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NekoUshiの音楽帖+α

ピアノを弾き散らかし、音楽を聴き散らかし、音楽と戯れています。

 

セルフレッスン第36回:クリスマスプレゼントはベトソナ10番(^^♪

今回は、ベトソナ10番ことベートーヴェンのソナタ第10番の第1楽章の徹底解剖(←大袈裟(^^;;)をやります(≧▽≦)
前回から間が空いてしまった分だけ、量がやたらと多かったので、涙を呑んで、対話形式ではなくメモ形式にします。

ベトソナ10番 第1楽章冒頭
↑冒頭部分

・まず、テンポについて。2/4拍子で書かれているけど、基本単位は8分音符。4/8拍子を出発点に考える。4/4拍子に対する2/2拍子と同じようなこと。4分音符単位ではモデラート、8分音符単位ではモルト・アレグロぐらいの感覚でいいでしょう。ただし、2拍子の感覚を失わないように。

・アウフタクトを大事に。最初の16分休符をしっかり感じること。

・冒頭、4回繰り返されるオクターブの跳躍(レレ×2、ミミ×2)は、ブツ切りにならないように気を付ける。手首の回転を使って、ふわっと繋げること。

・4小節目(1段目の右端)のアーティキュレーション、跳躍する2音にスラー、残り1音にスタッカートの部分。スラーのところは膨らませる感じで。でも、ロマン派的に溜めるというのではなく、あくまでニュアンス程度に。

・5小節から7小節(2段目)の左手の16分休符を正確に。その後の16分音符3つは転ばないように、凸凹しないように滑らかに。

・7小節から8小節に進むとき(矢印の部分)、停滞しない。

ベトソナ10番 第1楽章第2主題
↑第2主題の冒頭

・26小節目から第2主題。レガートで優美な第1主題に対して、第2主題は軽快な雰囲気。しっかり転換すること。第2主題に入る前のラの連打は、ややリタルダンド、かつ、第2主題の直前でブレスを入れる。

・16分音符2個ずつにスラーがかかっている音形(右端)では、1個目の音を重く、2個目は軽く。音の長さも「長短」と聞こえるぐらいがちょうどいい。不均等であることを意識する。

ベトソナ10番 第1楽章 32-35小節
↑32-35小節

・続いて、推移部(32小節以降)。ここから、多声の処理が特に大事になります。例えば、33・34小節では、ベースライン(赤い矢印)をしっかり聞く。右手の重音進行はバラけることのないように。かつ、重音を楽譜の指示通りレガートで弾かなきゃいけない。35小節では、右手のメロディと内声をきちんと弾き分ける。もちろん、内声はうるさくなってはいけません。

ベトソナ10番 第1楽章 40-42小節
↑40-42小節

・提示部、展開部、再現部、それぞれ1カ所ずつ、32分音符のパッセージが出てきます。テンポ設定の手掛かりになります。つまり、これらが弾けないような速いテンポというのは適切ではない。通常の4分音符単位のアレグロではないことが、この部分から分かります。それから、もちろん、機械的に必死に弾くのではなく、あくまで軽やかに。

ベトソナ10番 第1楽章 47-51小節
↑47-51小節

・提示部の終わりの部分、47小節以降、再び多声の弾き分けに注意。右手の内声のシンコペーションにつられて、左手がノンレガートにならないように。ベースラインはしっかりと歌わせないといけません。外声だけ弾く練習をして、上下のメロディラインをよく把握しておくとよいはず。シューマン的ややこしさがあります。

・47小節から48小節にかけて、クレッシェンド気味に。でも、ドルチェでピアノは守って。

・展開部は、どの素材がどう使われているか、把握しておくこと。それほど複雑な構造ではありません。変ホ長調での「偽の再現」があるので、そこは、いかにも再現部の開始っぽい雰囲気に弾く。そして、聴き手を騙す(≧▽≦) 

ベトソナ10番 第1楽章 69-72小節
↑69-72小節

・展開部では、左右が対位法的な掛け合いになる部分(69-72小節あたり)で、特に苦戦している。ここは片手練習を念入りに。バッハのインベンションと同じことです。

・再現部は、提示部とほとんど同じなので、課題も同じ。

今回のレッスンメモは以上です~~(^^♪
メリークリスマス🎄


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* Category : セルフレッスン

* Comment : (4)

* by Arietta
Nekoushiさん、こんにちは〜。
充実のレッスン!楽しませて頂きました〜♫
偽りの再現、聴き手を騙す!なんて発想が素晴らしいですね〜そんな風に聴き手を意識しながら弾いたらとっても楽しそうです(*^▽^*)なんかこの曲、エンターテイメント性があるように感じます。一人で家で弾いてるより誰かに聴いてもらいたくなるような(笑)
第2主題のスラーの重→軽の所、どうしても思うように出来なくて(T_T)本当に苦労しました。
Nekoushiさんのセルフレッスン読んだらまた弾きたくなりました〜♫久しぶりに楽譜を開いてみようと思います〜(*^_^*)

To:Ariettaさん * by Nekoushi
Ariettaさん、こんにちは~~
コメントありがとうございます(^^♪

レッスンを楽しんでいただけて嬉しいです。

> 偽りの再現、聴き手を騙す!

