セルフレッスン第8回(後編):モーツァルトK311「アナリーゼ祭り」など

前編より続きます。

「アナリーゼ祭り」なんて、大袈裟過ぎるタイトルですみません(^^;;
こういうのを羊頭狗肉っていうんでしょうね(笑)

さて、次のセルフレッスン曲は、バッハのシンフォニア3番です。

「これ、かなりお手上げです。ネットで見かけた難易度表では、3番はシンフォニアの中では中ぐらいということになってましたが、釈然としません」

先生「難易度表は、誰が作ったものにせよ、気にしない方がいいです。自分が弾きにくいと感じた曲が難しい曲なのですよ。人が何と言おうと…」

(弾いてみるけど、かなり酷い)

先生「この曲は難関が色々仕掛けられているので…。例えば、4~5小節のあたり、主題が内声に移っているのだけど、それがソプラノの3度下を動く部分(下の図)とか。主題を浮き上がらせるのがかなり大変ですよね」

シンフォニア3番 4~5小節

「保持している声部を他の声部が横切るく部分も苦手です」

先生「多声音楽らしい、厄介な箇所ですよね。♪=60~80ぐらいで、しっかり音を手に覚えさせる練習がまだまだ必要なようですね。それは自分でやってもらうとして、あと一つだけ解説しておきましょう。12~14小節のあたり、下の図で、右手のピンクで色付けた部分を追っていくと、主題を嬰へ短調にしたものになるのですよ」←楽譜の解説に書いてあった(笑)

シンフォニア3番 12~13小節

「面白いですね!その部分は、やはり主題を強調して弾いたほうがいいのでしょうか?」

先生「きちんと音を追っていけばそのように聞こえますから、あまり強調し過ぎない方がセンス良く聞こえると思います。下手に強調し過ぎると、たぶん嫌味っぽく聞こえますよ。『私、この部分に主題が隠れてるの知ってます。凄いでしょう』みたいな感じに(笑) これからは、シンフォニアは1回に1曲やることにして、追加の課題はありません」

次は、本日最後のレッスン曲、モーツァルトのソナタK311の第1楽章です。

先生「何でしたっけ?もつ鍋祭りでしたっけ?」

「モツ祭りですよ(^^;; モーツァルトの略で『モツ』。って、御存じのくせに…」

先生「バレましたか?笑 もつ鍋って、バブルの頃に突然流行り出した記憶があります。それで、私の中では、もつ鍋=バブリーというイメージです。いや、そんなことはどうでもいいとして、K311のアナリーゼ、してみましたか?主題を指摘してみてください」

(文字だけじゃワケ分からないので、末尾の追記部分に参照譜例を載せておきます)

「冒頭、17小節、28小節でしょうか。冒頭が第1主題と見せかけて序奏、17小節が第1主題、28小節が第2主題。展開部で扱われているのは、提示部の最後の部分ばっかり。58小節で第2主題がト長調で再現、79小節からニ長調で第1主題再現、91小節から同じく第2主題再現、そして99小節以下は、序奏を用いたコーダ。こんな感じではどうでしょうか?」←これ、かなりめちゃくちゃなので、覚えないでください(笑)

先生「何とも斬新な解釈ですね(^^;; 属調で第1主題というのは少し無理があると思いますよ。やはり冒頭が第1主題、17小節は第2主題、28小節は普通は主題とは言われないですが、第3主題と呼んでも差し支えないと思います。58小節は第3主題の再現ではなく、そこはまだ展開部です。でも、ハイドンとかベートーベンが好んだような『偽の再現』ではありますよね。再現部は79小節からです。第2主題が最初に再現されるということです」

「最後に出てくる第1主題は、コーダとは解釈できないでしょうか?」

先生「最後はコーダじゃなくて、やはり第1主題の再現ですね。実行するかどうかはともかくとして、一応、その後にリピート記号ついてるから、純粋にコーダととらえるのは無理がありそうです」

「通常のソナタ形式とは、かなり形が違いますね」

先生「そうですね。ショパンのソナタ形式、例えば2番以外のバラードとか、少しそれに通じる所があるといったら言い過ぎかもしれないけど、変則的ですよね。モーツァルトの時代は、ソナタ形式が確立し始めた時期だけに、あえて主題の再現の順番を入れ替えてみたというのが、モーツァルト流のユーモアなのだと思います」

(何回か弾いてみるけど、66小節から78小節にかけての16分音符で苦戦。何回か練習するうちに少し繋がるようになってくる。やっぱり、この曲楽しすぎる!!)

先生「そんなにK311が好きなのですね。それならきっと上達するに違いありません。もつ鍋祭り、頑張ってくださいね(←まだ言ってる)」

こんな感じで、今日のレッスンは終了。
残り1時間ぐらいは、弾き散らかしタイム。今日弾いてみた曲は以下の通りです。

・ハイドン『ソナタ50番 ハ長調』1楽章。珍しくハイドンで気になる曲なのですが、あっさり玉砕して数分で放棄Σ(゚д゚lll)!!
・ベートーベン『田園』ソナタの2楽章と3楽章。実は2楽章が大変難しいみたい(*_*;
・ショパン『ノクターン10番 変イ長調 作品32-2』
・ショパン『匿名曲 変イ長調』の終わりの方

先生が言うには、

・『田園』と『ノクターン10番』は、そのうちレッスンしましょう
・『匿名曲』は、昔いい加減に音を出してみた後遺症で、まともに譜読みできてないから、断念しないのなら譜読みを少しずつでもやり直すことから始めた方がいい
・変イ長調がそんなに好きなの?笑

