『献呈』鑑賞祭り(コーダ的つづき)

昨日の記事では、次の課題に備えての、シューマン=リストの『献呈』聴き比べについて書きました。
鑑賞祭り自体は今日も続いているけど、記事としては昨日の1本で完結。
のはずだったのですが、なかみっちゃん(注:仲道郁代さん)の演奏を発掘してしまったので、続けます。続けますというか、本編は前回で終わって、今回書くことは、なかみっちゃんだけなので、タイトルは「コーダ的つづき」としてみました。

昨日は、著作権がどうのと言って、「演奏者名と曲名を入れて検索してみてください」という不親切仕様だったのですが、今日は大サービス(?)で、動画へのリンクを貼っておきます!笑

N○Kの番組を録画してUPしてるという、何ともリスクの高い動画です(^^;;

ご覧になりたい方は、こちらからどうぞ!
お目当ての『献呈』は9分20秒ぐらいから始まります。

出だしは、なかみっちゃんのイメージ通り、優雅に始まります。
当然全曲そんな雰囲気で行くものと信じて疑わなかったら、中間部(11分ごろ)から段々と「あれ?」って感じになってくる(笑)
決して荒々しいわけではないですが、激しいというか男性的というか…。いや、もちろん、音は綺麗なまんまですよ。
昨日、ギャップ萌えとか言って盛り上がってた「鍵盤の師子王」バックハウスのまさかの女子力高い系の『献呈』と正反対の意味で、本人のイメージとのギャップが…(^^;;

「イメージと違うなあ」と思いながら何回か聴いていたら、ふと思いつきました。
これはきっと、ロベルトのクララへの狂おしい愛情表現に違いない!
元はと言えばシューマンの曲ですもんね。
なかみっちゃんは、あくまでシューマンの曲として弾きたかったのかもしれません。
シューマンのオリジナル曲と思って聴くと、ものすご~く納得行きました。
そうか、練習する時の参考にするかどうかは別にして、そういう路線もありなのかも…?
でも、「理想の1本」は、昨日のままで変わりません。

脱線しますが、『献呈』に続けて演奏されるメンデルスゾーンの『紡ぎ歌』がかなりチェルニーちっくで(まあ元々そういう曲だけど)、しかも楽しそうに弾いてるのも面白かったです。なかみっちゃんはチェルニー好きだったらしい(エッセイ本に書いてた)ので、こういう感じの好きなのかな(笑)

あと、19分20秒あたりからショパンのスケルツォ2番を弾いてて、これは素直に超お気に入りです(*´▽`*)
そもそも普段一番よく聴いてるスケルツォ集は、なかみっちゃんのCDです。ツィメルマンのCDがあれば(映像は正規の商品があった気がする)交互に聴いてると思いますが、どういうわけかツィメルマンのCDはバラードだけなんですよね。
動画の話に戻りますが、この曲の激しい部分になると、髪が揺れて口を直撃して、口の中に入ってしまったりして困り気味なのが、笑い事じゃないのでしょうけど、ちょっと笑えます。というか、ヘアスタイル決める時、何でそれ考えなかったの!?笑

トークも演奏も充実してて面白い動画なのですが、上にも書いたような事情で、強くお薦めしていいものかどうか。←めちゃくちゃ歯切れ悪いけど、まあ、そういうことです(笑)

はっ、気づいたら、『献呈』鑑賞祭りじゃなくて、「なかみっちゃん祭り」になってる。
ま、いいか。
「コーダ的」にしては長過ぎる(おそらく本編より長い)けど、タイトル考え直すのも面倒なので、そのままUPします。
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『献呈』鑑賞祭り 私の理想の『献呈』は・・・

モーツァルトのソナタK311に一区切りがついたら、次はシューマン=リストの『献呈』をやろうという方向で固まりつつあるので、プロの方はどんな解釈・演奏をされているのか、YouTubeを聴き漁ってみました。
あわよくば理想の『献呈』に出会えたら、とか思いながら…。

「理想」といっても、それをそのまま手本にしたいとか、目標にしたいとか、そういうことではありません。
そんなの、無理があり過ぎるに決まってるもの(^^;;
なので、記事のカテゴリは、「練習」ではなく「音楽鑑賞」です。

