ツィメルマンのシューベルトに魂を吸い取られ…(^^;;

私は写真に撮られるのが大の苦手で、よく「写真に写ると魂を吸い取られるから嫌だ」と拒否しています。
「一体いつの時代の人よ?笑」と馬鹿にされますが、カドを立てずに断るのに一番便利な言葉だと思うので…笑

それはさておき、最近買ったクリスチャン・ツィメルマン演奏によるシューベルトの『ピアノソナタ20番(イ長調 D959)&21番(変ロ長調 D960)』の最新録音のCDには、すっかり魂を吸い取られてしまいました。
ツィメルマンと言えば、ショパンのバラード集の凄い録音があって、ショパン萌えには神様的存在だと思うのですが、シューベルトも負けず劣らず凄いです。

ツィメルマンのシューベルトは、30年ぐらい前に録音した即興曲集を聞いたことがあります。それはそれで、端正で素晴らしかったです。
でも、今回のソナタ集は、最後の2曲という神がかった音楽を、ツィメルマンの神がかった演奏で聴くことができます!!
一言で言うと、「この世のものとは思えない」です。ものすごい透明感をもって丁寧に哀しみが描かれているように感じました。
繰り返しの多いシューベルトの大曲なのに、全然飽きることなく、「え?もう終わってしまうの?」という感じで、82分間あっという間に過ぎてしまい、魂を吸い取られましたΣ(゚д゚lll)!!

この録音は、新潟県柏崎市の文化会館アルフォーレというところで録音されたそうです。去年の1月のことで、3メートルもの大雪が降る中「建物の中は完全な別世界であり、私たちは5日のあいだ、どっぷりシューベルトに浸ることができました」と解説書に載っているインタビューで、ツィメルマンは語っています。たぶん雪が降ってなくても同じような感動的な演奏になったとは思うのですが、そのシチュエーションがぴったり過ぎるので、「大雪でよかった」なんて思ってしまいました(^^;;

ピアノにも特殊な調整を加えたとか…。打弦位置を少しずらしたり、鍵盤のアクションを軽くしたりして、シューベルトの使っていた楽器に近づけたそうです。さすが、完璧主義者のツィメルマンです。

あまりにも凄かったので、しばらくピアノに近づく気が失せちゃいましたよ(笑)
いや、実を言うと、21番(D960)はシューベルトで一番弾いてみたい曲なのですが、そんなことを口に出すのが恥ずかしいぐらいです。と言いながら口に出しちゃってるけど…(笑)
この記事を書くというので、また聴いて、また、しばらくピアノに近づく気が失せてきました。
素晴らしい演奏なのですが、危険すぎる(?)ので封印しないといけませんねΣ(゚д゚lll)!!
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Chopianismに癒される

Chopianism
たぶん、「ショパン」と「ピアニズム」を合成した造語。
仲道郁代さんのショパンのアルバムのタイトルです。

少し元気が戻って来て、音楽を聴いてみようかという気分になった時に、聴いて一番癒された一枚です。
前からお気に入りの一枚で、「エチュード10-1がキラキラしてて素敵」とか、何よりも、『幻ポロ』に心惹かれるきっかけになったCDでもあります。これに出会うまでは「幻ポロってちょっと得体が知れない」と思ってました(笑)

今回よく聴きなおしてみて、今まで思ってた以上に奥が深い演奏だと感じました。
癒されるというか、自然と寄り添ってくれるようなショパンですね。
でも、地味でおとなしい演奏というわけではなくて、バラードも『幻ポロ』も堂々としてます。
それでいて聴いてて疲れないのが素敵なのですね(≧▽≦)

選曲も、要所を「愛しの変イ長調」たちが押さえていて素敵です。
↓こんな曲目です。

1.ワルツ2番 変イ長調 Op34-1
2.バラード3番 変イ長調
3.バラード1番 ト短調
4.エチュード 10-1 ハ長調
5.同10-5 変ト長調 「黒鍵」
6.同10-9 ヘ短調
7.同25-1 変イ長調 「エオリアンハープ」
8.同10-12 ハ短調 「革命」
9.同10-3 ホ長調 「別れの曲」
10.幻想ポロネーズ 変イ長調
11.マズルカ13番 イ短調 Op17-4
12.ワルツ9番 変イ長調 Op69-1 「告別」

変イ長調のワルツで始まって、変イ長調のワルツで終わるなんて、どう考えても意識的ですよね('◇')ゞ
あと、エチュードでは、10-9を弾いてみたいかもと思いました。
また気になる曲が増えてしまったΣ(゚д゚lll)!!
転んでもただでは起きない。って、意味違う!?笑

ショパンのエチュード集、どれにしよう?