段々ぐだぐだ感が増してきましたが、今日のレッスン記はこの辺で。

続きを読む

スポンサーサイト

セルフレッスン第8回(前編):チェルニーはあっさり、バッハはしっかり

「今日はレンタル練習室が夏休みに入ってたはず」と思って確認してみたら、いつも使ってる二つの練習室のうち一つが開いてました(≧▽≦)
というわけで、グランドピアノ使用のセルフレッスンを急遽実施しました!
前回の練習室での練習の時は、先生が夏バテでレッスンできなかったという設定になっているので、私が私にピアノを習うのは約3週間ぶりです。

今日のメニューは、チェルニー40番の17番、バッハのシンフォニア2曲、モーツァルトのソナタK311です。
そして、もちろん弾き散らかしも…(笑)

それでは、チェルニーから。

先生「先週は御迷惑をおかけしました。それでは、早速チェルニーの40-17を見てみましょう」

「はい。右手の5の指で旋律を鳴らすことに苦戦してます」

先生「そういう練習曲ですからね。あっ、リピート記号の直後、旋律が右手の下のパートに移ってるところ、旋律が行方不明になってます。そこは、一番上に移ってる分散和音がうるさくならないように」

(何回か弾いてみる)

先生「そうです、そんな感じでいいでしょう。この曲は今日で終了ということにしましょう」

「もう一回ぐらいやったほうがいいのでは…?」

先生「左手がまだ音を外すとか、言いたいことは色々ありますが、早く色々な技法を手に当てておきたいので、次に進みたいと思います。それに、5の指への負担も気になりますし」

「先生がそうおっしゃるなら、そうします」←いまいち納得してない(笑)

先生「というわけで、次回は18番をやってきてください。ちょうど16番の左右を入れ替えたような感じですよね」

チェルニー40-18

「すごく時間がかかりそうで、何だか憂鬱ですが、頑張ってみます!」

先生「まあ、そう言わずに。これをしっかりやれば、あなたの大好きな『モシュコフスキーの20の小練習曲』の18番が楽に弾けると思いますよ。あれは、これに似た音型が左右に出てくる曲なので」

「それなら、チェルニーの16と18の代わりにモシュコ20-18をやれば1曲で済むのに…」←と、心の中で思ったけど、口が裂けても声に出しては言えない(^^;;

先生「気が向いたら19番もやってみてください。もちろん、無理にというわけではありませんが、苦手な分散和音の練習に早く取り掛かりたい気もするので」

「万が一余裕があればそうします。チェルニーの練習って、目標をはっきり定めない貯金みたいな感じがしますね。いつ何に使うか分からないけど、お金でも技法でも、貯めとけばいざという時に困らない、的な…」

先生「はっはっはっ(笑) うまいことを言いますね。そういう練習法が嫌な生徒だったら強制しないけど、そんなに嫌でもないでしょ?」

先生に騙されて、チェルニーの課題は2曲に増やされてしまったΣ(゚д゚lll)!!
次はバッハ。シンフォニア15番から。

「先生のお好きな『ベルサイユのばら』の15番ですね。その後いくら見ても登場しませんでしたが…」

先生「登場したのは、この曲を次にやろうと決めた時の1回限りでした(笑) ちょっと待って。そんな話をして脱線させないで…(^^;;」

「15番は、あまりの弾けなさに愕然として、先週かなり練習しました」

先生「グランドピアノだとロマンチックな表現にしたくなってしまう、とか言ってた記憶がありますが、今日はどうでしょうか?主題のアーティキュレーションを3通り試してみるというのは試してみましたか?」

「結局、3連符の2音をスラーで、もう1音をスタカート気味に、というパターンに落ち着きました」

先生「それが一番自然だと思います」

(とりあえず弾いてみる)

先生「アーティキュレーションが少し不明瞭というか、敢えてそう表現してるの?」

「あまりくっきりし過ぎるより落ち着いた感じの方がいいような気がして来て…。その分、32分音符の分散和音のブリリアントな部分を出来るだけチェンバロ的に弾いて、対比をつけたいという意図です」

先生「考えてやっているのでしたら、それはそれでいいと思います。チェンバロ的というより、ベートーベン的になってる気はしないでもないけど…。」

「もう1回やったほうがいいでしょうか?」

先生「う~ん、悩むところだけど、『優、良、可、不可』の成績で言ったら、辛うじて可の合格ということにしておきましょう」←チェルニーだと大甘なのに…。

というわけで、次は絶賛苦戦中の3番。
長くなってきたので、残りは後編として別記事にします(^^;;
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
プロフィール

Nekoushi

Author:Nekoushi
◆数年おきにピアノがマイブームになり、挫折と再開を繰り返しています。
◆レッスン歴は子供の頃と大学生の頃(20年ほど前)に少々。
◆ちゃんと継続していないので完成した曲はありませんが、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンが特に好きです♪
◆独学の記録を時々「セルフレッスン」という名の仮想(妄想?)レッスンの形に仕立てて書いてます♪

練習中&終了曲
◇練習中
・チェルニー40-19
・バッハ フランス組曲第6番~アルマンド
・モーツァルト ソナタ ニ長調 K.311~第3楽章

◇保留中
・バッハ シンフォニア 3番

◇2017年の終了曲
・チェルニー40-14、21、15、16、17、18
・バッハ シンフォニア(1巡目) 1、5、6、9、8、11、10、15番
・ハイドン ソナタ ホ短調 Hob.XVI:34~第2&第3楽章
・モーツァルト ソナタ ニ長調 K.311~第1&第2楽章
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カウンター
にほんブログ村参加中
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
にほんブログ村

検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR