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Nekoushiの音楽帖+α

ピアノを弾き散らかし、音楽を聴き散らかし、音楽と戯れています。

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セルフレッスン第17回:ありがたくないお年玉と嬉しいお年玉

さて、今年初めて、私が私にピアノを習います(^^♪
どんなレッスンになるでしょうか。

「遅くなりましたけど、明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします」

先生「こちらこそ、どうぞ宜しくね」

と、さすがに新年は和やかに始まる。

まずは去年から持ち越しのチェルニー40番の19番。いきなり指使いが2→1で始まる、なんとも弾きづらいアルペジオの練習です。
弾いてみるけど、若干改善された程度で、相変わらずミス多過ぎΣ( ̄ロ ̄lll)!!

「引き続き、スタッカート練習、リズム変奏を駆使して頑張ります」

先生「今気づいたのだけど、これ5か月もやってるんですよね。1曲にこんなに時間をかけるのは、本来のチェルニーの使い方とは違っていますが、せっかく意欲満々なので、もう少し頑張ってみましょうかね。でも、あまりにも進まないのも困りものです」

「まさか、追加でもう1曲とか!?」

先生「察しがいいですね(笑) 次の20番も課題に追加しましょう」

チェルニー40-20

先生「↑この曲なんだけど、手首の柔軟性の良い練習になります。ハノンみたいで退屈そうに見えて、中盤あたりからヘミオラ(3拍子の曲が2拍子に聞こえる)が面白くて、意外とハマると思いますよ。あっ、ちょっと弾いてみて」

「ヘミオラ以外、萌えポイントないじゃないですかーっ(^^;;」

先生「まあ、そう言わずに、私からのお年玉と思って20番も練習頑張って下さい。19番より先に仕上がっても全然かまいませんからね。あと、アルペジオ苦手としょっちゅう言ってるので、12番を課外で復習してみたらどうですか?」←全然ありがたくないお年玉Σ(゚д゚lll)!!

次は、楽しみだった新曲、『平均律1巻』より第13番(BWV858)。

平均律I-13 プレリュード冒頭

まずプレリュードをウキウキで弾く(笑)

「ちょっとバッハにしては流麗すぎたでしょうか」

先生「この曲は、それでいいと思いますよ。バッハだからって、何でもかんでもノンレガートにするのは間違いでしょう。ほどよくシンコペーションを感じながら、流れを大事に弾いてください。プレリュードは譜読みは大体できているので、仕上げに入っていきましょう。次はフーガですね」

プレリュードのようにはいかないが、何とか弾く。

先生「練習はフーガの方を重点的にやりましょう。まずは、主題探し。冒頭は↓こうですよね」

平均律I-13 フーガ冒頭

先生「まずソプラノに嬰ヘ長調、次にアルトに嬰ハ長調、次にバスに嬰ヘ長調で主題が出てるでしょう?典型的なフーガ主題の提示です。私が全部指摘してしまっては勉強にならないので、残りを探しておいてください」

「あ、はい。頑張って探してきます」

先生「それから、主題に絡む、↓こういう形のモチーフが印象的ですよね」

平均律I-13 フーガ7小節

先生「この4つの音は、いわゆる『チェルニーやハノンのようにタカタカ弾いちゃいけない』のは当然として、いや私はチェルニーも機械的に弾くな!って思うけど、それはともかく、アーティキュレーションどうしますか?」

「レジェーロで軽くでしょうか」

先生「ん~、それだけではアーティキュレーションとは言いません。各音すべて分離?前後2音ずつスラー?それとも4音にスラー?全体の弾き方を考えて、趣味で決めていいと思います。次回、工夫の成果を見せてくださいね」

そして、最後は待ちに待った『献呈』(≧▽≦)

シューマン=リスト 『献呈』

先生「譜読みの前に、ちゃんと歌詞読んでみましたか?」

「あ、はい。そう言われていましたので、ドイツ語の辞書を探し出してきて色々と苦労しながら…。シューマンがクララに結婚式の前日に贈っただけあって、なかなか恥ずかしい歌詞でした(^^;;」

