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レッスン第55回:七夕祭りはチェルニー&バッハ♪♪

2か月半ぶりに一人二役のレッスン記をお届けします。タイトルの通り、チェルニーの練習曲2つとバッハの平均律第1巻第17番のフーガを取り上げました。タイトルと言えば、「セルフ」の文字を削ったのは、単に文字数削減のためでして、「ついにリアルのレッスンを受けるようになった」というわけではありません(笑)。それでは、レッスンの模様を覗いてみましょう。

先生「久しぶりにレッスンできるということでウキウキしてます。私たちの教室『プチトリアノン』にも七夕の笹を飾ってみました(笑)」

「ちょっと、ちぐはぐ。じゃなくて、和洋折衷が素敵ですね♡」

先生「で、今日はどの曲を?」

「今日は、カールとバッハをお願いします」

先生「せっかくの七夕祭りなのに、やっぱりカールなのね(^^;; そういえば最近、カール教の集会にばっかり行って、私のレッスンには来てくれなくて…。私とカールと、どっちが大事なの!?」

「何ですか、その、『私と仕事とどっちが大事なの』と恋人に迫るややこしい女みたいなセリフ(笑)」

先生「ちょっとカールに嫉妬してみました(^^;; 久しぶりだと、つい楽しくなって、無駄口が多くなってしまいますね。早く曲に入らないとね」

■チェルニー『毎日の練習曲』~第2番

先生「あ~、半音階地獄ですね」

「左右がオクターブになっているところは何とかなる気がするのですが、3度、正確に言うとオクターブ+3度の部分がワケわからなくなります(>_<)」

チェルニー『毎日の練習曲』2番 第5-6リピート

先生「あっ、この部分ね。左右とも正しい指使いを厳守することがポイントです。練習方法としては、(1)指使いをしっかり覚えこませるためにハイフィンガーでゆっくり、(2)指の動きを鋭くするためにスタッカート練習、(3)片手練習、特に左手。これらを繰り返した後、遅めのテンポで普通に弾く。弾けていなければ、(1)~(3)を繰り返す。弾けていればテンポを上げてみる」

「リズム変奏とかやっていたのですが…」

先生「半音階にはリズム変奏はあまり適切ではないと思います。スタッカート練習の方が遥かにいいので試してみてくださいね。あと、半音階の後、アルペジオになってますが(譜例の最後の小節)、ここ、めちゃくちゃ弾きにくくないですか?」

「はい。どういう嫌がらせかと思います(>_<)」

先生「でも、そういう嫌がらせがカールの魅力なんでしょ?笑」

「右手はまだいいとして、左手がお手上げです」

先生「ここは、指が鍵盤をうまく回避できるよう、柔軟性を最大限に発揮することと、鍵盤の打鍵位置を工夫する。具体的には最初の2音は手前を、3音目、4音目と進むにしたがって少し奥のほうを打鍵するようにしてみてください。そして、指使い厳守です。5-4が苦しいと思いますが、5-3としてしまうと、結局、あとが苦しくなりますから。ちょっと試してみて」

♪♪

「言われたことの意味は分かるような気がしますが、まだ指が全然ついてきません( ;∀;)」

先生「カール教徒らしく修行に励んでおいてください!笑。それから、各リピートを跨ぐときに戸惑いませんか?」

「あっ、まさにそうです。『20回リピートせよ』と指定されているので、1回の練習でリピート1個分しかやらないことが多いのですが、跨ぐときに混乱します」

先生「跨ぐ部分、前後1小節ずつ、計2小節の繰り返し練習もするといいのではないでしょうか」

「は~い、分かりました('◇')ゞ」

■チェルニー『40番練習曲』~第31番

先生「これも半音階地獄じゃないの。こんなに半音階ばっかりやってどうするの?笑 でも、よく考えるとこっちが本来の課題でしたね。久しぶりなので通して弾いてみてください」

「全然練習してないですよ?」

♪♪

先生「左手の半音階が前より良くなってますね。『毎日の練習曲』の効果でしょう。さっきの『半音階ばっかり』発言は取り消します(^^;; 残る難関は右手が半音階を弾きつつオブリガード的に音を鳴らす箇所。下の譜例のような部分です」

