セルフレッスン第7回:たまには坦々と進むこともある

私が私にピアノを習うコーナー、7回目です。
今週はレンタル練習室に行く余裕がなかったので、グランドピアノではなく自宅のアップライトでした。
だからというわけでもないのですが、今回のレッスンはテンション低め…(;^ω^)

まずは、チェルニーから。
チェルニー40-17

先生「今回から、新しい曲、17番ですね。これに似た音形のベートーヴェンのソナタがあるのですが、知ってますか?」

「11番でしたっけ?変ロ長調の」

先生「その通りです。11番を弾きたくなったときに役に立つと思います。ソナタでは主題冒頭に出てくるだけで延々と続くわけではないですが、チェルニーがこれを作った時にはベートーヴェンの11番が頭にあったかもしれませんね。それでは弾いてみてください」

「やはり、右の5の指が苦しいです」

先生「両手とも5の指が生まれつき内巻きカールしてて弾きづらいのでしたね」

「内巻きカールって…(^^;; おそらく、変に曲がってるせいで、関節に負担がかかりやすいのだと思います」

先生「重音を35でとる指定のところを25でとって負担を軽くしたり、あるいは24で弾けるところはそうした方がいいかも。指を壊してしまっては元も子もないので。もちろん、35以外ではどうしようもない部分も多いですが…。まあ色々と工夫することが勉強になります」

「…」←そんな滅茶苦茶な運指でいいものか?と思いながら、とりあえず弾いてる(笑)

先生「あとは、左手を外さないこと。ところどころ左手の和声を書き込んでいるのは結構な工夫だと思います。指の問題もありますから、あと1回か2回で先に進みましょう」

というわけで、40-17は大した見どころもなく、次はバッハのシンフォニア10番ですが、「もう一巡するからまあいいか」となって、とりあえず合格。10番、長かった~~(*_*;

次は、シンフォニア15番。
シンフォニア15番

先生「(一通り演奏を聴いてみて)この曲は順調に行きそうですね。主題のアーティキュレーションを何通りか弾いてみると面白いと思います。市田先生(注:楽譜を編集した先生)の解説にある通り、一番普通な“2音スラー、1音スタッカート”の他に、全てノンレガート、あるいは全てテヌートという解釈もあり得るかもしれません。楽譜の端にメモしておきました」

「対旋律の音階的進行の部分はどうでしょうか?」

先生「どちらかと言えばレガートに近い感じの方が、私としては好みです。主題を“2音スラー、1音スタッカート”で弾く場合は、それにつられないように気を付けて。と、わざわざ言うまでもなく、きちんと弾き分けていましたね。次回で完成させましょう」

シンフォニア15番 28小節
「(↑の)32分音符の華やかな部分ですが、市田先生の左右配分指定だと弾きづらいです」

先生「え?これ、どうなってるの??ああ、市田先生の意図は、手を交差させずに弾いてみるっていうことね。でも、楽譜の記譜通り同じ音形を同じ手で弾く方が混乱しないでしょ。この部分は市田先生に逆らいましょう(笑)」

「10番が合格になった分はどれをやりましょうか?」

先生「3番でもやりましょうか。今までの傾向から察するに、苦戦しそうなタイプの速めのフーガです。声部ごとの練習はあまりやらなくてもいいというようなことを言った記憶があるのですが、込み入ってる部分だけは、各声部を追って確認しておいてくださいね」

(バッハもあっさり通過して、残るはハイドンのみ)

「締めくくりは、ハイドンのホ短調ソナタをお願いします」

先生「終結の音、違ってます。そこは、両手ともミのオクターブのユニゾン。下からミミミミなのに、ミミソミになってる。まさか他の版を見たらそうなってたとか?」

「今まで通りの全音の楽譜を眺めていたら、ミミソミに見えて『あれ?ここ見間違ってた。どうりで終結が間の抜けた感じになってたわけだわぁ』と直したのですが、はじめの通りで正しかったのですね」