先生「笑笑。こういう、一見無駄っぽく見える努力が、いかにも『大人ピアノ』って感じがして楽しいですよね(笑)」

「…」

先生「冗談はさておき、何でそんなことしてもらったのか説明しましょう。例えば、7小節(下の段の最初)、3拍目の頭にアクセントがついてるでしょ?ここは、du meine Welt、「あなたは私の世界」という歌詞なのだけどdu(あなた)にアクセントがついてる。「あなた」を強調してるのですね。他の人じゃない、あなただーっ!!って(笑) 次は9小節目後半。ここはアウフタクトで入って、mein Himmel du、「あなたは私の天国」。Himmel(天国)にアクセントがついてて強調されてます。譜例に載せた範囲外にも、12小節目にGrab(墓)という言葉があるのだけど、そこの和声が減7になってて不気味さを醸し出してたりとか…。歌詞と曲がよく一致してるでしょ?だから、歌詞が演奏の良い手掛かりになるのです。それでは、弾いてみてください」←先生ってば、年明け早々飛ばし過ぎ(^^;;

譜読みしかけのよろよろな演奏を見てもらう。

先生「意外と悪くなかったですよ。歌い出しとブレスに気を付けて丁寧に譜読みしていってください。パッと見た感じ、2ページ目の左手のテノールが旋律を朗々と歌うところが一番難しそうですね」

「アルペジオで華麗に駆け回る中間部はどうでしょうか。アルペジオ苦手なのですが」

先生「いや、その部分は、そこまで苦戦しそうにないです。正確に自己分析できてないんじゃないの?笑 それより、最後のクライマックスのクロスリズムがあたふたした感じになってる方が気になります。ロベルトが愛の告白の最後に差し掛かってドキドキし過ぎてる様子を描写したくてわざとやった、なんてことはないですよね?」

「そこまで高等なこと、できるわけないじゃないですかーー」

先生「譜読み始めたばかりでしたね。忘れてました。ところで、もう一つお年玉があるのだけど」

「まさか、また何か課題曲ですか!?」

先生「あ、いや、本を進呈します。仲道郁代さんの『ピアニストは面白い』。これ、欲しがってたでしょう?」

「わ~い、ありがとうございます(*´▽`*) これで一年間頑張れそうです!!」

というわけで、幸先よいスタートとなりました。
今年も二人三脚(?)で頑張るぞー(^o^)丿
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Comment

NoTitle 

Nekoushiさん、セルフレッスンお疲れ様でした!
今回も盛り沢山な内容でしたね~。
それに先生からのお年玉、いいですね~。生徒のツボを押さえていますよね♪
献呈、素敵な曲ですね(#^.^#)
待ちに待ったレッスン曲、気合いが入りますよね~。

今年もnekoushiさんの楽しいセルフレッスン記事、楽しみにしていますね~(^^)/
  • posted by ね~み♪ 
  • URL 
  • 2018.01/12 19:28分 
  • [Edit]

To:ね~み♪さん 

ね~み♪さん、コメントありがとうございます(^^♪

やっぱり、待ちに待った曲のレッスンなので、先生も生徒も張り切ってるみたいですよ(≧▽≦)
献呈はもちろんのこと、平均律1巻の13番も予想以上に気に入ってしまいまして…。
献呈は、一生弾いていたいぐらいの気分です(*´▽`*)

> それに先生からのお年玉、いいですね~。生徒のツボを押さえていますよね♪

お年玉で飴と鞭を駆使しちゃってね~(笑)

> 今年もnekoushiさんの楽しいセルフレッスン記事、楽しみにしていますね~(^^)/

ありがとうございます。
楽しみにしてくださってるとの声を励みに、頑張ります!
  • posted by Nekoushi 
  • URL 
  • 2018.01/13 06:12分 
  • [Edit]

NoTitle 

Nekoushi さん セフル楽しく読ませていただきました。
ツエルにー19番 2から始まるアルペシオ 私も苦手です〜 ショパンの華麗なwaltzだったかな。。中盤で2から始まるアルペシオのせいで放棄したの覚えてます。
バッハは難しいけど テーマを探すの楽しいですね。
そして弾くたびにいつも新しい発見がでてきますよね。
献呈には歌詞があったとは!
「恥ずかしい歌詞」ってどういう歌詞なんでしょう、、興味深々 (笑
歌詞によって、どの音を強調するかとか変わってくるんですね。ためになりました。
またセルフレッスン がんばってくださいn。
  • posted by ここまふぃん 
  • URL 
  • 2018.01/20 05:45分 
  • [Edit]