チェルニー40-31 19-25小節

先生「この矢印を付けた音ですね。16分音符なので、決して保持しない。チョンと触れて音が鳴ればいい。最悪、鳴らなくてもいいぐらいの気分で…(笑)。大事なのはつられて半音階の粒が歪まないこと。音楽では、少なくとも現代音楽の前衛的なのでない限りは、音には重要なのとそうでないのがあって、音は平等ではありません。民主主義じゃなくて階級社会。でも、その例外の一つが半音階です。なので、曲の中で半音階が使われるとハッとさせられることが多いのです。異質な存在が紛れ込んでくるわけですから。そう考えると、『毎日の…』2番とか、これとか、延々と半音階というのは、まあ非音楽的です(笑)。ただ、指の練習になることは間違いありませんね」

「それで、この部分はどのように練習すればいいのでしょうか?」

先生「あ…。肝心なことを言い忘れるところでしたね(^^;; ここは、あんまり特別な方法はないわね~。指と手首の柔軟性を意識しながらスロー練習あるのみです。その時に半音階の粒を揃えることを最優先に考えましょう。それと、片手練習を増やすこと」

「左手で和音を打つのが相変わらずまだまだ苦手なのですが…」

先生「それも片手練習よね~。あと、あえて波線アルペジオで弾いてみてください。で、波線アルペジオの音のズレをゼロにしたのが普通の和音と考えて、ズレを次第に短くしていくの。そうすると和声を捉えやすいし、力の入れ方も適正になるはずです」

「あと、上の譜例で、右手の上声が長く伸びる部分(緑の色付けた箇所)は…」

先生「そこはしっかり保持してレガートにしてください。上声をよく聞いて。この31番は、頑張ればもうそろそろ終われそうな気がします。そういえば、『40代で40番』の標語を守れそうにないと嘆いてましたけど、最後の曲を含めて2、3曲飛ばす予定なので、ギリギリ達成できるかもしれないですよ。思ったのですが、自分の歳を多い方に数え間違えていたのでは??」

「!!笑 というか、最後の曲を飛ばしちゃったら終わった感じがしません(>_<) さては50番になだれ込ませようという罠ですね」

先生「だって40番って総復習でしょう?それに時間とエネルギーをかけるぐらいなら他のをしっかり弾いた方が合理的です。逆に40番をやるなら、極論すれば、31番の次は全部飛ばして40番でいいぐらいです」

「そんな無茶苦茶な…。でも、そう言われると40番を弾かなくてもいいような気になってきますね。『40代で40番』を何らかの形で達成できる可能性がゼロでないと思うと、やる気が少し復活しました(^_^)/」

■バッハ『平均律第1巻』~第17番のフーガ

先生「シンフォニア3番以来の大スランプという噂の曲ですね。おかしいわね、愛しの変イ長調のはずなのに」

「そうなんですよ。自分でも何でこんなことになってしまったのか分からなくて…」

先生「まずは、弾いてみてください」

♪♪

「テーマが内声に出るときに、どういう風に目立たせたらいいのか分からなくて」

バッハ平均律 I-17 フーガ 10-15小節

先生「↑こういう部分ね。まずね、テーマを目立たせるという発想が間違ってる。目立たせるんじゃなくて『歌う』の。意識が縦にばっかり行っていて、横に流れることを全く忘れちゃってる。それだとポリフォニーの根本がなっていないことになります」

「ひいっ、手厳しい((+_+))」

先生「今後のピアノライフを左右するぐらい重要なことなので、あえて厳しく言ってます。それでね、次に意識すべきことは、テーマ以外の声部を少し引っ込ませること。16分音符が続くフレーズはつい頑張って弾いてしまいますけど、うるさくなっちゃう。それは困る。テーマだけフォルテでその他をピアノで弾く練習をしましょう。それと音価を厳守すること。短すぎても長すぎてもダメ。途切れさせてはいけないと思って、長すぎて次の音と重なるとメロディラインが浮かび上がってきません。意外な盲点かも…。もちろん、何となく伸びてしまっているというのは論外です。譜例の部分を、今言ったことを気を付けて、ごくゆっくりとしたテンポで弾いてみましょうか」

♪♪

「わっ!!少し勘が掴めてきたかも…」

先生「そうそう、その調子、横のラインを意識して。それから、2分音符は、4分音符のタイも同じことですけど、よく響くように弾いてください。音価をよく守って。音価というのはよくできている言葉でして、『音の長さ』だけじゃなくて『音の価値』なのです。音価が大きい音というのは大事な音ということです」

