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バッハ『シンフォニア』は特別♪♪

最近、「バッハに萌えない」なんて口走ることが増えていますが、昨年までに取り敢えず全曲を手に当ててみた『シンフォニア』が特別過ぎたのが原因かもしれません。バッハに萌えないというより、『平均律』より『シンフォニア』の方が萌えると言った方が正しいみたいです。バッハの世界観や宇宙がストレートに強く伝わって来るのは『シンフォニア』のように感じます

『シンフォニア』のどこがそんなに特別なのでしょう?
よく知られている通り、『インヴェンション・シンフォニア』はバッハが10歳の頃の長男フリーデマンの教育のために作った曲集がもとになっています。教育というのは、鍵盤楽器の奏法と作曲技法についてです。子供(といっても大バッハの子息なので普通のこどもではないですが(笑))向けで、なおかつ、作曲の教育のためというのが大きいように思います。バッハの世界観を、あまり難しすぎない演奏技法で(いや十分難しいけど)、見開き2ページに凝縮していて、各曲がバラエティに富んでいるので、ストレートに伝わって来るし、頑張れば何とか手が届きそうでもあります。似たような曲がほとんどないというのは、すごい魅力です。

『平均律』は、もちろんバッハの大宇宙ですけど、技術的に荷が重すぎて、内容に到達する前に力尽きる感じがしますΣ( ̄ロ ̄lll)!!
あと、全部がプレリュードと厳格なフーガという画一的なスタイルが、若干(あくまで私の中で)萌え度を下げているかも…。いや、『平均律』全曲に真摯に取り組んだらすごいことになるに違いないとは思ってますし、偉大であることに全く疑いを持っているわけではありません。

私が愛読している手引書『バッハ《インヴェンションとシンフォニア》演奏と指導のポイント』(山崎孝)の解説に、次のような一節があります。

元来、インヴェンションは成立過程を見ても厳しい教則本である。だからこそ、《平均律》に入る前の1~2年で済まされるものではなく、ヘルマン・ケラーが「哲学書を読むのと同じほどの精神の集中が必要である」と述べるように、一曲一曲、他の練習曲やソナタの進行とは別にして、丹念に仕上げていくべきであろう。


この一節は、シンフォニアの一曲一曲が極めて凝縮された物凄く内容の濃い曲であることをよく表現しているように思います。そして、めっちゃ耳が痛い!!ひょっとすると、『シンフォニア』をそそくさと終わらせてしまったので、『平均律』の大宇宙の理解が難しいのかも…。2周目はもっと丁寧にやることにしよう。


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tag : バッハ,シンフォニア,

ショパンのマズルカ、一筋縄じゃ行かないところが素敵(*´▽`*)

ショパンの曲の中で最もポーランドらしいジャンルと言えばマズルカ。ショパンの音による日記などと評されることも多いですね。渋い雰囲気だったり、寂寥感にあふれる曲が多いせいか、「大人ピアノ組」に人気があるというイメージもあります。そして、やっぱりリズムがヤヤコシイ(*_*; 

10数年前に放送されたNHKのスーパーピアノレッスン(ルイサダが講師をしてた分)のテキストに、マズルカの理解に役立ちそうな、「ショパンに生きるポーランドのリズム」というコーナーがあったので、ご紹介します('◇')ゞ

マズルカの起源は、マズレク・リズム(基本形:タタタンタン)を持つ各種の舞曲の中から19世紀初頭に有名になった3種類、マズル、クヤーヴィアク、オベレクだそうです。ショパンは、この3つをうまく混ぜ合わせてマズルカ(ポーランド語ではマズレク)という、鑑賞用の楽曲形式を作り出しました。マズル、クヤーヴィアク、オベレクの特徴は、テキストに表としてまとめられていましたので、引用しておきますね☟

マズル、クヤーヴィアク、オベレク

先に書いた「基本形:タタタンタン」は、表で言うと、マズルの(a)の擬音的表現です。表を見てみると、オベレクの2小節目も全く同じリズムであることが分かると思います。クヤーヴィアクは…??正直、よく分かりません(^^;; でも、ショパンのマズルカにはクヤーヴィアクの要素はよく出てくるような気がします。ただ、テキストには「元となった舞曲のそれぞれの要素がどこに現れているかを近視眼的に探すことはあまり意味のあることではありません」と書いていますので、どこにどれが潜んでいるか血眼になって探す必要はなさそうです。

それにしても、3種類の違った舞曲のブレンド、しかもマズルではヘミオラ(アクセントの位置のせいで3拍子が2拍子に聞こえる)が頻出したりするので、リズムがややこしいのは当然ですね!!

