FC2ブログ

セルフレッスン第22回:モーツァルトは新全集にこだわります

1か月半ぶりぐらいの一人二役レッスンです(*^▽^*)
今回は、バッハシンフォニア2番とモーツァルトのディヴェルティメントK.334の第一メヌエット(ピアノソロ編曲版)をやりました。
チェルニーと『献呈』は次回やります。

まずは、シンフォニアから。

先生「何だか大変だったようですけど、落ち着いてきたようで何よりです。シンフォニア2番も大体いいですね。ただ、7小節目と30小節目の長いトリルの長さをうやむやにしてるのは気になります。30小節の楽譜(下記)で説明しますと…」

シンフォニア2番 30小節~

先生「黄色い矢印で書いたように、アルトとバスの最後の8分音符の直前でトリルを終わらせて、その8分音符1個分と次の小節の1拍目だけ、ドを伸ばし続けるのがいいと思います」

「30小節の最後までトリルを続けたらいけませんか?」

先生「いや、もちろん、それでも構いませんよ。その場合は、31小節の1拍目からしっかり静止してドを鳴らすように。何となくフェードアウトさせるのはよくありません」

(何回かやってみる)

「先生の案のほうが弾きやすいみたいです。こっちにします」

先生「あとは、この曲の最後はピカルディ終止なのは分かりますね?」

「ハ短調なのでドミ♭ソで終わるはずのところ、ミにナチュラルがついて、ハ長調の主和音になってる、というのですよね?」

先生「そうそう、その通りです。それで、その和音をもっとよく聞いて。やることはシンプルで、ピカルディ終止を特徴づける音ミをほんの少し強調するんだけど、やり過ぎない程度に」

「あっ、今まで右手を25でとってたけど、15にした方がいいかも?」

先生「そうだと思います。ミを1でとったほうが自然と音量が大きくなりますからね」

(1回通す)

「次回仕上げてきます」

先生シンフォニアは基本的にもう1巡しますから、今回で終了でいいですよ~。次は4番ニ短調をやりましょう。5番の装飾稿もやりたいのだけど2曲は厳しいかな?」

「1曲で勘弁して下さ~~い」

というわけで、2番は終了、次は4番をやることになりました。
短調が続くけど、まあいいか。

次はモーツァルトのメヌエット。

(まずは一通り弾いてみる)

先生「色々と言いたいことはありますが、まず、メヌエット主部からトリオに入る部分(下図)」

K.334 第1メヌエット(境目付近)

先生「主部の最後から2番目の小節(図の冒頭小節)、2泊目の左手のソシミの和音。ここは、一番上のミをしっかり鳴らさないといけません。消えてしまうようなのは論外です。なぜかと言うと、この小節の1拍目と2拍目は、主調ニ長調に対してIIの和音で、サブドミナント。3拍目が属7でドミナント。次の小節がIの和音、つまり主和音に戻ってる。典型的なカデンツですよね」

「えっと、基本形はミソシ、主音レに対して2度上なのでIIの和音。分かります。ミが抜けてソシだけだと何の和音だか不明ということでしょうか」

先生「そういうことですね。2拍目でしっかりIIの和音であることを主張して、次の属7に行く。弾き方としては、少し手首を右向きに回転させるような、波線アルペジオになっている感覚で、でも、本当にアルペジオにしてはいけませんよ。いずれにせよ、和声分析というのは、演奏に活かさないと意味がありません」

「は、はい」

先生「次はトリオに入ってから。つまり、リピート記号の直後ですね。ここは楽譜(全音ピース)のアーティキュレーションが良くない。新全集で管弦楽のオリジナル版を確認したんですけど、最初の16分音符3つにスラー、次の1個にスタッカート、それ以外は何もついていないですね。この編曲は何で16分音符5個分にスラーかけてるんでしょうね。直しておきます。それに、その後16分音符全部にスタッカートなんて…。ここは、くっきりしたノンレガートでしょう。消したいけど、汚くなりそうなので、心の中でそういう風に読み替えておいてください」