先生「もしかして老眼が進んできているのでは?笑 私が聞いているんだから、違ってたら聞き落とすはずないのに…(注:実は時々聞き落してる)。でも、ちょっと納得できる間違い方ではありますね。間違ったついでに、ソにシャープつけて弾いてみて。バッハなんかでよく出てくる、最後だけ長調になる『ピカルディの3度』です。なかなかいい響きですね」

「短調の主和音の3の音を半音上げるんでしたっけ」

先生「そうそう。ラドミをラド#ミにするみたいな。和声も意外と面白いでしょう。和声のテキストもいずれ取り入れようかな。あっ、そうだ!ちょっと2楽章アダージョから続けて弾いてみてください。本来、不完全終止で切れ目なく続く構造になってますから」

「え…?ほとんど初見なのに!?」

先生「練習したはずの3楽章より良くできてます。2楽章も3楽章もまとめて合格にしておきましょう。次は、このソナタの1楽章もやっておきますか?」

「モーツァルトのK309かK311の1楽章で悩んでます。先生おすすめのサディ版の楽譜を買ってきました」

先生「前回おすすめしたけど、ひょっとして絶版だったかも?と心配してました。まずK311の1楽章をやって、気が変わらなければ、次はK309を全楽章やったらどうでしょう?K309は、マンハイムの音楽界の実力者カンナビヒ家の娘のために書かれたらしく、特に2楽章はカンナビヒ嬢をイメージして作ったとされる傑作なので、ぜひ全楽章やれるといいですね」

「モツ祭り、楽しみです♪♪」

先生「ショパンはどこに消えちゃったの…?チェルニーで飛ばしたい曲があるので、その時に、代わりにショパンの小品でもやりましょうかね。あるいは、いま古典派をやっている枠でショパンやりたいと言い出すかもしれないし…」

「移り気ですみませ~ん(^^;;」

(今回は箇条書きのメモで十分だったのでは?と思いながらも、結局、最後まで続けてしまいました…笑)
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セルフ・レッスン第6回:シンフォニア&チェルニー地獄

前回レンタル練習室に行ったのは2週間近く前でしたが、もう禁断症状が…Σ(゚д゚lll)
というわけで、今回のセルフレッスンもレンタル練習室で実施しました。そして、初めてチェルニーをグランドピアノで弾きました!
レッスン室3
↑初めて屋根開けた~~♪♪

前半はグランドのタッチに慣れるためひたすら練習して、かなり疲れました(^^;;
そして、後半のレッスン・タイムはこんな感じ。

1曲目はバッハのシンフォニア10番。

「何日か前に集中練習した時は、合格できそうと思ったのですが、グランドで弾こうとすると苦しいです。鍵盤が重くて…(*_*;」

先生「それは慣れてもらうしかありませんね。やっぱり、早くグランドピアノ買った方がいいのでは…!?それはさておき、苦手だと言ってた音型の部分、ちょっと弾いてみてください」

IMG_20170629_165216.jpg
↑苦手箇所

先生「上声の8分音符はスタッカートじゃなくてノンレガート。2回目のドは3拍めの16分音符1個目まで伸ばして。はい、もう一度。そうそう、その調子」

「うっ、苦しい…。」

先生「この音型が左手に出てくる部分も弾いてみてください。あっ、右手よりいいみたいですね」

「左手の方が少し大きいので保持しやすいのかもしれません」

先生「あと、曲の最後の方、音をごまかしてる部分がありますね」

「あっ、はい。もう一度やった方が良さそうなので、次回またお願いします」

(というわけで、今回も10番合格できなかった…( ;∀;))

先生「11番のほうはどうですか。厳格なフーガではなくて、どちらかと言えば前奏曲風のリラックスできる曲ですよね」

シンフォニア11番

「こっちのほうが、グランドピアノにしっくりくるような気がします。ペダルを少し使ってもいいですか?」

先生「いいですよ。私は、『バッハは何が何でもノン・ペダル』という主義ではないので…。特に11番は、むしろペダルありの方がいいかもしれません」

「…」←11番が楽しくて、先生の話をあんまり聞いてない(笑)