それでは、特に印象に残ったものを、順不同に行ってみます!
(動画を何枚も貼ると重くなりそうなのと、著作権関係がよく分からないので、興味を持たれた演奏がありましたら、演奏者名と曲名"Widmung"をキーワードに検索してみてください)

エフゲニー・キーシン(Evgeny Kissin):一音一音をすごく大事に愛おしそうに弾いてます。シューマンがクララに贈った愛の歌にふさわしい雰囲気だと思いました。これ聞いたら、ロベルトもクララも満足かも!?
さすが!!と言うほかありませんでした。

ルービンシュタイン(Arthur Rubinstein):一瞬、ショパンの曲かと思いましたよ~。3拍子のリズムを割と生真面目に刻んでて、でも、それが不自然にならずに、かえって格調高くなってる気がします。昔の高貴な人の節度を持った愛の歌、とでも言えばいいのかな…。私は、意外と気に入りました。

ランラン(Lang Lang):期待を裏切らず、顔芸、というか全身芸満載です(笑) 
見てて楽しいのは間違いないです(≧▽≦) これは見飽きないわあ。
スローテンポでムードたっぷり過ぎるので、苦手な人は徹底的に苦手でしょうけど…(^^;;

バックハウス(Wilhelm Backhaus):ベートーヴェン弾きとして有名な巨匠の、まさかの『献呈』です。さぞぶっきらぼうな似合わない演奏だろうなぁとの予想を大いに裏切り、かなりキュート。 まさかバックハウスがこんな女子力高い演奏(って、むちゃくちゃ変な表現だけど…(^^;;)をすることがあるとは!!ギャップ萌えです(*´▽`*) これ、かなり私の理想に近いかも…。あ、もちろんギャップが理由ではなく、演奏自体がですよ?笑
1927年の録音で、90年も前なので、さすがに著作権上の問題はないでしょうから、これは貼っておきます。



理想は、バックハウス?キーシン?
ん~、悩む…。

そういや、何も巨匠や超有名人に限る必要は全くないですよね。
というわけで、私の理想として選んだのは、



↑この一枚です(≧▽≦)
ご本人の公式チャンネルの動画なので安心して貼れます。
近藤由貴さんという方なのですが、芸大出身、フランス留学で、いろんなコンクールで賞も沢山とってる凄い人のはずなのに、というか、実演を聴いたことあるのだけど、本当に凄い演奏をする方なのに、埋もれた(?)逸材です。
この『献呈』は、聴いてるうちに自分で弾く気が失せるくらい、私の好みです。魂を完全に抜き取られてしまってね…(*´▽`*)
あ、いや、それは言葉のあやで、ちゃんと練習しますが…笑

素敵すぎる仲道郁代さんの『シューマン:ファンタジー』

仲道郁代さんといえばショパン!というイメージが強いかもしれませんが、仲道さんの「心の故郷」は、実はシューマン。
デビューアルバムにシューマンのソナタ第3番(グランドソナタ)を選曲してらっしゃるし、「私の青春はシューマンとともにありました」と仰るほどの傾倒ぶりです。

ちょうど1か月前ぐらいに発売された、デビュー30周年を記念するアルバム『シューマン:ファンタジー』は、まさに原点回帰で久しぶりにシューマンを取り上げていて、私は、このCDがとても気に入っています。

収録曲は、『ロマンス 嬰ヘ長調 Op.28-2』、『交響的練習曲 Op.13』、『幻想曲 ハ長調 Op.17』の3曲です。

仲道さんはCDの解説の中で、

感情や感覚と、理性のせめぎあい。
その中で、シューマンは生涯、繊細な心のありようを、永遠の憧れを、あるがままに描き続けたのだと思います。
憧れの世界と現実の世界とのボーダーはそこにはありません。彼にとっては非日常も日常なのです。非日常を感じる彼がそこにいることが、彼のリアリティです。