「先生、細かいですね。さすがモツオタ(^^;;」

先生「何かおっしゃいましたか?笑 それからトリオ後半の難しい箇所(下図)ですね。ここも、アーティキュレーションを新全集に合わせて直しておきました。というか、アーティキュレーションがおかしいのはここだけではないので、他の部分も全部直しました」

K.334 第1メヌエット(トリオ後半部)

先生「右手がアルペジオの連続になる部分が一番弾きにくそうですが、ここは、大きな上昇の流れを感じながら、手首の回転をうまく使って弾いてください。それから、譜例2段目の1小節目、左手の和音は手首を右回転させる感じで弾くと音を外しにくくなりますし、旋律線がしっかり出やすくなります」

「さっきのIIの和音の時と同じですね」

先生「そうですね。それでは、もう一度トリオだけ通して弾いてもらいましょうか」

(通してみる)

「アーティキュレーションを変えた部分がとても弾きやすくなりました(≧▽≦) あと、アルペジオ連続の難所も…」

先生「おそらく、『CDなんかで聞いてるときと楽譜が何か違うなぁ』と無意識のうちに感じながら弾いてたのでしょうね。あ、そうだ。せっかく変なスタッカートがついているので、ムラのないスタッカートで弾く練習でもしてみましょうか」

「チェルニーなんかでアーティキュレーション変奏の練習をするノリですか?笑」

先生「そうそう、それそれ。しっかり指を上げて、ハイフィンガーでね」

「最近、『ハイフィンガーはけしからん』とかよく聞きますけど…」

先生「タッチなんて、どういう音を出すかによって使い分ければいいだけの話です。宗派争いみたいになったら可笑しいのよ」

「あっ、やっているうちに、スタッカートでも弾けるようになってきました。でも、優雅じゃないですね(笑)」

先生「そう弾くとホント優雅じゃない(笑) この曲は、もともと半分遊び的に始めたので、これだけ色々練習できれば、もう合格にしていいでしょう。次の古典派枠の曲としては、ハイドンのホ短調ソナタ(Hob.XVI:34)か、ベートーヴェンの9番(ホ長調)の1楽章あたりを候補に、他の曲でもいいですけど、好きな曲を次回までに選んで来てください」

(注)モーツァルト新全集は、ここのリンクから行ける『新モーツァルト全集:デジタル版』のサイトで無料公開されていて、モーツァルトのあらゆる曲を無料でダウンロードできます(≧▽≦)
特に、編曲もののオリジナルを確認する場合は、とても便利です。
スポンサーサイト



tag : バッハ,シンフォニア,モーツァルト,K.334,

最近気になる「可愛い曲」と「たそがれ曲」

今練習しているバッハの平均律1巻の13番とシューマン=リストの『献呈』、どっちもすごく気に入ってて、練習が楽しいのですが、やはり、気分転換に他の曲も弾いてみたくなります。←浮気者(^^;;

もちろん、無謀曲もいいのですが、あんまり難しすぎない、比較的手ごろに楽しめる曲も…。と、思って物色していたら記事のタイトル通り「可愛い曲」と「たそがれ曲」が1曲ずつ候補に挙がってきました(*^▽^*)

まず、「可愛い曲」のほうですが、モーツァルトのディヴェルティメントK334の中のメヌエットをピアノソロに編曲したもの。
原曲は弦5部&ホルンという編成で、とても楽しい曲です。
有名な曲なので耳にしたことあると思います。


↑この曲です♪♪

この動画を見ていたら弾きたくなったというのもあります。
私は、意外と豊かな響きや表情のモーツァルトが好きなので、この近藤由貴さんの演奏はかなり好みです。

IMSLPにピアノソロ版が当然あると思いきや、見当たらなかったので、思わず全音ピースのお世話になりました。
全音ピースでは2回ぐらい続けてハズレを引いているので、今回はちゃんと現物を確認しました(笑)

可愛らしいだけではなく、中間部の16分音符のスタッカートの音階が鬼ですΣ(゚д゚lll)!!
ってことは、意外といい練習にもなる?