「なんだか大バッハ様への反抗期が終われそうな気がしてきました(*´▽`*)」

先生「多分ね、反抗期というより、弾けていないことへの自己嫌悪だったんじゃないかしら??でも、少しは清々しい気持ちになってもらえたようで何よりです。平均律 I-17は、この夏のうちに終われるように頑張りましょう」

今回のレッスンは以上です~~('◇')ゞ


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tag : バッハ,平均律第1巻,BWV862,チェルニー40番,チェルニー,毎日の練習曲,

NU音楽院は3周年記念です♪♪

NekoUshi音楽院プチトリアノン校(←私のピアノ独学につけた名前)は、5月14日が創立記念日で、今年で3周年になります!!今年は祝典は自粛して、いやネット上の話なので自粛する必要はないのですが、それにプチトリアノンは3密ではないと思うので自粛する必要はないのですが、やはり祝典は自粛して3年前を振り返ってみたいと思います。

まず、NU音楽院創立の伏線は2017年5月3日の記事『レッスン受けようか迷った結果…』にあります。実は当時はセルフじゃなくて本物のレッスンを受けようと思い立って、3か所候補を検討していたようです。

1.え?そんな近くにあったの!?というぐらい近所と思われる教室。
2.家からかなり遠いけど、経歴も華やかで優秀そうな先生。
3.レッスン用のピアノがベーゼンドルファーの教室。

1.については、ご近所さん過ぎるだけに、レッスン課題を放置して無謀曲を弾き漁っているところを聞かれかねない、それは気まずい、とか言って候補から外しました。ま、正解でしょう。

2.については、「その先生のブログを読んでみたら、少し気が強そうというのと、経歴が華やかなだけあってレベルのあんまり高くない生徒のレッスンにはフラストレーションを感じそう」という印象で、敷居の高さを感じたようです。厳しいレッスンは嫌いじゃないので、そこに行ってもよかったんじゃないの?とも思うのですが、今のように副業が慌ただしくなると、家から遠いこともあって、結局、続けることができなくなっていたかもしれませんね。

3.については、ベーゼンドルファーにかなり心惹かれてたみたいですが、先生の手掛かりがあんまり掴めないと…(笑)。

色々と決めかねているうちに、

考えているうちに段々と面倒になってきて、「もう、Nekoushi先生でいいじゃん」って気になってきてしまいました。
つまり、先生の立場で自分のレッスンのメニューを考えて、ダメなところは反省文を書かせる。反省文を書いてブログにアップすればネタに困らないしね。
それだったら、気を使うことないし、気に入らなければクビにすればいい(単なる弾き散らかしに戻ればいい)!笑
模範演奏が不可能なのが重大な欠陥だけど、まあいいや(^^;


という気分になったのが、事の始まりです。この時は、セルフの先生を「気に入らなければクビにすればいい」なんて、お気楽な事を言ってますね(^^:: それが、まさか一人二役の先生役の方が重要キャラに成長してしまうとは!!笑

5月14日が創立記念日というのは、セルフレッスンの第1回が2017年5月14日だったからです。その時の模様は『セルフ・レッスン第1回=教材選び』に記録されています。あらためて読み返してみますと、最初からカール教の萌芽が見えていて、ちょっと笑ってしまいました。先生役がまだ未熟で「左手が意外としっかりしている」などと誤った分析をしているのは御愛嬌ですね(^^;;

そんな感じで始まったセルフレッスン生活。いつの間にか、厚かましくもNekoUshi音楽院プチトリアノン校(略称:NU音楽院 or ねこ
プチ音学院)という名前を付けて、私の生活の中心に収まってしまいました(≧▽≦) 教室、練習室、音楽談義に興じるサロンを兼ねた存在です(*´▽`*)

今回は、セルフレッスンの原点を探訪してみました。もう3周年というべきか、まだ3周年というべきか…。理想のレッスン像を求めて、これからどんな歴史が積み重なっていくのか(←大袈裟(^^;;)楽しみですヽ(^o^)丿


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セルフレッスン第54回:フレージング徹底研究~~♪♪

昨日からGWで少し一息つけるということで、一人二役のレッスンの第54回目を実施しました。今回取り上げたのは、ベートーヴェンのピアノソナタ第28番より第3楽章の序奏部分です。ここだけを、ねちねちとしつこくやりました。早速レッスンの模様を覗いてみましょう。