残念ながら(?)、ショパンのエチュードでどの曲に手を出そうか悩んでいる、という記事ではありません(笑)
今回は、CD選びに悩んでいるという話です。

ショパンのエチュードというとピアノに関心がある者にとっては特別な存在のはずですが、どういうわけか、全集のCDを1枚しか所有していなくて、しかもその1枚の演奏が(私には)今一つピンときません。

曲自体がいいので、演奏が好みと少し違う点はカバーできてしまって、何となく買い足さずに来たのですが、やはり気に入った演奏のエチュード全集が欲しくなってきました(≧▽≦)

それで、HMVなどの試聴コーナーで物色してみました。
とりあえず聴いてみたのは次の5種類です。

1.ポリーニ
なぜか定番中の定番なのに持ってません。
確かに凄い!!評価が高いのはよく理解できます。
でも、もう少し優雅さがあるほうが私の好みには合うかも。

2.アシュケナージ
これも定番中の定番なのに持ってません。って、ショパン好きとは思えないCDの選び方(笑)
模範的、そして優雅でもある。
敢えて言えば、文句のつけようがないところが欠点!?

3.リシエツキ
繊細で優雅です。
たぶん、今回聴き比べた中で一番好みに合うような気がします。
録音した時17歳ぐらいだったそうで、リシエツキ恐るべし(@_@;)

4.小菅優
これも結構気に入りましたが、少し優雅過ぎるかなぁ。
もっとバリバリ弾いてるかと思ったので、ちょっと意外でした。

5.横山幸雄
YouTubeの公開レッスンをよく見てるので、ショパンのエチュードはどうかと思って試聴してみました。
この方も凄い!!のだけど、好みとはちょっと違うみたい(^^;;
優雅にやってほしい所をガンガン鳴らしてたり、盛り上がってほしい所は逆にあっさり済ませてたり…。
でも、楽譜見てみると、確かに指示通りだったりする。そう言う意味でも、凄いことには間違いなさそうです!

この中から選ぶのは至難です(*_*;
リシエツキと、もう1枚にしたいのだけれど、もう1枚がなかなか決まりません。
かなり悩みます。

セルフレッスン番外編:トルコ行進曲のテンポどうする?

7月10日の記事『トルコ行進曲、ゆったり目がいい?快速がいい?』の続きです。

モーツァルトのピアノソナタ第11番(K331)の3楽章「トルコ行進曲」のテンポ設定は悩ましいという話から、それじゃセルフレッスンの先生に意見を聞いてみようということになり、尋ねてみたらFAXが来ました。

「次回のレッスンの時にでも」と言ったところ「次はこの曲を弾きたくなったのですか?」と聞かれ「そういうわけではないけれど参考のために」と言うと「それじゃレッスンの時間を使うのはもったいないから」ということで、番外編になりました。
先生は古風なので、メールではなくてFAXなのですね。というか、FAXだとコピペできない…(^^;;

妄想の設定はさておき、御紹介します。

「トルコ行進曲」のテンポをどうするかですが、基本は、やはり楽譜から出発するべきでしょう。
まず、モーツァルトがテンポ設定をアレグレットにしているのですから、それが出発点になります。

この曲で一番「トルコ風」を感じる箇所の一つは、イ長調に転調する部分の左手の伴奏、1拍目がアルペジオで行進曲のリズム(ジャン、タッ、タッ、タッ)を刻んだ部分ではないでしょうか。この1拍目のアルペジオには何としてもしっかり目立ってほしいと思います。これは、トルコの軍楽隊の打楽器(シンバルなど)を模倣していますから…。あまりテンポを速くとり過ぎると、そのように聞こえなくなってしまいます。

コーダの部分には、16分音符2つにスラー、2つにスタカートという、モーツァルトの好きなアーティキュレーションが出て来ますね。このアーティキュレーションが明確に聞こえるようにというのも、テンポ設定の手掛かりになるかもしれません。