もう1曲は、ブラームス間奏曲Op.118-2イ長調です。
しっとりした雰囲気なので、大人ピアノ界では人気を集めている曲ですね。
もちろん統計取ったわけじゃないけど、そういう印象があります。


↑これです♪♪
ブラームス晩年の作品で、クララ・シューマンに捧げられています。
確かに、しっとりしてて美しい。そして、ブラームスにしては手に優しい(笑)

でも、ちょっと、たそがれ過ぎてる気もする。
ブラームスはクララを熱愛していて尊敬もしていたんだけど、結局、結婚しなかった、という経緯を考えれば、まあ当然そうなるか…。
私がちゃんと練習したらどんな感じになるんだろう?自分でもあんまり想像がつかず、興味をそそられる面もあります。

この対照的な2曲。
時間があったら遊び弾きを、あるいはもっと時間があったら、レッスンの課題にしてもいいかなと考え中です。
まあ、単なる気の迷いで終わってしまって、そのまんま何もせずに終わるかもしれないけれど…(笑)

tag : モーツァルト,K.334,ブラームス,間奏曲,op.118-2,近藤由貴,

カレンダー
12 | 2020/01 | 02
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
タグから記事へGO!
キーワードから関連記事に飛べます♪♪

バッハ シンフォニア チェルニー40番 シューマン モーツァルト ショパン 仲道郁代 チェルニー リスト ベートーヴェン K.311 献呈 メンデルスゾーン 幻想即興曲 ハイドン 近藤由貴 レンタル練習室 春の歌 青柳いづみこ Hob.XVI:34 BWV862 ハノン 調律 幻想曲 平均律第1巻 ドビュッシー ブラームス ロマンスOp.28-2 無謀曲 K.331 ららら♪クラシック BWV858 ベトソナ10番 グリーグ フランス組曲 チェルニー30番 湯山昭 ベトソナ 楽譜 ベルサイユのばら シューベルト 選曲会議 こんまりメソッド お菓子の世界 エチュード 調性 和声法 練習曲 インヴェンション 自分の演奏好き? バラード クラビノーバ ワルツ さくらももこ 抒情小曲集 指先から感じるドビュッシー メトロノーム パルティータ バラード2番 ベトソナ22番 四十肩 選曲 アルマンド ムソルグスキー 理想の先生 響ホール イリーナ・メジューエワ ピアニストは指先で考える 変奏曲 D960 交響曲 五十肩 こんまり ヨハン・シュトラウス D959 北九州 植山けい 鷲田清一 左手のための24の練習曲 リサイタル スケール 電子ピアノ グランドピアノ ソナチネ バイエル クレメンティ 展覧会の絵 ウィンナ・ワルツ 中村紘子 「亡命」の音楽文化誌 旅する作曲家たち リズム変奏 久元祐子 ヴァイオリンソナタ スマホ老眼 指マッサージ モシュコフスキー 好きな調 ピアノ椅子 K.574 ブルグミュラー 土田京子 K.334 ドゥシェック 令和 マリー・アントワネット トルコ行進曲 céleste 夜の女王のアリア 曲名の略称 魔笛 吉松隆の調性で読み解くクラシック op.118-5 プチトリアノン ピアノ記念日 ピアニストは面白い D915 op.117-1 間奏曲 山枡信明 op.118-2 妄想 ヴァイオリン op.119-2 変イ長調 小ジーグ クーラウ マズルカOp.7-1 マズルカ Hob.XVI:50 オスマン帝国 感情をこめて弾く 20の小練習曲 スマホ ポロネーズ グランド・ソナタOp.37 ランラン ルービンシュタイン キーシン バックハウス メソッド・タリアフェロ チャイコフスキー カデンツ パスカル・ドゥヴァイヨン ト長調 書き込み アルペジオ 行進曲 マーチ 苦手な曲種 左ペダル ウナコルダ ラデツキー行進曲 ヨハン・シュトラウス1世 ポルカ 教則本 似合う曲 演奏と喋り方 子供の情景 半音階的幻想曲とフーガ ピアノ騒音問題 ツィメルマン タグ 交響的練習曲 楽譜の視覚効果 全音ピアノピース ら抜き言葉 つるかめ算 伝説 m.g. m.s. 電子メトロノーム m.d ヴィルヘルム・ケンプ おんぶにだっこ 田園ソナタ 声部書き分け マリア・ジョアン・ピリス 和声法がさくさく理解できる本 合奏譜 和声法がぐんぐん身につく本 ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら 英雄の生涯 小プレリュードと小フーガ ダイエット K.457 ノクターン 田島令子 フォーレ チェルニー50番 クラ―マー=ビューロー バトン リヒャルト・シュトラウス ピアノ愛好者16の質問 幻想曲あるいはカプリス トンプソン 五線紙ノート 宮川彬良 リスト編曲版 部分練習 整体師 平均律 無言歌 半音階地獄 全調スケール オーストリア国歌 コピー譜 クリアファイル サンタクロース クリスマス イギリス国歌 K.623a 田部京子 折々のことば 川嶋ひろ子 エルガー 上原彩子 クララ・シューマン 伊藤恵 トロイメライ 愛の挨拶 クラシックキャットトートバッグ 好きな作曲家ランキング 島村楽器 ブルグミュラー18の練習曲 お片付け祭り 近藤麻理恵 音楽と文学の対位法 シュタイヤー舞曲 庄司紗矢香 K.533+494 N響 岩城宏之 丑三つ時 哀しみ 永遠のショパン プレイエル アルベニス グラナドス ゆっくり弾き 「聴く」ことの力 電子書籍 三瀬高原音楽祭 楽典 ポーランド マリア・テレジア ハプスブルク家 ベレゾフスキー 高橋多佳子 リシエツキ ピヒト=アクセンフェルト ハプスブルク帝国 ソナタ 似合いそうな曲 ベトソナ28番 ワルトシュタイン カテゴリー 気象病 フランス王妃の受難 復習 K.543 演奏会用練習曲 K.537 K.576 タッチ K.412 手ペシ 恋するクラシック 貴婦人の乗馬 スティリアの女 ブログ スタッカート練習 リズム練習 音色 脱力 クロスリズム イタリア協奏曲 減7の和音 まるむし帳 短音階 導音 ブランデンブルク協奏曲 諸井三郎 駅ピアノ D946 ラ・カンパネラ スマホ認知症 アップライト チェンバロ 