「自粛生活が長びいて、もはや幽閉されている気分です(>_<) MA先生は幽閉には慣れてらっしゃるかもしれませんけれど…」

先生「…!!そうねえ、革命の時に比べれば、これぐらいは幽閉のうちに入りません。でも、ピアノ弾く気力が少し出てきたということはNUさんも幽閉に慣れてきたということですね。さて、今日はベートーヴェンのソナタ28番3楽章の冒頭でしたね」

ベートーヴェン ソナタ第28番第3楽章冒頭

先生「発想標記を見ておきましょうか。Langsam und sehnsuchtsvoll。意味は?」

「えーっと、辞書、辞書…。ゆっくりと、そして、愛情あるいは憧れを込めて」

先生「そうですね。愛情を込めて、慈しむようにというのがピッタリかもしれません。『憧れ』は辞書的には合っていても、この場合は少し違うかも…。それじゃ、Mit einer Saiteは?」

「ウナコルダじゃないですか?気づいちゃったんですけど、同じ意味の指示をイタリア語で繰り返してますよね。Sul una cordaって書いてある(笑)」

先生「気づいちゃいましたね。左ペダルは踏みっぱなしです。それでは、弾いてみてもらいましょうか」

♪♪

先生「ストップ!!」

「まだ2小節しか弾いてないのに…」

先生「この先を聞かなくても分かりますから。音をただ置いているだけになってる。フレージングもダメだし、リズムもおかしい」

「それ、ほとんど全部じゃないですかΣ( ̄ロ ̄lll)!!」

先生「まず、1小節目の3連符が絡む箇所。ここは16分音符1個と32分音符の3連符3つ分が同じ音価です。16分音符が長すぎ、その分32分音符が速すぎてターンのようになってますね。それだとsehnsuchtsvollになりません。スラーを意識して丁寧に弾く」

♪♪

先生「1小節目の最後のドは自然に巻き取る感じ。音を上向きに飛ばしちゃダメ。巻き取ってきて2小節目のソ♯になだらかにつなげるの」

「2小節目の最後のミも同じことでしょうか?」

先生「基本的にはそうですけど、少しニュアンスが違いますね。2小節目は若干の区切れを感じて。敢えて言えば、1小節目から2小節目にかけてより大きなスラーが重なっていると考えましょう」

♪♪

先生「次は左手。音を置くのもダメだし、ソ♯からシに動いた後で音が上向きに飛んでしまってもダメ。今の弾き方は後者で、スラーを無視して途切れちゃってる。あ、そうそう、オーケストラの曲でチェロのパートを思い浮かべるとイメージしやすいと思うんだけど、オーケストラの曲は聴いてる?」

「聴いてます。あと、弦楽四重奏なんかはどうでしょう?」

先生「もちろんOKです。ピアノ曲ばっかりよりも、弦楽器の曲をよく聞くと勉強になります。それでは、3小節、4小節どうぞ」

♪♪

先生「ここは、右手の8分音符+16分音符2個のリズムで16分音符を慌てて弾かないように。ほんの少しためる意識をもったらどうかしら?」

♪♪

「うっ、ちょっと、ため過ぎたでしょうか?」

先生「確かに…(^^;; 『ためる』は忘れてください。落ち着いて丁寧にということで。左手のオクターブの下降は、やはりチェロとコントラバスをイメージして、音を置くのではなくきちんと流れるように。そして、4小節目に大きくブレスマークを書き込んでおきましたが、ここは半終止で、大きく区切れますね。5小節目から新たな楽想です」

ベートーヴェン ソナタ第28番第3楽章 6-10小節

先生「5小節目から8小節、2枚目の譜例が6小節以降なので、これで言うと3小節目までがひとかたまり。さて、6小節目はスラーが消えていますが、ここはどう解釈しますか?」

「ノンレガートですか?」

先生「それは、テヌート気味?スタッカート気味?」

「テヌート気味でしょうか。あと、わずかにリタルダンド…?」

先生「ああ、そうですそうです!ノンレガートというより、一番高い音、ここは半終止ですけど、そこに向かってそこでエネルギーをせき止めるように重みをかけていくという趣旨で、フレーズとしては5小節から6小節は一つながりです」

