セルフレッスン第12回:モーツァルトK311のコンセプト決定、シンフォニア3番再崩壊( ;∀;)

昨日は、レンタル練習室でグランドピアノを使ってセルフレッスンをしてきました。
こうやって、私が私に教えるコーナーをやっていると、ピアノの先生の苦労が少しだけ分かるような気がします。

今回のメニューは、ごく最近本格的に練習を開始したモーツァルトのソナタK311第3楽章の解釈のコンセプトの決定、チェルニーとバッハのいつもの曲、ショパンのエチュードの候補曲物色です。

まず、チェルニー40番より第18番。
チェルニー40-18


先生「前回、かなり進展が見られましたよね。それが定着しているといいのだけれど…」

(弾いてみるが、はじめ少し苦戦)

「今日のピアノは鍵盤が滑って弾きづらいみたいです」

先生「触ってみた感じ、調律・調整したばっかりなのかも。少し指慣らしをしてみてください」

「この曲は、左手が低音からジグザグした音型でうなるように上ってくる部分に萌えますね」(譜例は下がっている部分ですが…)

先生「音楽の流れを感じて、機械的じゃなく弾いているところがいいですね。引っかかるところはまだまだありますが…」

「テンポアップすると、手が脳のコントロールから離れてしまうような、16番の時もあった『幽体離脱』みたいな感じになります。次回合格を頂けるよう頑張ってきます」

先生「えっ!?また幽体離脱なのΣ(゚д゚lll)!?19番の方を見てからどうするか決めましょう」

というわけで、次は19番を弾いてみる。

チェルニー40-19

「弾いても手が疲れないようになってきたような気がします」

先生「少しずつ進歩している感じですね。手首の回転の使い方が分かってきたのでは?アルペジオの開始部分、指使い2-1は、あらかじめ2の下に1をくぐらせて用意しておいて、できるだけ水平移動する感じで。ここは、大袈裟に回転すると無駄な力がいるし音を外しやすくなります」」

「はい。アルペジオをしっかり練習したいです」

先生「前回もそう言ってましたよね。18番と同時進行より、19番に専念すべき段階に来たと思います。18番のほうは合格にしましょう」

チェルニー2曲同時進行という、チェルニー萌えな先生の無謀な課題から解放されましたヽ(^o^)丿

次は、メインイベントのモーツァルトのソナタK311第3楽章です。

K311 3楽章

先生「どういう方針で弾くか考えて来ました?溌剌とした雰囲気にするか、優雅に行くか…」

「前回言われた、ロンドをフランス語でRONDAUと書いてある、というのが頭から離れなくて、ロココ調と言うか、おフランス的優雅な感じで行きたいと思います」

先生「そういうことになると私には分かってた(笑) あなたがこれを溌剌と弾くのは想像がつかないもの」

「2通り弾き比べてみようと何度試みても、元気いい表現はできませんでした」

先生「それでは、早速弾いてみてください」

(とりあえずゆっくり弾いてみる)

先生「まず、冒頭の主題。オクターブの前打音が乱暴に掴み取るような弾き方にならないように。いきなり優雅さが失われるので。手首の回転をかなり利かせているみたいだけど、ここはむしろ、前打音を同時に弾いて重音にするぐらいの感覚でいいです。楽譜通りではないですけど、乱暴に響くよりはずっといいですから」

「隣の音が前打音になってる、アポジャトゥーラのほうはどうでしょうか」

先生「これは、前打音をしっかり弾いて、直ちに弾いた指を引き上げ、主音と混ざって濁らないようにします。それはしっかりできてましたよ。むしろ、主音をスタッカートで跳ねてしまっている方が気になりました。ここは、ティャッタッタッ♪よりも、ティャタッタッ♪ぐらいのほうが演奏コンセプトに合うと思います」

「この曲の一番の難所、125~136小節辺りは、どのように練習すればいいでしょうか?」

K311 133~136小節

先生「この部分ですよね。右手は16分音符にバラしてある和音を、バラさずに8分音符の重音で弾く練習をしてみてください。和音構成が把握でき右手の負担が減るので、ややこしい左手に集中できるようになります。あと、練習方法ではないのですが、左手の133小節目以降は、四角で囲ったまとまりを意識して」