それから、楽譜からは離れますが、当時の時代背景を考えてみましょう。この曲ができたのは1783年という説があります。1783年というのは、オスマン帝国(トルコ)がウィーンを包囲した、1683年の第2次ウィーン包囲という事件からちょうど100年に当たります。作曲がそれより数年早かったとしても、約100年であることに変わりはありません。モーツァルトの時代にトルコ趣味が流行ったのは、そうした中、オスマン帝国に攻められた歴史的記憶から来る畏怖と、異国情緒へのあこがれが入り混じった結果でしょう。私は、「トルコ行進曲」のコーダの部分では、トルコの軍人たちがターバンを巻いたオスマン帝国の王侯貴族の前を威風堂々と行進している図を、つい思い浮かべてしまいます。「威風堂々と」ですから、やはり速すぎない方がいいということになります。

モーツァルトがアレグレットと指定した意味は、「トルコへの恐れと憧れを両立させるように」ということなのではないかと考えています。

誰かさん(注:もちろん私のこと)のように技術があやふやな人は、アレグレットでも難しいでしょうから、アンダンテぐらいになってしまって構わないので、その分、リズムを弾ませることでトルコ風を表現すればいいでしょう。



少し張り切り過ぎな先生なのでした(^^;;
そして、「内容の正確さについては保証できません。個人の感想です」だそうです。←TVショッピングの注意書きみたい(;^ω^)

「妄想はさておき」って書いてるけど、全編にわたって妄想なのでは?というのは、言ってはいけないお約束です(笑)

トルコ行進曲、ゆったり目がいい?快速がいい?

アレグレットってテンポ設定が難しいですよね。
例えばモーツァルトの「トルコ行進曲」(K331の3楽章)とか。

モーツァルトのエキスパート久元祐子先生の本を時々読んでいるのですが、その中によく出てくる「トルコ行進曲」に関するエピソードが面白いというか、恐いというか…。

何でも、若いころモーツァルト愛好家の講座に招かれて「トルコ行進曲」を弾いたところ、アンケートで、

アレグレットの「トルコ行進曲」をプレストで弾くとはなにごと!もっと勉強してから来なさい!

と厳しく批判されたそうです。そんな失礼な人いるのですね(*_*;
アンケート書いた人を勝手に妄想してみると、今で言うと、H○Vとかア○ゾンとかのレビューで、長文で自分に酔ってる感じで評論家ごっこしちゃってるようなタイプ(笑)

いや、そんなことはどうでもいいとして、私自身は、トルコ行進曲はゆっくり目のテンポの方が好みです。アンケートの失礼な人と同じ傾向なのは不本意だけど…Σ(゚д゚lll)
メトロノームで言うと、4分音符=90ぐらい。ピリスさんが若いころに録音したのが確かそんなテンポで、かなりお気に入りでした。
でも、最近、年取ったせいか、少しせっかちになって、「(聴く分には)速いのも悪くないかも」と思い始めてます(^^;;

それに、久元先生の本によれば(意訳ですが)、
・モーツァルトは出版時にアマチュアが演奏することを考慮して、アレグロをアレグレットに一段階下げて指定した可能性がある
・「トルコ風」というのは急速なテンポがふさわしいはず
・有名なCDを聞いてみると4分音符=130ぐらいが多い
ということらしいので、思わず説得されそうになる。←意志力弱い(^^;;

読んでくださった方の好みも聞いてみたいです。
あと、機会があったら、セルフレッスンの時に先生(もちろん私だけど)にも意見を聞いてみようかな(笑)
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Nekoushi

Author:Nekoushi
◆数年おきにピアノがマイブームになり、挫折と再開を繰り返しています。
◆レッスン歴は子供の頃と大学生の頃(20年ほど前)に少々。
◆ちゃんと継続していないので完成した曲はありませんが、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンが特に好きです♪
◆独学の記録を時々「セルフレッスン」という名の仮想(妄想?)レッスンの形に仕立てて書いてます♪

練習中&終了曲
◇練習中
・チェルニー40-18、19
・バッハ シンフォニア 3番
・モーツァルト ソナタ ニ長調 K.311~第1楽章

◇2017年の終了曲
・チェルニー40-14、21、15、16、17
・バッハ シンフォニア(1巡目) 1、5、6、9、8、11、10、15番
・ハイドン ソナタ ホ短調 Hob.XVI:34~第2&第3楽章
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