ベートーヴェンのよく使う手みたいです。
師に当たるハイドンも、この手法かなり使ってます。それを受け継いだのでしょうね。

> なんかこの曲、エンターテイメント性があるように感じます。一人で家で弾いてるより誰かに聴いてもらいたくなるような

あっ、そうですね(≧▽≦)
ウィットに富んでいますし、32分音符のパッセージでは技巧も聴いてもらえますし…。コメントを拝見して、一人で家で弾いているのが勿体なくなりました(笑)

> 第2主題のスラーの重→軽の所、どうしても思うように出来なくて(T_T)

力をタイミングよく込めたり抜したりしなきゃいけない上に、重音がばらけないように気を付ける必要もありますもんね。私も、なかなか安定しません(>_<)

> Nekoushiさんのセルフレッスン読んだらまた弾きたくなりました〜♫

ぜひぜひ(*^▽^*)
過去に弾いた曲を発掘する刺激になれたとしたら、書いた甲斐があります(*´▽`*)

* by Arietta
ハイドンもよく使う手法なのですね。勉強になります〜!
私もこの曲、人前では弾いたこと無いんですけどね。犠牲になったのは先生くらいで(^_^;)
人前で弾けるくらい上手くなりたい!と強く思わせてくれる曲です(笑)

To:Ariettaさん * by Nekoushi
Ariettaさん、コメントありがとうございます~~(^^♪

> ハイドンもよく使う手法なのですね。

ハイドンの騙しには、ベートーベン以上に騙されてしまいます(笑)

> 人前で弾けるくらい上手くなりたい!と強く思わせてくれる曲です(笑)

私もそう思います~~♪♪
前回のコメントで書いてくださったように、エンターテイメント性が強く感じられますもんね。
練習するかどうか、まだ決めてないのですけど、3楽章もかなり面白いです(≧▽≦)

コメント









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Nekoushiさん、こんにちは〜。
充実のレッスン!楽しませて頂きました〜♫
偽りの再現、聴き手を騙す!なんて発想が素晴らしいですね〜そんな風に聴き手を意識しながら弾いたらとっても楽しそうです(*^▽^*)なんかこの曲、エンターテイメント性があるように感じます。一人で家で弾いてるより誰かに聴いてもらいたくなるような(笑)
第2主題のスラーの重→軽の所、どうしても思うように出来なくて(T_T)本当に苦労しました。
Nekoushiさんのセルフレッスン読んだらまた弾きたくなりました〜♫久しぶりに楽譜を開いてみようと思います〜(*^_^*)
2018-12-26 * Arietta [ 編集 ]

To:Ariettaさん
Ariettaさん、こんにちは~~
コメントありがとうございます(^^♪

レッスンを楽しんでいただけて嬉しいです。

> 偽りの再現、聴き手を騙す!

ベートーヴェンのよく使う手みたいです。
師に当たるハイドンも、この手法かなり使ってます。それを受け継いだのでしょうね。

> なんかこの曲、エンターテイメント性があるように感じます。一人で家で弾いてるより誰かに聴いてもらいたくなるような

あっ、そうですね(≧▽≦)
ウィットに富んでいますし、32分音符のパッセージでは技巧も聴いてもらえますし…。コメントを拝見して、一人で家で弾いているのが勿体なくなりました(笑)

> 第2主題のスラーの重→軽の所、どうしても思うように出来なくて(T_T)

力をタイミングよく込めたり抜したりしなきゃいけない上に、重音がばらけないように気を付ける必要もありますもんね。私も、なかなか安定しません(>_<)

> Nekoushiさんのセルフレッスン読んだらまた弾きたくなりました〜♫

ぜひぜひ(*^▽^*)
過去に弾いた曲を発掘する刺激になれたとしたら、書いた甲斐があります(*´▽`*)
2018-12-26 * Nekoushi [ 編集 ]

ハイドンもよく使う手法なのですね。勉強になります〜!
私もこの曲、人前では弾いたこと無いんですけどね。犠牲になったのは先生くらいで(^_^;)
人前で弾けるくらい上手くなりたい!と強く思わせてくれる曲です(笑)
2018-12-28 * Arietta [ 編集 ]

To:Ariettaさん
Ariettaさん、コメントありがとうございます~~(^^♪

> ハイドンもよく使う手法なのですね。

ハイドンの騙しには、ベートーベン以上に騙されてしまいます(笑)

> 人前で弾けるくらい上手くなりたい!と強く思わせてくれる曲です(笑)

私もそう思います~~♪♪
前回のコメントで書いてくださったように、エンターテイメント性が強く感じられますもんね。
練習するかどうか、まだ決めてないのですけど、3楽章もかなり面白いです(≧▽≦)
2018-12-28 * Nekoushi [ 編集 ]