モーツァルトの不思議な小品「小ジーグK.574」
タイトルでは「不思議な」と書いたけど、「変な」というほうが合ってるかも…(^^;
楽譜の冒頭部分はこんな感じ↓
モーツァルトが1789年にベルリンへの旅行の帰りにライプツィヒの聖トーマス教会に立ち寄ってオルガンを演奏したら、宮廷オルガニストのカール・エンゲルって人が感激して曲をリクエストしたので、彼の記念帳にこの作品を書き残したらしいです。
対位法をしっかり使ったジーグというスタイルはバッハに敬意を表したからでしょうけど、それよりも何よりも、響きが現代音楽っぽい。
最初の2小節で、単音で進行するにもかかわらず、12音(ド、ド#、レ、レ#、…、シ)のうちレ#とラ#以外の10音も使っちゃってるので、12音(無調)音楽のような感じがするのだとか…。
いや、私が発見したのではなくて、偉い学者の先生がそういうことを書いていたので、数えてみたのです(笑)
シェーンベルクあたりがモーツァルトへのオマージュとして書いた曲、と言われたら、納得してしまいそうです。
曲自体を聞いたほうが分かりやすいと思うのでYouTubeを貼っておきます。
1分半ぐらいの小品です。
最初聞いた時は「なんだこりゃぁぁ」と思ったのですが、だんだんクセになってくる感じがします。
短い曲だし、弾き散らかし曲に加えちゃおうかな。というか、楽譜をダウンロードしている時点で弾く気満々のような…(笑)
『新モーツァルト全集 デジタル版』で「K.574」と入れて検索したら、合法的に無料でダウンロードできます。気になる方はどうぞ!
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