先生「かなりロマンチックに弾いてますね。ん?ちょっと濁ってる部分がありますね。ペダルの踏み替えに気を付けて」

「はい。ところで、この曲の装飾稿が楽譜に収録されていますが、それもやってみた方がいいでしょうか?」

先生「バロック様式の勉強になって有意義だとは思いますが、モダンピアノで弾くときは、あんまり装飾しすぎると、くどくなる気がします。装飾稿はやらなくてもいいでしょう」←まさか装飾音の解読がめんどくさいとか!?

「…」←またまた無言で演奏中。11番が楽しいからって、何回弾けば気が済むのだ(^^;;

先生「11番は合格にします。次回は、10番の仕上げと、もう1曲カプリッチョ風の15番をやりましょう。何日か前、CSで『ベルサイユのばら』を見てたら、主人公が15番を弾いてて、『次はこれにしよう!』と閃いちゃった(笑)」

「えっ、そんな理由で…?」

(ピアノのレッスンでありがちな、「もっと弾いていたい曲に限ってあっさり合格してしまう法則」ですね)

「次は、恐怖のチェルニー40-16をお願いします」

チェルニー40-16


先生「何だか随分速いテンポですね(^^;;」

「レッスンの前に必死で練習していたら、テンポの感覚が分からなくなってしまったみたいで…」

先生「それはいけませんね。ちゃんと8分の12拍子を感じて。左手は指揮者なのでしっかり」

「はい。らりららりららりら~♪♪ 歌ってみると少し弾きやすい気がします」

先生「あと、よくミスる箇所は音名で歌うといいです。チェルニーは速いので噛むかもしれないけど(笑) ところで、特に途中から弾く時、音が合ってるにもかかわらず弾きなおして同音の前打音みたいになってしまうのは何故?」

「はあ。たぶん音に自信がないからかと」

先生「それもあるでしょうけど、一番の理由は呼吸じゃない?どこから入る場合でも、拍を数えて右手と左手のアインザッツを揃えるよう呼吸を整えなきゃ…」

「おお、本当だ!でも、この曲を嫌になるぐらい繰り返してるうちに、何て言えばいいのでしょう、自分の手なのに自分の手ではないような、幽体離脱したような感じになってきました」

先生「はっ!?わたし幽体離脱なんてしたことないから、よく分からないけど、ものすご~く危険そうな気がするので、16番は合格ということで、17番を譜読みしておいてください(冷汗)」←意地を張らずにモシュコフスキーにした方が良かったかも、と動揺中

(何だかよく分からないまま40-16は終了)

残りわずかな時間でやったことは、

・ハイドンのホ短調ソナタを弾いたものの、次回に持ち越し。

・「ハイドンの次はモーツァルトのソナタK311かK309あたりをやってみたい」と相談したら「何でベーレンライター版(運指書いてなくてデュナーミクも最小限)しか持ってないの?」と呆れられ、「解説の詳しいスタンレイ・サディ版を買ってくるように」との命令。

―――
チェルニー地獄に疲れ果てて、トルコ行進曲のテンポについて聞いてみる余裕がありませんでした。
幽体離脱なんて口走ったせいで、先生も動揺してたみたいだし(笑)
次回聞いてみようと思います。

セルフ・レッスン第5回:練習室でバッハ、ハイドン&無謀曲

レッスン室2

昨日はレンタル練習室で初セルフ・レッスンをしてきました!