「ということは、8小節、2枚目の譜例の3小節目も同じ考えでいいですよね?」

先生「それで結構です。あっ、ただし、こっちは7小節から8小節で音が大きく跳躍するので、ワンフレーズで考えない方がいいかも。その次は、左手に3連符の例の音形が出て来て、次に右手に出て来る。ちょっと話が先走りますけど、対位法的処理の多い主部のアレグロを暗示させますね」

「ここもリズムに注意、3連符をあたふた弾かないように、ですよね?」

先生「もちろんです。そして、左右の掛け合いを意識して。掛け合いが本格化する次の部分まで弾いてみましょうか」

ベートーヴェン ソナタ第28番第3楽章 11-14小節

♪♪

先生「そうそう、その調子。ここの装飾音は拍の前に出した方がリズムが歪まないかもしれませんね。趣味に任せますが」

「ふう、疲れました(*_*;」

先生「だって、調教が楽しいって口走ってたでしょ?笑」

「はあ、確かにそうでしたね。楽しいのは間違いないです(*´▽`*)」

先生「あと、練習のメニューに、ペダルを使わないで指だけでレガートするよう試みるというのを加えておいてください。もちろん、物理的に繋げられない箇所はあります。あくまで『出来る限り』ということです」

「は~い、了解です('◇')ゞ」

以上、今回は恐ろしく濃密なレッスン(調教?笑)になりました!


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セルフレッスン第53回:NU音楽院のプチ・カウンセリング(^^♪

私が私にピアノを習うコーナー。今回は普段とは趣向を変えて、ピアノのテンションが上がらない私のためにカウンセリング(←もちろん一人二役で)をしてみました(^o^)丿

先生「新型コロナで世間はすっかり大変なことになってますね。私もソーシャル・ディスタンシングでプチトリアノンに籠ってます」

「え?ダンシング!!こんな大変な時に踊ってるなんて、さすがMAさま」

先生「ちがーう!!ディスタンシングは【距離をとる】です。本題ですが、ピアノライフが不調になったのは、なかみっちゃん(仲道郁代さん)のコンサートが中止になってしまったのがきっかけでしたっけ?」

「きっかけは、それが大きかったと思います。ただ、今では、無理に開催されて感染者が出たりしたら、なかみっちゃんの社会的立場に悪い影響があったと思うので、中止になって良かったかなと…」

先生「それはそうよ~~」

「遠足が雨で中止になってふてくされている子供みたいで恥ずかしかったと反省してます」

先生「しかも、雨じゃなくて疫病ですからね」

「やっぱり、かかるんじゃないかと不安もあります。それでピアノどころではないというか」

先生「不安は当然だけど不安になりすぎるのも問題よね。でも、新型コロナで命を落とすリスクより、交通事故で命を落とす確率の方が高いんでしょ?」

「・・・」

先生「何か良くないことを言ってしまったかしら?気に障ったら謝ります」

「いえいえ、全然そうではなくて…。道に出るのが怖くなりました」

先生「・・・!!道に出られなくなったら、なかみっちゃんのコンサートが再開されたときに行けなくて困るでしょ?笑」

「わーっ、鋭いですね。少し勇気が湧いてきました。車を恐れずガンガン歩き回ります」

先生「とはいっても、プチトリアノンの庭園とか誰もいないような田舎道なら歩き回ってもいいと思いますけど、くれぐれも街中を歩き回ったりしないようにね。何と言っても相手は疫病ですから。ルイ15世だって天然痘であっけなく逝ったのを御存じでしょう?」

「そう思うと、心配し過ぎても仕方ない気がしてきますね」

先生「いつ革命がおこるかもわからないですしね。その時は一心同体、旅は道連れです」

「・・・!!」

先生「あとは、ソーシャル・ディスタンシングに心を蝕まれたりしてませんか?」

「ヒキコモリはそれほど苦にならないんですけど、何でこんな機会にピアノを弾く気が上がらないんだろう??と自分が恨めしいです」

先生「それは、こう考えてみてはどうかしら?ピアノを弾くということは、表現意欲に満ち溢れていないとできない行為です。たとえ拙い趣味であってもそう。表現意欲が湧くには、あらゆるエネルギーが高まっている必要があるんじゃない?そうなったら、家でおとなしくしてられる?」