と語っています。

『シューマン:ファンタジー』は、まさに、そういうことを表現した演奏になっていると感じました。
ふと夢か幻の世界に連れて行かれそうになったと思ったら、はっと我に帰って現実に戻ってくるような…。
それが、すごく自然で、わざとらしかったり押しつけがましかったりするところがなく、心地よく音楽に浸ることができます。
正直言うと、シューマンには得体の知れないところがあると思うのですが、仲道さんの演奏で聴くと、全然そんな感じがしない(≧▽≦)

CDに収録されている3曲は、『ロマンス』は結婚直前にクララに贈った曲、『交響的練習曲』はクララの前の婚約相手の養父フォン・リッケン男爵が作った主題に基づいた変奏的大作、そして、『幻想曲』はベートーヴェン生誕65周年にあたる1835年に記念碑をボンに建てようという計画に際して献呈するために作曲されたソナタ的作品です。『幻想曲』は、ベートーヴェンを記念すると同時に、クララへの愛のメッセージが隠されているらしいです。

3曲の中で特に気に入っているのは『幻想曲』です。
この曲は3つの楽章からできていて、第1楽章は文字通り幻想的な中に情熱が感じられる音楽、第2楽章は勇壮でエネルギッシュなマーチ風の音楽、第3楽章は穏やかで夢の中のような世界です。

仲道さんの演奏は「感情と感性、理性のせめぎあい」とおっしゃている通り、あくまで良い意味でバランスのとれた感じ。
幻想的な第1楽章でも得体が知れなくなったりせず、第2楽章はエネルギッシュですが荒々しい所がなく気品があり、第3楽章は夢見心地!
『幻想曲』の第3楽章が私は一番好きです。

『ロマンス』もかなり気に入っています。どうも、シューマンでは夢見心地系の曲が好きみたい。
ちょっと弾いてみたいかも、と思って楽譜を見てみたら、嬰ヘ長調なのでシャープ6個だし、3段譜も使っているし、聞いた感じより遥かに難しそうだったので止めておきます(^^;;

好都合なことに、Sony Music Japanが公式動画を公開してくれているので貼っておきますね。
仲道さんがシューマンについて熱く語っているインタビューも必見です!
お話を聞いていると、ものすごく頭脳明晰な方なんだろうなぁと思わされます。



私のお気に入りの『幻想曲』第3楽章は4分20秒あたりから、『ロマンス』は1分28秒あたりから、『幻想曲』第1楽章は冒頭から流れて来ます。
是非ご覧ください!

そういや、この秋は「ツィメルマンのシューベルトに魂を吸い取られた」こともあったし、私にとってはCDが豊作です(^^♪

ツィメルマンのシューベルトに魂を吸い取られ…(^^;;

私は写真に撮られるのが大の苦手で、よく「写真に写ると魂を吸い取られるから嫌だ」と拒否しています。
「一体いつの時代の人よ?笑」と馬鹿にされますが、カドを立てずに断るのに一番便利な言葉だと思うので…笑

それはさておき、最近買ったクリスチャン・ツィメルマン演奏によるシューベルトの『ピアノソナタ20番(イ長調 D959)&21番(変ロ長調 D960)』の最新録音のCDには、すっかり魂を吸い取られてしまいました。
ツィメルマンと言えば、ショパンのバラード集の凄い録音があって、ショパン萌えには神様的存在だと思うのですが、シューベルトも負けず劣らず凄いです。

ツィメルマンのシューベルトは、30年ぐらい前に録音した即興曲集を聞いたことがあります。それはそれで、端正で素晴らしかったです。
でも、今回のソナタ集は、最後の2曲という神がかった音楽を、ツィメルマンの神がかった演奏で聴くことができます!!
一言で言うと、「この世のものとは思えない」です。ものすごい透明感をもって丁寧に哀しみが描かれているように感じました。
繰り返しの多いシューベルトの大曲なのに、全然飽きることなく、「え?もう終わってしまうの?」という感じで、82分間あっという間に過ぎてしまい、魂を吸い取られましたΣ(゚д゚lll)!!