前回とは別の場所で、何と1時間1000円、しかも「レッスンにもどうぞ」って書いてあった(*'▽')
セルフなので、レッスン禁止の練習室でもレッスンしちゃって全く問題ないのですが、一応、リアリティを追求して(?)利用規定にもこだわってる(笑)

というわけで、昨日のレッスンはこんな感じ。(回を追うごとに妄想がひどくなってるように見えるのは、多分、気のせい)

「こんな遠方までわざわざお運び頂いて恐縮です」

先生「いえいえ、グランドピアノがあるのならその方がずっといいです。でも、これ、ペダルが2本しかないのね。まあ、ソステヌートペダルは使わないから困らないけど…。それより、ボストンのある部屋は取れなかったの?」

「そうなんですよ。ヤマハの部屋しか空いていないと言われました」

先生「私たちのヤマハ好きがテレパシーで伝わってしまったのかも?笑 でも、次回はボストンをキープしてみてください。それでは、まずバッハのシンフォニア8番をやりましょう」

シンフォニア8番

「8番のトリルの入れ方について少し考えてみたので、見ていただきたいのですが…。主題の3拍目についているトリルは実音から弾き始めるのはどうでしょうか?ドラ、レ、ド、シドシドシ、ラソ…という感じで」

先生「古典派以前のトリルは上隣りの音から弾くのが原則ですが、敢えて実音から弾きたい理由は何ですか?」

「この部分は、実音から弾いたほうが、レドシ♭ラソという音階がはっきりすると思ったのです」

先生「確かにそうなりますね。そういう解釈もあっていいかと思います。あとは趣味の問題ですね。私だったら、上隣りの音から弾いて、しかも最初の音をほんの少し長めにします。極端に言うと、ドォシドシラソって感じで…。こうすると、ちょっと進むのをためらうような、優雅な感じになりますから。あっ、長くし過ぎると、idemという別の種類の装飾音になってしまうので気を付けて(^^;」

「迷いますね」

先生「おそらく、今のようなゆったりとしたアレグレットだったら私が言った弾き方がよくて、もっと速いモルト・アレグロやプレストとして、きびきびした感じにしたい場合は、あなたが考えてきたように弾いたほうがしっくり来る気がします。いずれにせよ、色々と考えてみるのは良いことです」

(ということで、何回か弾いてみて大甘合格)

「次は、10番の方をお願いします」

先生「少し速すぎるようです。もっと落ち着いて。市田先生の参考テンポは4分音符=60ですが、とりあえずこれは上限と思ってください」

IMG_20170629_165216.jpg

先生「↑こういう音形のところの音価をしっかり守ってください。8分音符で降りてくるミとラは保持しない。ドはきちんと弾き直して、かつ、保持する。そして、上声の流れミドラがその通り聞こえるように、音色を揃える」

「ひぃっっΣ(゚д゚lll) ハードル高いです」

先生「でも、それを正確にやらないと多声音楽になりませんから…。10番は見かけより手ごわいです。これはもう一回ですね。8番が終わった分、もし余裕があれば11番も見ておいてください」

「次は、自主練習をしていたハイドンのホ短調ソナタの3楽章を見ていただきたいのですが、いいでしょうか?」

先生「えっ、チェルニーは??まあ、いいか。せっかく苦手なハイドンをやってみたそうなので、見てみましょう。でも一体どうして?」

Hob XVI:50ハ長調というのが気に入ってしまって、その準備に何か別の曲で手を慣らしておきたい気がしまして」

先生「ん~、50番は後期の曲で、ホ短調は中期の曲だから、意外と技法上の違いが大きいかも。それはさておき、innocentementeという指定がありますが、どう弾きたいですか?」

「innocentementeは『無邪気に』という意味なので、その通りに弾きたいです。全音の注意書きには『余り明るくならぬように』って書いてありますが」

先生「そうねえ、全音のコメントは無視して『能天気に』弾きましょう!笑 『無邪気に』って、言いかえれば、そういうことでしょ?」←本当か!?笑

「分かりました。ハイドンですしね」←師弟そろって酷い(^^;;

先生「能天気にといっても、落ち着かない感じというのとは少し違いますよね。せっかく古典派の曲を持ってきたので、ちょっとした技法をお教えしましょう。フィンガーペダルっていうんだけど、聞いたことないですか?ちょっと、アルベルティ・バスの音形(ドソミソの伴奏形)を弾いてみてください」