To:ここまふぃんさん 

ここまふぃんさん、セルフレッスン記を読んでくださって、コメントをくださり、ありがとうございます(^^♪

2から始まるアルペジオって、ホント弾きにくい(>_<)
これのせいで弾きたい曲を放棄しないといけなくなるのは悔しいですよね。

バッハのテーマ探しは楽しいです(≧▽≦)
美しいし、知的作業もいっぱいだし、指の訓練にもなるし、バッハは偉大です!
素晴らしい音楽はバッハに限らずそうなのでしょうけど、バッハは特にという意味で…。

『献呈』ってシューマンの歌曲を編曲したものなので、歌詞ありますよ♪♪
恥ずかしいというか、読んでいると照れるというか…(^^;;

> 歌詞によって、どの音を強調するかとか変わってくるんですね。ためになりました。

ありがとうございます!
先生役をやるために頑張って勉強しました(笑)
  • posted by Nekoushi 
  • URL 
  • 2018.01/20 09:27分 
  • [Edit]

NoTitle 

いつも面白いレッスン、特に今回は言葉と和音のお話、興味深く読ませていただきました。ありがとうございます。
 
 私も「献呈」は何年も前からちょこちょこっとやってはいますが、手が小さいせいもあって(言い訳・・・)なかなか思うようにいきません。

 今回載せてくださった楽譜は、私の楽譜(春秋社)と指使いが全然違います。なんとなく弾きやすそう・・・? 出版社を教えていたけると嬉しいです!!

 本当に素敵な曲ですよね。私も少しずつやっていきたいと思います。

  • posted by REIKO 
  • URL 
  • 2018.01/20 11:20分 
  • [Edit]

To:REIKOさん 

レッスン記をいつも読んでいただいて、ありがとうございます。
今回は、歌詞と音楽の関係を頑張って勉強したので、興味深いと言っていただけて嬉しいです。

やはり、リストは手が大きかっただけあって、手が小さいと厳しいですよね。私もです。
お互い、手を痛めないよう気を付けながらたのしめるといいですね!

掲載した楽譜は、全音のピース(No577)で、2,3か月前に出版されたばかりの取れたて(?)です。
  • posted by Nekoushi 
  • URL 
  • 2018.01/20 11:45分 
  • [Edit]

楽譜の紹介、ありがとうございました。 

Nekoushiさん、
「献呈」の楽譜、早速く注文しました!

この曲が大事はモチーフとなった映画で、クララシューマンを描いた「愛の調べ」をご存知ですか?半世紀も前のものなので、今ではDVDで安く見られます。

それによると、クララはリストの編曲が気に入らなかったようです。(あくまでもフィクション)

いずれにしても、ロベルト、クララ、そしてリストという素晴らしい音楽家たちの遺産を、自分の手で弾ける(早くそうなりたい)とは素敵なことですね。
  • posted by REIKO 
  • URL 
  • 2018.01/20 18:22分 
  • [Edit]

To:REIKOさん 

お役に立てて良かったです。

指使いは、楽譜を見比べながら、各部分によって自分の手に合った方を採用していくしかないのかなぁと思います。

『愛の調べ』の存在自体は知っていましたが、まだ見たことはありませんでした。
ご紹介ありがとうございます!DVDを見てみたいと思います。

> いずれにしても、ロベルト、クララ、そしてリストという素晴らしい音楽家たちの遺産を、自分の手で弾ける(早くそうなりたい)とは素敵なことですね。

本当にそうですね。
ピアノを弾く醍醐味だと思います(^^♪
  • posted by Nekoushi 
  • URL 
  • 2018.01/20 20:47分 
  • [Edit]

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プロフィール

Nekoushi

Author:Nekoushi
◆数年おきにピアノがマイブームになり、挫折と再開を繰り返しています。
◆レッスン歴は子供の頃と大学生の頃(20年ほど前)に少々。
◆バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンが特に好きです♪
◆独学の記録を時々「セルフレッスン」という名の仮想(妄想?)レッスンの形に仕立てて書いてます♪

練習中&終了曲

◇レッスン課題
・チェルニー40-23番
・バッハ シンフォニア 14番
・ショパン『幻想即興曲』
・ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第10番ト長調~第1楽章

◇予習/復習中


◇2018年の終了曲
・チェルニー40-19、12、20、24、25番
・バッハ シンフォニア 2番、4番、13番
・バッハ 平均律第1巻13番
・モーツァルト ディヴェルティメントK.334~第1メヌエット(ピアノソロ版)
・シューマン/リスト『献呈』
・ハイドン ソナタ ホ短調 Hob.XVI:34~第1楽章

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