この録音は、新潟県柏崎市の文化会館アルフォーレというところで録音されたそうです。去年の1月のことで、3メートルもの大雪が降る中「建物の中は完全な別世界であり、私たちは5日のあいだ、どっぷりシューベルトに浸ることができました」と解説書に載っているインタビューで、ツィメルマンは語っています。たぶん雪が降ってなくても同じような感動的な演奏になったとは思うのですが、そのシチュエーションがぴったり過ぎるので、「大雪でよかった」なんて思ってしまいました(^^;;

ピアノにも特殊な調整を加えたとか…。打弦位置を少しずらしたり、鍵盤のアクションを軽くしたりして、シューベルトの使っていた楽器に近づけたそうです。さすが、完璧主義者のツィメルマンです。

あまりにも凄かったので、しばらくピアノに近づく気が失せちゃいましたよ(笑)
いや、実を言うと、21番(D960)はシューベルトで一番弾いてみたい曲なのですが、そんなことを口に出すのが恥ずかしいぐらいです。と言いながら口に出しちゃってるけど…(笑)
この記事を書くというので、また聴いて、また、しばらくピアノに近づく気が失せてきました。
素晴らしい演奏なのですが、危険すぎる(?)ので封印しないといけませんねΣ(゚д゚lll)!!

Chopianismに癒される

Chopianism
たぶん、「ショパン」と「ピアニズム」を合成した造語。
仲道郁代さんのショパンのアルバムのタイトルです。

少し元気が戻って来て、音楽を聴いてみようかという気分になった時に、聴いて一番癒された一枚です。
前からお気に入りの一枚で、「エチュード10-1がキラキラしてて素敵」とか、何よりも、『幻ポロ』に心惹かれるきっかけになったCDでもあります。これに出会うまでは「幻ポロってちょっと得体が知れない」と思ってました(笑)

今回よく聴きなおしてみて、今まで思ってた以上に奥が深い演奏だと感じました。
癒されるというか、自然と寄り添ってくれるようなショパンですね。
でも、地味でおとなしい演奏というわけではなくて、バラードも『幻ポロ』も堂々としてます。
それでいて聴いてて疲れないのが素敵なのですね(≧▽≦)

選曲も、要所を「愛しの変イ長調」たちが押さえていて素敵です。
↓こんな曲目です。

1.ワルツ2番 変イ長調 Op34-1
2.バラード3番 変イ長調
3.バラード1番 ト短調
4.エチュード 10-1 ハ長調
5.同10-5 変ト長調 「黒鍵」
6.同10-9 ヘ短調
7.同25-1 変イ長調 「エオリアンハープ」
8.同10-12 ハ短調 「革命」
9.同10-3 ホ長調 「別れの曲」
10.幻想ポロネーズ 変イ長調
11.マズルカ13番 イ短調 Op17-4
12.ワルツ9番 変イ長調 Op69-1 「告別」

変イ長調のワルツで始まって、変イ長調のワルツで終わるなんて、どう考えても意識的ですよね('◇')ゞ
あと、エチュードでは、10-9を弾いてみたいかもと思いました。
また気になる曲が増えてしまったΣ(゚д゚lll)!!
転んでもただでは起きない。って、意味違う!?笑
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Nekoushi

Author:Nekoushi
◆数年おきにピアノがマイブームになり、挫折と再開を繰り返しています。
◆レッスン歴は子供の頃と大学生の頃(20年ほど前)に少々。
◆ちゃんと継続していないので完成した曲はありませんが、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンが特に好きです♪
◆独学の記録を時々「セルフレッスン」という名の仮想(妄想?)レッスンの形に仕立てて書いてます♪

練習中&終了曲
◇練習中
・チェルニー40-19
・バッハ フランス組曲第6番~アルマンド
・バッハ シンフォニア 3番
・モーツァルト ソナタ ニ長調 K.311~第3楽章

◇保留中
なし

◇2017年の終了曲
・チェルニー40-14、21、15、16、(17)、18番
・バッハ シンフォニア 1、5、6、9、8、11、10、15番
・ハイドン ソナタ ホ短調 Hob.XVI:34~第2&第3楽章
・モーツァルト ソナタ ニ長調 K.311~第1&第2楽章
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