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NekoUshiの音楽帖+α

ピアノを弾き散らかし、音楽を聴き散らかし、音楽と戯れています。

 

読書メモ 『物語 ポーランドの歴史』

そういえば、今までショパンの祖国ポーランドの歴史の本をまともに読んだことなかったなぁ、と気づいて、『物語 ポーランドの歴史』(渡辺克義、中公新書)という本を読んでみました。

例によって横着して、帯に書いてある「あらすじ」を引用しておきますと…。

十世紀に産声をあげたポーランド王国は、十四~十六世紀に隆盛を極めるが、王朝断絶後、衰退に向かう。十八世紀、ロシア・プロイセン・オーストリアによる分割で国家は消滅。第一次大戦後に束の間の独立を勝ち取るも、第二次大戦中にはドイツとソ連に再び国土を蹂躙された。冷戦下の社会主義時代を経て1989年に民主化を達成。潜在力を秘めた地域大国は今、どこへ向かうのか。栄光と悲運に彩られた国と民族の歴史。



あまりにもよくまとまったあらすじなので、付け加えることないぞ?笑
って、それじゃ記事にする意味がないので、私のメモも一応書いておきます。

ポーランドは、実は中世の「大国」
世界史の授業で、ヨーロッパの昔の国について「え?これは今のどの国よ?」と苦労させられた記憶があるのではないかと思います。それを考えると、ヨーロッパで、10世紀に既に、現在に残る名前で王国として存在していたことは、すごいことです!
後でポーランド分割の当事国の一つとなるプロイセンなんかも、ポーランドに服従していた時期があるのは、感慨深いです。

・選挙で国王を選んでいたことがある
1573年ぐらいから「選挙王制」というのが始まったらしい。
選挙といったって、もちろん国民が選挙するわけではなく、貴族がしかるべき血統の候補者を国王に選ぶのですが、中小貴族に選挙権があったのは何とも民主的。ただ、かえって国の力を弱める原因にもなったみたい。あらすじに「王朝断絶後、衰退に向かう」と書いてあるのは、そういうことです。

・歴史から2度消滅してる
一回目は、ロシア・プロイセン・オーストリアによる3回にわたる分割(という名の山分けΣ(゚д゚lll)!!)で、1795年にポーランドは消滅します。ショパンが生まれた頃には、既にポーランドという名前の国は無かったのですよね。ロシアとプロイセンはともかく、オーストリアは音楽の都だし、ポーランドはショパンの祖国だし、音楽好きには泣きたい状況です(^^;; オーストリアのマリア・テレジア女帝はポーランド分割に反対だったのに、息子が強行してしまったのですね。で、ポーランドの独立を回復しようとして民衆が蜂起したけどロシア軍に鎮圧されてしまった時に、国外にいたショパンが故郷を思って作曲したと言われているのが、有名な『革命のエチュード』のエピソードです。出来過ぎた話なので、私はエピソードの真偽を若干疑っているのですが、ショパンの複雑な心情は察して余りあります。
結局、何と1918年の第一次大戦終結までポーランドは姿かたちがなかった。約120年も!!そして、やっと復活したのに、1939年にナチスドイツの侵略で、再び消滅してしまいます(>_<) 次に登場するのは1945年に第二次大戦が終わってからです。

・パデレフスキは首相だった!
1919年の1月から11月まで、ごく短期間ですが、120年ぶりに復活したポーランドの首相を、かのパデレフスキが務めています。
パデレフスキ版で有名なパデレフスキです!エキエル版よりパデレフスキ版の方がありがたいような気がしてきました(笑)←なんで??
この本には載っていませんでしたが、パデレフスキは、第二次大戦の時のポーランド亡命政府でも象徴的役割を果たしていたようです。

ポーランドの歴史自体には興味がわいたのだけど、この本の出来自体は微妙かな~~
「物語」とタイトルにある割には、教科書的な書き方であんまり面白くない(笑)
あと、120年間も地図から消えてたので仕方ないとはいえ、第二次世界大戦以降が多過ぎて(ページ数で半分以上!)内容が偏ってる気がしました。私はショパン以前の時代のことが知りたいのに…。他の本も読んでみようかなと思います。ショパン好きとしては、ポーランドの歴史をもっと知っておきたいですから。
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Tag: ポーランド | * Comment : (0)

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