「難しいと思います。お店もレストランもレンタルレッスン室も閉まっていることの苦痛が何倍増にもなりそうですね」

先生「なので、今テンションが下がっているっていうのは、いいこと。というか、生き物としての本能が疫病のリスクを察知して、テンションを下げてくれていると思うのね。科学的に正しいのかどうか分からないけど」

「あっ、確かにそうですね!!目から鱗です。一瞬で心が軽くなりました(*^▽^*)」

先生「表現意欲の話で言うと、最近お気に入りで自習しているというチェルニーの『毎日の練習曲』。あれは表現も何もないですよね。音楽的には無内容(笑)。だから続けられるんだと思います」

「毎日ではなく途切れ途切れではありますが」

先生「出来ることをすればそれでいいのよ。ピアノに触れる時間がゼロじゃないからいいじゃない?新型コロナが収束した時に、『毎日の練習曲』のお陰で指の動きが良くなっているといいですね。再始動した時には、譜読みが今より速くなるかもしれないですよ?」

「楽しみです(*´▽`*) あ、でも、期待通りにならなかったら凹みます」

先生「その時は、『新型コロナで落ち着いて練習できなかったからウイルスが悪い!!』と、堂々とウイルスのせいにしたらいいのです」

「かなり気が晴れました。プチ・カウンセリング受けてよかったですヽ(^o^)丿」


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セルフレッスン第52回:レッスン課題を少し整理してみました(^_^)/

私が私にピアノを習うコーナー、最近はピアノそのものが停滞気味ですが、久しぶりに開講してみます!
練習不足のまま突入するレッスンは、どうなりますことやら…(・・?

先生「新型コロナにも負けず、Nekoプチ音楽院はずっとオープンしているんですけどね。肩の具合がなかなか回復しないのですか?」

「そうなんですよ(>_<) アラフィフ肩はピアノには悪影響無い!なんて豪語したバチがあたったのかもしれません」

先生「生徒が一人なので、唯一の生徒が具合悪いと開店休業になってしまいます。今日は、久しぶりにレッスンできそうで楽しみです」

■シューマン ロマンス Op.28-2 嬰へ長調
シューマン ロマンス Op.28-2 冒頭

「これ、全然練習してないですよ?」

先生「いや、構いません。今まで習ったポイントを覚えているだけ挙げていってください」

「スタイルは、内声2声による無言歌。アルトがクララ、テノールがロベルトで愛の歌♡ 全体的に指は寝かせて、指の腹の部分で丁寧に弾く。コーダの部分のカノン的な処理を適切に。主部の『憧れ』と中間部の『不安』をよく対比させる」

先生「しっかり覚えていますね(*^▽^*) それでは弾いてみましょう」

♪♪

先生「ホントに練習を全くしなかったの?笑」

「中断する前に割と多く練習して、その後ずっと寝かせてました」

先生「こんなに熟成されるとは、私もビックリしました。少し物足りなかったのは、主部の『憧れ』と中間部の『不安』の対比ですけれど、そこは目をつぶれるレベルです。合格にしておきますから、気が向いた時に自主的に弾き込んで、もっと自分のものにしていってくださいね」

「もちろん嬉しいですけど、少し拍子抜けしちゃいますね(笑)」

先生「さっき、曲のポイントや注意点を言ってもらいましたよね。それがしっかり詳しく言えていたので、ひょっとすると、とは思ってました。曲自体について頭で理解することの重要性を改めて認識できたんじゃないでしょうか」

というわけで、シューマンのロマンスは終了です('◇')ゞ

■バッハ 平均律第1巻 第17番~フーガ
バッハ 平均律 I-17 フーガ 冒頭

「これも練習してません~~。バッハをやりたい気分じゃなくて…。」

先生「困りましたね。ちょっとどんな様子か聞かせてください」

♪♪

先生「繰り返し部分練習をしたところとサラリと流していた部分の差が歴然としてますね。ただ、著しく退化したわけではないし、むしろ前回からよく踏みとどまっていて、あと一息です。やるべきことは、通し練習を増やすこと」

