくなったりせず、第2楽章はエネルギッシュですが荒々しい所がなく気品があり、第3楽章は夢見心地!
幻想曲』の第3楽章が私は一番好きです。

『ロマンス』もかなり気に入っています。どうも、シューマンでは夢見心地系の曲が好きみたい。
ちょっと弾いてみたいかも、と思って楽譜を見てみたら、嬰ヘ長調なのでシャープ6個だし、3段譜も使っているし、聞いた感じより遥かに難しそうだったので止めておきます(^^;;

好都合なことに、Sony Music Japanが公式動画を公開してくれているので貼っておきますね。
仲道さんがシューマンについて熱く語っているインタビューも必見です!
お話を聞いていると、ものすごく頭脳明晰な方なんだろうなぁと思わされます。



私のお気に入りの『幻想曲』第3楽章は4分20秒あたりから、『ロマンス』は1分28秒あたりから、『幻想曲』第1楽章は冒頭から流れて来ます。
是非ご覧ください!

そういや、この秋は「ツィメルマンのシューベルトに魂を吸い取られた」こともあったし、私にとってはCDが豊作です(^^♪
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* Category : ピアノ曲の鑑賞・考察

* Comment : (2)

No title * by ねこぴあの
Nekoushiさんのこの記事を読んだら幻想曲をきかざるをえないじゃないですかー!!どうしてくれるんですか(笑

シューマンを仲道さんが好きで嬉しいなあと感じました。
シューマンって、アマチュアには割と敬遠されがちな作曲家というイメージです。シューベルトより弾く人少ない印象です。
シューマン、得体のしれないところがいいんですよー(笑)

わたしはかなり好きですが、トロイメライもアラベスクもとんでもなく難しかったので、シューマンはしばらく手を出さないかもしれません。


To:ねこぴあのさん * by Nekoushi
こんにちは~
コメントありがとうございます(^^♪

> Nekoushiさんのこの記事を読んだら幻想曲をきかざるをえないじゃないですかー!!どうしてくれるんですか(笑

どうしてくれましょうね~?
「是非聞いてください!!」と後押しする以外ないじゃないですか(笑)
というか、一瞬「きかざるをえない」が「弾かざるをえない」に見えちゃった(^^;;

> シューマンを仲道さんが好きで嬉しいなあと感じました。

なかみっちゃん(←馴れ馴れしい…笑)は、普段は、ほんわかした感じなのに、音楽について、特にシューマンについて語る時は熱いです(≧▽≦)

シューマンって、ちょっと得体が知れないし、弾きづらい割には万人受けしないので、アマチュアは敬遠しがちなのでしょうね。
得体が知れないというか、たぶん、文学的なロマンチストなのですよ。そういうところが、ねこぴあのさんとは相性がいいのかも!?

アラベスク…。
私は、チャレンジしてみたけど挫折してしまいましたよ(*_*)

コメント









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No title
Nekoushiさんのこの記事を読んだら幻想曲をきかざるをえないじゃないですかー!!どうしてくれるんですか(笑

シューマンを仲道さんが好きで嬉しいなあと感じました。
シューマンって、アマチュアには割と敬遠されがちな作曲家というイメージです。シューベルトより弾く人少ない印象です。
シューマン、得体のしれないところがいいんですよー(笑)

わたしはかなり好きですが、トロイメライもアラベスクもとんでもなく難しかったので、シューマンはしばらく手を出さないかもしれません。

2017-11-04 * ねこぴあの [ 編集 ]

To:ねこぴあのさん
こんにちは~
コメントありがとうございます(^^♪

> Nekoushiさんのこの記事を読んだら幻想曲をきかざるをえないじゃないですかー!!どうしてくれるんですか(笑

どうしてくれましょうね~?
「是非聞いてください!!」と後押しする以外ないじゃないですか(笑)
というか、一瞬「きかざるをえない」が「弾かざるをえない」に見えちゃった(^^;;

> シューマンを仲道さんが好きで嬉しいなあと感じました。

なかみっちゃん(←馴れ馴れしい…笑)は、普段は、ほんわかした感じなのに、音楽について、特にシューマンについて語る時は熱いです(≧▽≦)

シューマンって、ちょっと得体が知れないし、弾きづらい割には万人受けしないので、アマチュアは敬遠しがちなのでしょうね。
得体が知れないというか、たぶん、文学的なロマンチストなのですよ。そういうところが、ねこぴあのさんとは相性がいいのかも!?

アラベスク…。
私は、チャレンジしてみたけど挫折してしまいましたよ(*_*)
2017-11-04 * Nekoushi [ 編集 ]