しかも、しばしばポリフォニーが織り込まれているので、声部もよく意識しないといけない。私が苦手なのは、臨時記号が頻出して、独特の和声になり、譜読みしづらいところかなぁ。あと、フレーズの始まりと終わりが、小節線と一致しないことが多い点。

そして、マズルカで難しい要素に、アクセントとテンポ・ルバートもありますね。テキストによると、マズレク・リズムを持つ舞曲は歌曲(民謡)としての長い歴史も持っているので、ポーランド語の発音に合わせてリズムや音程の自由度が高くなっていることに由来しているそうです。もう少し詳しく引用してみますと…。

ポーランド語では基本的に各単語の後ろから2つ目の音節にアクセントがあります。そのためにポーランド語で歌われる民謡を西洋音楽の記譜法で書き起こした場合、本来弱拍であるべき場所にアクセントが来てしまうことや、付点などを施すことでは対応できないテンポの伸び縮みが必然的に起きてきます。また、同じような理由で、3拍子で記譜してゆくと、途中あたかも2拍子であるかのように聞こえる部分(ヘミオラ)もしばしば出てきます。そういった特徴はショパンの音楽の中にあってもまだ生きています。
(『NHK スーパーピアノレッスン ショパン』 p.19より)



え…。それって、ポーランド語を分かっていないと理解不能ってことではないですかΣ( ̄ロ ̄lll)!!
意味が分からなくてもいいので、耳を慣らすため、ポーランド語を流すとかどうでしょう??私は今のところそこまでやる予定はないですが…(^^;;

ショパンのマズルカ。調べれば調べるほど奥が深いというか、分からないことだらけになるというか…笑
そこも含めて素敵ですね(^^♪



↑私の今の一番のお気に入りは37番 Op.59-2 変イ長調です。
いつか、しっかり練習したい(≧▽≦)


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tag : ショパン,マズルカ,NHKスーパーピアノレッスン,マズルカOp.59-2,

今日は、なかみっちゃんの日です!!

今日は、なかみっちゃんこと仲道郁代さんのお誕生日です(*´▽`*)
おめでとうございます♡

お祝いに、日ごろの感謝を込めて、なかみっちゃんのベートーヴェン・ピアノソナタ全集のCDを聴いています♪♪

仲道郁代 ベートーヴェン ピアノソナタ全集[6]

今日のチョイスは、全集の第6巻(16-18番を収録)です。上の画像は、そのジャケットと、CDケースの底(?)の、なかみっちゃんの手の写真です。写真を見ているだけでも手の動きのイメージが勝手に脳内で再生されます(←相変わらずビョーキ(笑))。そして、このジャケットの写真の衣装が女神様っぽくて素敵♡

このCDでは、有名なテンペストが16番と18番の「変な曲コンビ」(!)に挟まれています。テンペストは、かなり大人しめで、優雅でしんみりした感じの演奏です。こういうアプローチもあるのね~と、目から鱗です!

変な曲その1:第16番は、あんまり変に聞こえないです。さすが、なかみっちゃんの演奏は気品があるわぁと感心しつつ、もっと変に弾いてほしいとも思ったり…(笑)

そんなことを考えながら聴き進んでいくと、変な曲その2:第18番で炸裂します\(◎o◎)/!
1楽章の展開部の左手の合いの手がかなりヤバくて笑いをこらえるのに大変だったのですが、2楽章がすごいです!!

ベトソナ18番 第2楽章冒頭

ベトソナ18番第2楽章の冒頭

速度指定がAllegretto vivaceのスケルツォです。譜例でも分かる通り、スタッカートの利いたオカシイ曲です。なかみっちゃんは、スタッカートをかなり強調して弾いているので、浮足立った感じでオカシさが大爆発なのです(≧▽≦) 
今回改めて聴くまでは、18番は、若干オカシイぐらいの印象だったのですが、16番に負けず劣らず「クセになる変な曲」に格上げです!!

参考までにPTNAから引っ張ってきた動画を貼っておきましょう。残念ながら、なかみっちゃんの動画ではありません。



う~ん、スタッカート不足に聞こえます。ホールの響きの問題もあるのかもしれないですけど…。ともあれ、どんな曲かは雰囲気を掴んでいただけたと思います。

実は、今日の午前中、疲労がたまっているせいか、かなり具合が悪くて、「しばらくピアノも休みたい」とまで思っていたのですが、なかみっちゃんのベートーヴェンのCDを聴いているうちに、回復してきました(≧▽≦)
お誕生日のプレゼントを差し上げるどころか、逆に、元気を頂いてしまいました!!おかげで、久しぶりに、変な曲の頂点(?)第22番の練習にしっかり取り組むことができました。なかみっちゃん、ありがとうございます~~~


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tag : 仲道郁代,ベトソナ16番,ベトソナ18番,

ベートーヴェンの「ハイパー・ピアノソナタ」!?