「あっ、私はアルベルティ・バスの最初の音を残す癖があるのですが、直したほうがいいですよね?」

先生「いや、まさにそれがフィンガーペダルですよ!教える必要ないじゃないの(笑) 楽譜に書いてみると↓こんな感じに弾くということですね」

フィンガーペダル

先生「バスの音が残るので、ダンパーペダルを踏まなかったり、ごく浅く踏むだけでも響きが豊かになります。古典派を弾く時の強い味方です。それに、5の指で保持し続けるので、指が全体としてバタつかなくなります。まさに一石二鳥なのです」

「知らないうちに正しい奏法を取り入れていたみたいです。何だか自信が湧いてきました」←単純なヤツ(笑)

(何度か練習して、「次回はチェルニーをグランドピアノ・デビュー」させましょうということで、今回のレッスンは終わり)

先生「レッスンはこれまでにして、あとはリラックスして無謀曲でも弾いて遊んでみましょう。幻想ポロネーズの楽譜は持ってきましたか?」

「持ってますが、いきなりそれを弾くのですか!?初見に近いですよ」

先生「ショパンは音の鳴り方が全然違うねー。何か、ぐちゃぐちゃだけど、気持ちよさそうに弾いてる(笑) いや、決して、けなしたいわけではなくて、ショパンの音楽にしようという努力は窺えると思って…。譜読みが困難な部分だらけと思うけど、チャレンジしてみたらいかがですか?」

(あとはベートーベンの『田園』ソナタの1楽章と2楽章を弾き散らかして、先生の目もあるので(?)部分練習もして、予約した2時間あっという間に終了)

セルフ・レッスン第4回:チェルニー40-15&16と無謀曲祭り

私が私にピアノを習うコーナー第4回目をお届けします。
今回は、チェルニー40番の15、16を少々やって、メインイベントは「先生が薦める無謀曲候補が明らかになる」です!笑

「今回はバッハのインヴェンションが進みませんでした。すみません」

先生「え!?珍しいこともあるものですね。まさか具合が悪いなんてことはありませんよね?」

「大丈夫です。その代わり、チェルニーを2曲やってみました。15がさっぱり上達しないのですが…」

先生前に見た時より良くなっていますよ。強弱もスムーズになってきましたし、左手の1音目スタッカートで次の3つスラーという音形にも慣れてきたようですし」

「合格まであとどれぐらいかかるでしょうか?」

先生「そうねえ、練習次第という答えを求めているわけじゃなさそうだし…(笑) あまり時間をかけ過ぎるより、思い切って、ここで一区切りにして次に行きましょうか?ただし、一通り終わったらもう一度やることを条件に」

「はい、分かりました!それでは16番を見てください」

チェルニー40-16


先生「15番より好調のようですね。こういう動きは比較的得意なのかも?手首の回転も使えていますね。あとは、指使いを譜面通りにしてください。そうすれば、スムーズに行くと思います」

「以前は楽譜の指使いをあまり守っていなかったのですが、最近、譜面通りの方が弾きやすいことが多いと気づきました(^^;」

先生「それから、伸ばす音と切る音の区別をしっかりつけてください。特に小節の最後で音価をうやむやにしている感じのところが多いので。ほら、普段の会話でも語尾をはっきりさせないと、何を言っているのか分からないでしょう?私はそういう傾向があるので直さないといけないのだけど…。ピアノでも同じことです。というわけで、指使いと音価に気を付けて16番をもう一度よく練習して来て下さい」