「この曲、とても楽しくて好きです。3楽章もやるように言われて良かったです。でも、1か月で仕上げる自信は全くありません(>_<)」

先生「まあ、そう言わずに、そういう心意気で頑張ってください! あ、そうだ、せっかくなので、録音して記録しておきましょう。後半の174小節から最後まで行きます。ボロボロになるとは思うけれど、復習に便利なので」

先生に強制され、仕方なく録音してみました。
緊張して、現段階での通常の1.5倍ぐらいのテンポで弾いちゃってるので、散々ですΣ(゚д゚lll)!!

【練習開始音源】 Mozart K311 3楽章 174小節~ラスト 2017-10-06
↑普段はプレイヤーを貼っているのに、文字からのリンクだけにしている時点で、お察しください(^^;;

先生「最終的にはこのぐらいのテンポで弾ければいいですね。プロは3楽章全体を6分30秒ぐらいで弾いてますが、このペースだと7分40~50秒ぐらいでしょうね。しっかり弾きこんで、強弱ももっとつけるようにしましょう」

「もっと酷評されるかと思いました(^^;;」

先生「開始したばっかりなので、そこまで無茶言ったらいけないでしょ?敢えてこの録音のイメージを言うとしたら『プチトリアノンで酔っ払って呂律が回っていないマリー・アントワネットと取り巻きたち』(笑)」

「…」

次はバッハのシンフォニア3番。
前回かなりいい線いって「次は仕上げ」と言われていたにもかかわらず、大崩壊( ;∀;)

先生「前回とは別人のようになってしまって…。どうしちゃったの!?」

「グランドでは弾きづらいとかあるかもしれないけど、何が何だか自分でもさっぱり分かりません」←茫然自失

先生「困りましたね。涙を拭いて、気を取り直して対策を考えましょう。」

「先生、私まだ泣いてないですよ~(^^;; 初心に戻って、各声部ごとにゆっくりしたテンポで地道に練習します」

先生「熱心なのは決して悪くはないけれど、思い詰めずに少し間をあけた方がいい場合もあるので…。一旦保留にして、バッハの別の曲をやり、それが終わったら再開っていうのはどう?フランス組曲のアルマンド辺りを考えてるのだけど。もちろん、そのまま続けたいのでしたら意思を尊重します」←泣かれたら困るのでかなり気を使ってる(笑)

(かなり悩んだ末)「分かりました。そうしてみます。フランス組曲6番のアルマンドがいいです」

というわけで、シンフォニア3番は1週間で「天国から地獄へ」という結果になりました(泣)

次は、気が早い上に、シンフォニア3番の体たらくを考えると極めておこがましいことに、モーツァルトの後に弾くかもしれないショパンのエチュードを物色(笑)
前回挙がった候補は10-9ヘ短調、10-12『革命』、25-1『エオリアンハープ』、25-9『蝶々』の4曲です。

先生が言うには、
・『革命』は意外と右手の方が苦戦しそう
・『エオリアンハープ」は自分で弾くより聴く方が好きなのでは?
・曲として本当に好きなのは10-9と『蝶々』だと思う

先の話なので、『エオリアンハープ』を除いて3曲に絞るにとどめました。

今回のレッスン&雑談はこんな感じです。
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セルフレッスン第10回:モーツァルトは音が少ない? and 苦手なシューマンのワンポイントレッスン

昨日はレンタル練習室に行って、約1か月ぶりに、私が私にピアノを教えるセルフレッスンをしてきました。
そして、このレッスンも記念すべき10回目となりました!
レッスンの模様はこんな感じです。

まず、苦戦中でお馴染み(?)、バッハのシンフォニア3番。
一通り弾いてみたら、「出口の光がわずかに見えてきた感じですね。この調子で練習してください」ということで、あとはひたすら練習あるのみ!