ベートーヴェンの最後期の5曲(28~32番)があまりにも凄いので「ハイパーソナタ」と名付けてみました、という話ではありません。と書きながら、そういう話の展開もアリだなと気づいたのですが、初めに思いついた通りの線で話を進めます。

曲名で「ソナタ」っていうの、よくよく考えてみると厄介です。もともとは多楽章の器楽曲(室内楽曲の場合も)という曲のスタイルを表していたのですね。例えば、バッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタとか…。で、古典派の時代以降、ソナタ形式(提示部(第1主題・第2主題)-展開部-再現部)が発達してくると、曲名としての○○ソナタの意味は、「主要楽章がソナタ形式をとる、○○のための多楽章の曲」という感じになりますね。ソナタ形式を使っていても、弦楽四重奏が対象の場合は「弦楽四重奏曲」、管弦楽の場合は「交響曲」です。「弦楽四重奏ソナタ」とか「管弦楽ソナタ」になっても良さそうなんだけど、慣習とか伝統なのか、そうなりませんでした。

前置きが長くなりましたが、ベートーヴェンの「管弦楽ソナタ」、つまり交響曲をピアノ版に編曲したら「ハイパー・ピアノソナタ」になるよね?という話です。けっこう有名なのでご存じの方も多いと思うのですが、かのフランツ・リストが編曲してます。リスト様の編曲、マジでヤバイですよ(若者言葉の意味で(笑))(*´▽`*)

まず、第3番『英雄』を聴いてみましょう。



編曲ものとは思えないようなピアノ音楽としての自然さ!!生まれながらの超絶ピアノソナタにしか聞こえません。さすがリスト様です。でも、言うまでもないことですが、原曲の素晴らしさがあってこそです。だって、ベートーヴェンのシンフォニーですもんね。演奏は、リスト編曲ベートーヴェン交響曲ピアノ版の全曲録音で有名な、シプリアン・カツァリスです。

次は6番『田園』です。優雅な旋律が印象的な『田園』交響曲を、リスト様はどう編曲しているのでしょう?



さすが、打楽器的な『英雄』に比べると、メロディ重視に仕上がってます(*´▽`*)
『田園』はカツァリスの動画が見当たらなかったので、ロシアの有望株(らしい)Andrey Gugninさんの演奏です。彼のピアノは典型的なロシアンピアニズムなのかなぁと思うのですが、息の長い歌が『田園』にとてもふさわしく思えます。Gugninさんの演奏、めっちゃストライクです~~。私の中では、『田園』交響曲のフィナーレ(動画で言うと37分30秒辺り以降)がベートーヴェンのあらゆる曲の中でも一番好きなものの一つです。生まれながらのピアノソナタの方の『田園』ソナタも、『田園』交響曲も、どっちも素敵です♡ ベートーヴェンはのどかな田園生活が好きだったそうなので、そういうことも関係しているのでしょうね。

3曲目は、「のだめ」で知名度と人気が一気にアップした第7番です。演奏は、再びカツァリスさんです。ワーグナーがこの曲のことを「舞踏の聖化」と呼んだように、リズム重視の曲ですので、いかにもピアノとの相性が良さそうです。



ブラヴォー!!!!
「のだめ」でもごく一部流れましたけど、全曲聴くと凄さが別次元です\(◎o◎)/!

こうやってベートーヴェンの交響曲の中でも特に好きな3曲のリスト編曲版を並べて聴いてみると、「ハイパーソナタ」という表現でも全く不十分な気がしてきました。なんかもう、もはや人間業じゃないとしかいいようがない。

今回は、ベートーヴェンイヤーに向けて、鑑賞の方も「祭り」を開幕させてみました(^_^)/
余談ながら、タイミングよくHMVからカツァリスの全集を超お買い得価格で販売中というメールが届いたので、迷わずポチってしまいました!!


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tag : ベートーヴェン,交響曲,リスト,リスト編曲版,

田部京子さんのメンデルスゾーン『無言歌集』が素晴らしすぎる(*´▽`*)

田部京子さんのメンデルスゾーン『無言歌集』(抜粋)のCDが届きました。評判がいいみたいなので前から気になっていたのですが、最近やっと購入しました。聴いてみた感想は、素晴らしいの一言に尽きます!