「はい、そうします。前回、無謀曲の候補を考えてくださるとのことでしたが…」

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セルフ・レッスン第3回:シンフォニア8番&10番

私が私にピアノを教える公開講座(←大袈裟)の第3回目は、バッハのシンフォニア第8番と第10番です。
チェルニーは、今回は休み。

まず8番から。
シンフォニア8番

先生「この曲は、主題が21回も出てくるのですが、ちゃんとチェックしていますね」

「市田先生(注:楽譜を編集した先生)が、親切にヒントを書いてくださっていますので」

先生「主題の入りは意識できていると思うのですが、各声部の弾き分けがまだできていないようですね」

「主題のアーティキュレーションにばかり気を取られてしまって、つかめない感じで…」

先生「それだけではないと思いますよ。もっと本質的なことは、各声部をよく聞くことです。声部ごとの練習はしましたか?」

「いえ、やっていませんでした」

先生「つかめない感じの時は、やるようにしてください。いきなり3声を合わせて弾いても聞き取れる時は省略してもいいです。音楽の道を目指す可能性が少しでもある若い人だったら、きちんとアナリーゼをして必ず声部ごとの練習をするよう言いますが、大人は少し手抜きしてもいいかなと…。まさか今から音楽の道を目指したりしないですよね?笑」

「まさか…(^^;」

先生「主題のアーティキュレーションのことを言ってましたが、スタッカートが硬い感じというか引っ掻く感じというか、ちょっとバッハにふさわしくないように思いました。テヌートにはしないよう意識しつつ、スタッカートにこだわらず綺麗に響くことを優先させてください」

「トリルの入れ方はどうでしょうか?回数とか」

先生「回数は綺麗に弾ける範囲で入れるようにしてください。8分音符にトリルのところは32音符で弾ければいいです。無理して多くの音を詰め込もうとするとテンポが乱れたり綺麗じゃなくなったりしますから。それより、バッハの時代は、基本は上から(ドにトリルがついていたらレドレドレド)ですから、そちらの方を気を付けてください。気まぐれで上から始めたり主音から始めたり、というのはよくありません」

「弾きやすさで決めているところがあるかもしれません。気を付けます」

先生「8番はもう1回やりましょう」

続いて10番。
シンフォニア10番

「チェルニー40-15が行き詰ってスランプに陥ってしまって、ついシンフォニアの10番を譜読みしてしまいました」

先生「40-15に行き詰まったら、次の16番を譜読みしてみてもよかったのですが、というか、むしろその方がいいような気もします。あるいは、40-15に似た音形の30番の21を見てみるのはどうでしょうか。」

「すみません。思いつきませんでした」

先生「でも、せっかく譜読みをしたのですから見てみましょう。そうですね、8番よりよくできていると思います」

「8番より、弾いていて、声部の聞き分けが出来ていた感じがします。こっちも声部ごとの練習をしてきます」

先生「バッハには熱心ですね。いや、もちろんいいことなのですが…。そういえば、スランプということですが、最近、無謀曲をやっていないのでは?」

「えっ!?無謀曲やったほうがいいですか!?」

先生「やりたくないのなら無理にとは言いませんけれど、ショック療法もいいかもしれないと思って…。次回までに候補を考えてみます」

「はぁ、ありがとうございます(^^;」

―――
何やら道を誤りつつある師弟…。このコンビ、大丈夫なのでしょうか?(;^ω^)
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Nekoushi

Author:Nekoushi
◆数年おきにピアノがマイブームになり、挫折と再開を繰り返しています。
◆レッスン歴は子供の頃と大学生の頃(20年ほど前)に少々。
◆ちゃんと継続していないので完成した曲はありませんが、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンが特に好きです♪
◆独学の記録を時々「セルフレッスン」という名の仮想(妄想?)レッスンの形に仕立てて書いてます♪

練習中&終了曲
◇練習中
・チェルニー40-17
・バッハ シンフォニア 15番&3番
・モーツァルト ソナタ ニ長調 K.311~第1楽章

◇2017年の終了曲
・チェルニー40-14、21、15、16
・バッハ シンフォニア(1巡目) 1、5、6、9、8、11、10番
・ハイドン ソナタ ホ短調 Hob.XVI:34~第2&第3楽章
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