次はチェルニー40番より第18番。
左手が分散音階、分散音で走り回って、その間、右手は和音を叩いて行く練習曲です。

先生「この曲に入る前にかなり嫌がっていましたが、意外と楽しそうじゃない?笑」

「左右の手の役割が逆転しているので、どうしようもないかと思ったのですが、地道にやっているうちに繋がってきた感じで…」

先生「もしかして生まれた時は左利きだったのでは?」

「物心ついた時には直されていましたが、生まれた時はそうでした。今の私の手にキャラを設定してみると、左手は愚直に取り組む勤勉な生徒で、右手は手を抜きたがる怠け者(^^;;」

先生「分かっているなら、ちゃんと右手も勤勉にさせなさ~い(笑) それはさておき、18番はそろそろ仕上げを視野に頑張りましょう」

次は同じく第19番。
上で槍玉に挙がった右手に、分散和音を鍛えこむ練習曲です。
チェルニー40-19

「こういう感じの分散和音、ものすごく苦手です」

先生「それだと弾ける曲が限られてしまいますよね。こういう練習曲を活用して是非とも克服しなければ!」

(弾いてみるがかなり酷い)

先生「もっと手首の回転を使って。指を硬直させてたら、指を痛める上に、正確に打鍵するのも難しいです」「もっとグルグル、くねくね!! いや、くねくねはちょっと違うか…」

「少しコツがつかめてきたかもしれません。1小節に2カ所ぐらいの頻度でミスってたのが1カ所ぐらいに減った感じがします」

先生「あとは、左手の2分音符はしっかり伸ばしてベースのラインを感じて。この曲をしっかり弾き込んで終了したら、世界が少し違って見えてくると思いますよ」←大袈裟(笑)

次はモーツァルトのニ長調ソナタ(K311)です。

「この曲は弾くのが楽しくて仕方がない曲なのですが、1週間ぐらい寝込んでいる間に指の動きが後退してしまった気がして落ち込んでいます」

(とりあえず弾いてみる)

先生「えっ、そう?そんなことないと思うけど…。それより、もっとずっと気になることがあります。第2主題の部分」

「主題であることを意識して強調してみたのですが」

先生「その方向性自体は正しいです。でも、表現の方向性が正しくありません。第1主題が主和音でジャンと始まって歯切れのいい音楽で、第2主題はそれとは対照的ですよね」

「カンタービレな感じでしょうか」

先生「その通りです。ら~り~り~♪ですね。でも、ターターターってなってる。スラーがついているのだから楽譜通りに弾けばいいのです。指使いは絶対に4からでなくてはなりません。4は歌うのに最も適した指ですから。そして、フレーズの最後は手首に少し回転を感じてクルっとまとめて、次に進んでください。下に図示しておきますね」
K311 28小節

(何度か全体を弾いてみる)

先生「悪くないと思うけど、何だか物足りないと言うか、借りてきた猫みたいな感じがするのよね。あ、そうそう、モーツァルトは音が少ないイメージ?多いイメージ?」

「少ないとよく言われますが、必ずしも、それだけでは片づけられないような気もします」

先生「和音が薄いと言う意味では確かに音が少ないんだけど、横に音が多いのと、薄い和音でありながら耳の錯覚的によく響いて聞こえると言う意味で、私にはむしろ音が多いイメージです。当時のモーツァルトの作品への批評も『音が多過ぎる』といったのが多かったようですよ。たぶんね、『音が多い』と感じながら、昨今流行の響きの薄いモーツァルトをやろうとして中途半端になってるのかも。いや、もちろん、そういう正統派とされているモーツァルトが感性に合っていて、それを目指すと言うのでしたら、それはそれで尊重されるべきだと思います。どう弾きたいですか?」

「そうですね、若いころはロマン派的に弾いていました。どうしてもそういう風に感じられて…。当時の先生には不評でしたけど(笑) 最近は、モーツァルトの透明感の高い側面に目覚めて、ペダルを少なめに、スタッカート気味にという通常の弾き方にも魅力を感じているところです。でも、迷いはあるかもしれません」

先生「ロマン派的にって、ルバートでドロドロに?笑 さすがにそれは問題だと思うけど、音が多いことを意識して味付けしてみると、弾いていて満足できるかもしれません。特に、この曲は華麗に鳴らすべきだと私は思いますけど」

(とりあえずやってみる)

