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NekoUshiの音楽帖+α

ピアノを弾き散らかし、音楽を聴き散らかし、音楽と戯れています。

 

ベートーヴェン『田園ソナタ』の素敵な終結部

ここ数日、ベートーヴェン『田園ソナタ』第4楽章の遊び弾きにハマり中です。全体的に素敵なのですが、終結部が特に素敵だなぁと思って、御託を並べてみます。アナリーゼというほどのことでもないので、御託(笑)↑これが最後の5小節です。和声的には、上記に書き込んだ通り、属7(V7)と主和音(I)の繰り返しです。典型的な終止はドミナント⇒トニックなので、実は緑の①の部分で終わってもいいんですよね。例えば、右をDのオクターブ...

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ここ数日、ベートーヴェン『田園ソナタ』第4楽章の遊び弾きにハマり中です。全体的に素敵なのですが、終結部が特に素敵だなぁと思って、御託を並べてみます。アナリーゼというほどのことでもないので、御託(笑)

ベートーヴェン『田園ソナタ』 4楽章 終結部

↑これが最後の5小節です。
和声的には、上記に書き込んだ通り、属7(V7)と主和音(I)の繰り返しです。

典型的な終止はドミナント⇒トニックなので、実は緑の①の部分で終わってもいいんですよね。例えば、右をDのオクターブにするとか、あるいは、D・Fis・A・Dの和音にするとか…。試したみたのですけど、これはこれでサラっと終わる素敵な終わり方のような気がしました。

でも、ベートーヴェンは、さらにⅠの和音を華麗に分散させて引き伸ばします。で、緑の②の部分でも終わることができますね。そうすると、華やかな終止になります。華やかだけど、全体として下降していく音形なので、少し落ち着きも感じられて、田園らしいです。

でも、やっぱり、そこでは終わらない。最後にもう1回、V7とⅠの和音を繰り返します。ドミナント⇒トニックなので、緊張⇒解決という典型的な終止のはずなのですが、あまりそういう風には聞こえません。むしろ、サブドミナント⇒トニックのまろやかな終止であるかのように聞こえます。ここがV7の面白いところかなぁと思います。上記のオレンジの矢印が、移動ドで言うとファ⇒ミ、いわゆるアーメン終止の形になっているのです。オレンジの矢印は2本(オクターブで重なっているので)ありますが、これの上の方を取り去ってしまうと…。いかにも終止らしい終止になります!それだと水色のシ⇒ド、つまり導音⇒主音の解決が一番上になって目立ちますから。

アーメン終止風なのは、『田園交響曲』フィナーレについている標題「牧歌 嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち」を想起させられます。ベートーヴェンはそういう意図だったのでは?と思います。ソナタの方が先の作品なので、この雰囲気を交響曲で再現したという方が正確かな…。ことのついでに、それじゃ、純粋なアーメン終止、つまりVI⇒Ⅰにしてみたらどうだろう?と、左G・D/右G・H・Gを試してみたら、なんだか平板な感じになってしまいました(^^;; 属7って素敵!!というか、ベートーヴェンが素晴らしいというべきですよね(*´▽`*)

曲を丸ごとアナリーゼするのは大変ですが、気になったところ、素敵だと思ったところをピンポイント的に見てみるだけでも楽しさ倍増です~~♪♪

とはいえ、せっかくなので音も聞いておきたいところ。
ケンプの演奏を貼っておきます。今回取り上げた終結部は、言うまでもないことでしょうけど、一番最後の方です。



あれ?日々の練習はどこ行ったのだ??笑
「テンション上がりすぎると脱線する」の法則なので、いかんともしがたいのです(^^;)


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* Category : ピアノ曲の鑑賞・考察

Tag: ベートーヴェン 田園ソナタ | Comment-open▼ * Comment : (0)