プロフィール

NekoUshi

Author:NekoUshi
◆数年おきにピアノがマイブームになり、挫折と再開を繰り返しています。
◆バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンが特に好きです♪
◆レッスン歴は、子供の頃と大学生の頃(25年ほど前)に少々。現在は独学です。
◆独学の記録を時々「セルフレッスン」という名の仮想(妄想?)レッスンの形に仕立てて書いてます♪

練習中&終了曲
◇レッスン課題
・チェルニー40-31番
・バッハ 平均律第1巻17番 変イ長調
・シューマン 3つのロマンス~第2番 嬰へ短調 Op.28-2
・ベートーヴェン ソナタ第22番ヘ長調

◇ベートーヴェン祭り
・ベートーヴェン ソナタ第28番イ長調~第3楽章

◇憧れの無謀曲 寝かせ中
・リスト『バラード 第2番』
・シューマン『幻想曲』第2楽章

◇2019年の終了曲
・チェルニー30-23番
・チェルニー40-27、28、29、30番
・チェルニー左手24-19番
・バッハ シンフォニア14番、12番、7番
・ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第10番ト長調~第1楽章
・ショパン『幻想即興曲』
・メンデルスゾーン『春の歌』

リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

カウンター
にほんブログ村参加中
にほんブログ村 クラシックブログ ピアノへ
クリックよろしくお願いします<(_ _)>

検索フォーム
RSSリンクの表示
QRコード
QR