メンデルスゾーンの無言歌というと、耳触りのいいBGM的な音楽とか、あるいは、一昔前だったら「女子供の練習曲」扱いで何かと低く見られがちだと思うのですが、田部さんのCDを聴くと、「やっぱりロマン派の立派な小品集なんだなぁ」と再認識させられます。田部さんのメンデルスゾーンは、抑揚のつけ方がとても上手くて、しっかりとした芯のあるフォルテも駆使して、ドラマチックです。そして、明るくて華やかな中にも、ふとした瞬間に陰りを感じます。これぞロマン派!!

言葉で伝えるのももどかしいので、禁を破って、PTNAや公式サイト以外から動画を何点か引っ張ってきますね。

まずは、冒頭の曲『甘い思い出』です。



一曲目から、抑揚のつけ方や歌い回しが素敵!!と魂を持って行かれました(*´▽`*) 田部さん、ヤバいよ~~(←若者言葉の意味で(笑)) タイトルの『甘い思い出』(メンデルスゾーン自身がつけたわけではないけど)にとどまらない何かを感じます。

次は、『狩りの歌』。



遠慮なく歯切れのないフォルテが響きますね。でも、単に元気がいいだけじゃなくて、どこか寂しげなところもあります。凄いなぁ。
圧倒され過ぎて、表現する言葉があんまり思い浮かんできません。それで、動画に頼ることにしたのですが…(^^;;

次は、今回買ったCDには収録されていないのですが『デュエット』。愛しの変イ長調♡



この曲って、こんなドラマチックさを秘めていたのですね!!メンデルスゾーンに抱いていたイメージが、ガラガラと崩れていく感じです。あっ、もちろん私は、今までも決して軽く見ていたわけではないのですが、メンデルスゾーンの魅力の一つは抑制的なところと思っていたので、少し違った側面に気づくことができ、目から鱗の体験でした。

そして、誘惑に負けて、この曲が収録されているCDも注文してしまいました(笑)
こんまりごっこ(お片付け祭り)の最中だというのに、また物を増やして、どうするつもりだろう?

最近うやむやのうちに終了したばかりの『春の歌』も、今回届いた『無言歌集』のCDに収録されてました!音源が見当たらなかったので省略しますが、これもかなり素敵でした。ほのぼのとした春というより、もう少し辛口な感じです。甘いだけじゃなく、優雅なだけじゃなく…。説明するの難しいぞ(*_*; うやむやでもなんでも終わらせた後に届いて本当に良かった。先に届いていたら、打ちのめされて、「穏便に終了」じゃなくて「途中棄権」の扱いになってたと思います(笑) というか、しばらく自分で弾きたくないΣ( ̄ロ ̄lll)!!

前から気になりながら聴いたことなかった田部京子さん。まずは定評のあるシューベルトを聴くつもりでいたのですが、メンデルスゾーンも予想以上に素晴らしかったです!!田部さんのメンデルスゾーンは、ちょっと個性的なので、好みが分かれるかもしれませんが、おススメです(≧▽≦)


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tag : 田部京子,メンデルスゾーン,無言歌,

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プロフィール

NekoUshi

Author:NekoUshi
◆数年おきにピアノがマイブームになり、挫折と再開を繰り返しています。
◆バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンが特に好きです♪
◆レッスン歴は、子供の頃と大学生の頃(25年ほど前)に少々。現在は独学です。
◆独学の記録を時々「セルフレッスン」という名の仮想(妄想?)レッスンの形に仕立てて書いてます♪

練習中&終了曲
◇レッスン課題
・チェルニー40-31番
・バッハ 平均律第1巻17番 変イ長調
・ベートーヴェン ソナタ第22番ヘ長調

◇ベートーヴェン祭り
・ベートーヴェン ソナタ第28番イ長調~第3楽章

◇自主練
・チェルニー『毎日の練習曲』2番

◇憧れの無謀曲 寝かせ中
・リスト『バラード 第2番』
・シューマン『幻想曲』第2楽章

◇2020年の終了曲
・シューマン 3つのロマンス~第2番 嬰へ短調 Op.28-2

◇2019年の終了曲
・チェルニー30-23番
・チェルニー40-27、28、29、30番
・チェルニー左手24-19番
・バッハ シンフォニア14番、12番、7番
・ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第10番ト長調~第1楽章
・ショパン『幻想即興曲』
・メンデルスゾーン『春の歌』

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