「それじゃ、頑張ってみようかしら」

先生「ただ、バッハを弾きたい気分ではないというのが引っ掛かりますね。通し練習を増やせる気力があるのなら、もちろん、そうしてほしいですけど、大丈夫?」

「うっ、ちょっと自信ないかも…」

先生「そうしたら、思い切って、さらに1か月休止ということにしましょう。カールをやりたい時期らしいので、そっちにエネルギーを振り向けましょう」

「弾きたくなったら再開してもいいですか?」

先生「それはもちろんです!」

平均律は寝かすことに決まりました。
バッハにそそられない日が来るなんて、想像すらしたことがありませんでした。

■ベートーヴェン ピアノソナタ第22番
ベトソナ22番 第1楽章冒頭

「これは少しずつ譜読みを続けてます」

先生「やっぱり、これ、変な曲だとかなんとか言いながら、ホントは大好きなのね(笑)」

「クセになってしまいまして…。でも、オクターブ地獄から抜け出せる自信がありません。コツを教えてください」

ベトソナ22番 第1楽章 25-32小節

先生「☝これね。オクターブを上から掴める?」

「左は行けると思うんですが、右はどうでしょう。ちょっと試してみます」

♪♪

先生「右も行けますね。最近、指の開き具合が良くなったみたい。それなら、オクターブのスタッカートは掴み取るように弾きましょう。それから、左右で上行と下行がちょうど反対になってるのは分かります?細かく見ると例外はありますが…」

「あっ、分かります!!楽譜を眺めているとクロスするような模様が浮かんできますね」

先生「なかみっちゃんが『十字架』とか言ってませんでしたか?」

「はい、ワルトシュタインと22番を含むプログラムにそんなタイトルを付けていた記憶があります」

先生「十字架のような図柄を意識して、腕の位置を適切に移動させてやると、弾きやすくなるはずです。ポジション移動を滑らかにということですね」

「なるほどー!!両手が寄って来るか離れていくかの2通りしかないですもんね。オクターブじゃなくなる部分は、どうでしょうか?譜例の2段目です」

先生「ここは、指先が鋭敏に動いてくれないことには正確さはおぼつかないですね。チェルニーの練習をするように地味に繰り返してください。あと、頻出するスフォルツァンド(sf)について。楽譜に書かれている通りに漏れなく、でも勝手に増やさずにお願いしますね」

「ヘミオラになったり、リズムが変わる面白さ、というかオカシサのポイントですもんね!」

先生「そう(笑)。で、ちょっと裏技なんですが、sfがついている音符の部分で右ペダルを踏む動作をして寸止めしてみて。勝手にsfがつくから」

「え?エアペダルに何の意味があるのでしょう??なんか騙されているような気分ですが…(笑)」

♪♪

「これは!!ホントに効果ありますね。足の動きと手の動きがなぜか連動してる」

先生「どういうことなのか人体のことは私にも分からないけど、不思議よね~~。意味なんて分からなくても、こういう風にしたらこうなるという経験則も大事だと私は思います。それでは引き続き譜読みを頑張ってくださいね」

■チェルニー各種
(手抜きバージョンです)
・本来の課題である40-31は、やってないのに進化している。おそらく『毎日の練習曲』の効果。
・40-31はあと一歩なので引き続き取り組む。
・『毎日の練習』と『24番練習曲』には、時間を見つけて自主的に取り組む。特に『毎日の練習曲』は合っているみたい。

今回のレッスン記は以上です~~~


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プロフィール

NekoUshi

Author:NekoUshi
◆数年おきにピアノがマイブームになり、挫折と再開を繰り返しています。
◆バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンが特に好きです♪
◆レッスン歴は、子供の頃と大学生の頃(25年ほど前)に少々。現在は独学です。
◆独学の記録を時々「セルフレッスン」という名の仮想(妄想?)レッスンの形に仕立てて書いてます♪

練習中&終了曲
◇レッスン課題
・チェルニー40-31番
・バッハ 平均律第1巻17番 変イ長調
・ベートーヴェン ソナタ第22番ヘ長調

◇ベートーヴェン祭り
・ベートーヴェン ソナタ第28番イ長調~第3楽章

◇自主練
・チェルニー『毎日の練習曲』2番

◇憧れの無謀曲 寝かせ中
・リスト『バラード 第2番』
・シューマン『幻想曲』第2楽章

◇2020年の終了曲
・シューマン 3つのロマンス~第2番 嬰へ短調 Op.28-2

◇2019年の終了曲
・チェルニー30-23番
・チェルニー40-27、28、29、30番
・チェルニー左手24-19番
・バッハ シンフォニア14番、12番、7番
・ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第10番ト長調~第1楽章
・ショパン『幻想即興曲』
・メンデルスゾーン『春の歌』

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