「何だか、鳴らしたい音になってきた気がします! でも、こういう音、アップライトや電子ピアノで出るのかな」

先生「だから、グランドピアノ早く買った方がいいって、いつも言ってるのに…(笑)」

というわけで、「モーツァルトは実は音が多い」説で盛り上がったところで今回のK311のレッスンは終わり、次回に継続。

最後に、祝・10回!ということで、先生がやってみたかったらしい曲を特別講義としてワンポイントレッスンで。

先生「今日のフリータイムは趣向を変えて、私が教えてみたい曲をワンポイントでやらせてもらえるのですね。以前『能天気になってしまってイメージが違う』と嘆いていた、シューマンの子供の情景の『見知らぬ国々』をやってみましょう。早速弾いてください」

シューマン『子供の情景』より第1曲『見知らぬ国』


「よりによってシューマン。しかも練習してないのに」(と文句言いながら弾いてる)

先生「子供の情景なので、能天気な解釈というのもあっておかしくないとは思いますよ。(←本当か!?) でも、問題はそこじゃないと思います。情緒的な話ではなく、もっと技術的な問題で、あたふたした感じになってます」

「内声を左右で弾き分けるのがスムーズにできていないとかですか?」

先生「それもありますが、もっと根本的なことですね。声部のバランスが悪い。音楽の主導権を最終的に握っているのはどのパートですか?」

「バスです」

先生「そうですね。でも、内声ばかりに気を取られて、そうなってなかった。それが一番の原因です。克服すべき課題の優先順位としては、その次が内声ですね。まず3連符のリズムです」

「もっと均等にした方がいいでしょうか」

先生「と言いますと、1音目を今より長くする?短くする?」

「短くします」

先生「いや、待ってください。むしろ既に短すぎるので、浮足立った感じになっているのです。ベースの音をしっかり出して、それにつられるように3連符の1音目はほんのわずか長めにしてみてください。ただ、やり過ぎると8分の6拍子のリズムになってしまいます」

「内声の受け渡しに何かコツはないでしょうか」

先生「愚鈍な親指、いや言い過ぎました、あまり機敏ではない親指で受け渡すので気を使いますよね。できるだけ寝かせて、そっと音を出すように」

(しばらく練習)

先生「あっ、そうだ!せっかくだから録音してみましょう」

「えっ?何で!?ビフォアを録音してないのに、アフターだけ録音しても、御指導の効果のほどがよく分からないですし…」←必死に抵抗してる

先生「まあ、そんなに恥ずかしがらずに。ダメな演奏を録音して公開しといた方が、お仲間の皆さんに過大評価されずに済むから、けっこうなことでしょ(笑)」

というわけで、今回のレッスンは終了。
先生に嵌められ、事の成り行きで約3か月ぶりに録音を公開する羽目に陥りました(^^;;
グランドでは初めてです。音質落としてるから電子ピアノで録音した時とあんまり変わらない気もする。
というか、それ以前に演奏が酷いという大問題があるΣ(゚д゚lll)!!
それでも宜しければ…。







↓プレイヤーが表示されない場合はこちらからどうぞ。
【練習音源:シューマン『子供の情景』より第1曲『見知らぬ国』 2017-09-15】
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Nekoushi

Author:Nekoushi
◆数年おきにピアノがマイブームになり、挫折と再開を繰り返しています。
◆レッスン歴は子供の頃と大学生の頃(20年ほど前)に少々。
◆ちゃんと継続していないので完成した曲はありませんが、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンが特に好きです♪
◆独学の記録を時々「セルフレッスン」という名の仮想(妄想?)レッスンの形に仕立てて書いてます♪

練習中&終了曲
◇練習中
・チェルニー40-19
・バッハ フランス組曲第6番~アルマンド
・バッハ シンフォニア 3番
・モーツァルト ソナタ ニ長調 K.311~第3楽章

◇保留中
なし

◇2017年の終了曲
・チェルニー40-14、21、15、16、(17)、18番
・バッハ シンフォニア 1、5、6、9、8、11、10、15番
・ハイドン ソナタ ホ短調 Hob.XVI:34~第2&第3楽章
・モーツァルト ソナタ ニ長調 K.311~第1&第2楽章
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