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レッスン第55回:七夕祭りはチェルニー&バッハ♪♪

2か月半ぶりに一人二役のレッスン記をお届けします。タイトルの通り、チェルニーの練習曲2つとバッハの平均律第1巻第17番のフーガを取り上げました。タイトルと言えば、「セルフ」の文字を削ったのは、単に文字数削減のためでして、「ついにリアルのレッスンを受けるようになった」というわけではありません(笑)。それでは、レッスンの模様を覗いてみましょう。

先生「久しぶりにレッスンできるということでウキウキしてます。私たちの教室『プチトリアノン』にも七夕の笹を飾ってみました(笑)」

「ちょっと、ちぐはぐ。じゃなくて、和洋折衷が素敵ですね♡」

先生「で、今日はどの曲を?」

「今日は、カールとバッハをお願いします」

先生「せっかくの七夕祭りなのに、やっぱりカールなのね(^^;; そういえば最近、カール教の集会にばっかり行って、私のレッスンには来てくれなくて…。私とカールと、どっちが大事なの!?」

「何ですか、その、『私と仕事とどっちが大事なの』と恋人に迫るややこしい女みたいなセリフ(笑)」

先生「ちょっとカールに嫉妬してみました(^^;; 久しぶりだと、つい楽しくなって、無駄口が多くなってしまいますね。早く曲に入らないとね」

■チェルニー『毎日の練習曲』~第2番

先生「あ~、半音階地獄ですね」

「左右がオクターブになっているところは何とかなる気がするのですが、3度、正確に言うとオクターブ+3度の部分がワケわからなくなります(>_<)」

チェルニー『毎日の練習曲』2番 第5-6リピート

先生「あっ、この部分ね。左右とも正しい指使いを厳守することがポイントです。練習方法としては、(1)指使いをしっかり覚えこませるためにハイフィンガーでゆっくり、(2)指の動きを鋭くするためにスタッカート練習、(3)片手練習、特に左手。これらを繰り返した後、遅めのテンポで普通に弾く。弾けていなければ、(1)~(3)を繰り返す。弾けていればテンポを上げてみる」

「リズム変奏とかやっていたのですが…」

先生「半音階にはリズム変奏はあまり適切ではないと思います。スタッカート練習の方が遥かにいいので試してみてくださいね。あと、半音階の後、アルペジオになってますが(譜例の最後の小節)、ここ、めちゃくちゃ弾きにくくないですか?」

「はい。どういう嫌がらせかと思います(>_<)」

先生「でも、そういう嫌がらせがカールの魅力なんでしょ?笑」

「右手はまだいいとして、左手がお手上げです」

先生「ここは、指が鍵盤をうまく回避できるよう、柔軟性を最大限に発揮することと、鍵盤の打鍵位置を工夫する。具体的には最初の2音は手前を、3音目、4音目と進むにしたがって少し奥のほうを打鍵するようにしてみてください。そして、指使い厳守です。5-4が苦しいと思いますが、5-3としてしまうと、結局、あとが苦しくなりますから。ちょっと試してみて」

♪♪

「言われたことの意味は分かるような気がしますが、まだ指が全然ついてきません( ;∀;)」

先生「カール教徒らしく修行に励んでおいてください!笑。それから、各リピートを跨ぐときに戸惑いませんか?」

「あっ、まさにそうです。『20回リピートせよ』と指定されているので、1回の練習でリピート1個分しかやらないことが多いのですが、跨ぐときに混乱します」

先生「跨ぐ部分、前後1小節ずつ、計2小節の繰り返し練習もするといいのではないでしょうか」

「は~い、分かりました('◇')ゞ」

■チェルニー『40番練習曲』~第31番

先生「これも半音階地獄じゃないの。こんなに半音階ばっかりやってどうするの?笑 でも、よく考えるとこっちが本来の課題でしたね。久しぶりなので通して弾いてみてください」

「全然練習してないですよ?」

♪♪

先生「左手の半音階が前より良くなってますね。『毎日の練習曲』の効果でしょう。さっきの『半音階ばっかり』発言は取り消します(^^;; 残る難関は右手が半音階を弾きつつオブリガード的に音を鳴らす箇所。下の譜例のような部分です」

チェルニー40-31 19-25小節

先生「この矢印を付けた音ですね。16分音符なので、決して保持しない。チョンと触れて音が鳴ればいい。最悪、鳴らなくてもいいぐらいの気分で…(笑)。大事なのはつられて半音階の粒が歪まないこと。音楽では、少なくとも現代音楽の前衛的なのでない限りは、音には重要なのとそうでないのがあって、音は平等ではありません。民主主義じゃなくて階級社会。でも、その例外の一つが半音階です。なので、曲の中で半音階が使われるとハッとさせられることが多いのです。異質な存在が紛れ込んでくるわけですから。そう考えると、『毎日の…』2番とか、これとか、延々と半音階というのは、まあ非音楽的です(笑)。ただ、指の練習になることは間違いありませんね」

「それで、この部分はどのように練習すればいいのでしょうか?」

先生「あ…。肝心なことを言い忘れるところでしたね(^^;; ここは、あんまり特別な方法はないわね~。指と手首の柔軟性を意識しながらスロー練習あるのみです。その時に半音階の粒を揃えることを最優先に考えましょう。それと、片手練習を増やすこと」

「左手で和音を打つのが相変わらずまだまだ苦手なのですが…」

先生「それも片手練習よね~。あと、あえて波線アルペジオで弾いてみてください。で、波線アルペジオの音のズレをゼロにしたのが普通の和音と考えて、ズレを次第に短くしていくの。そうすると和声を捉えやすいし、力の入れ方も適正になるはずです」

「あと、上の譜例で、右手の上声が長く伸びる部分(緑の色付けた箇所)は…」

先生「そこはしっかり保持してレガートにしてください。上声をよく聞いて。この31番は、頑張ればもうそろそろ終われそうな気がします。そういえば、『40代で40番』の標語を守れそうにないと嘆いてましたけど、最後の曲を含めて2、3曲飛ばす予定なので、ギリギリ達成できるかもしれないですよ。思ったのですが、自分の歳を多い方に数え間違えていたのでは??」

「!!笑 というか、最後の曲を飛ばしちゃったら終わった感じがしません(>_<) さては50番になだれ込ませようという罠ですね」

先生「だって40番って総復習でしょう?それに時間とエネルギーをかけるぐらいなら他のをしっかり弾いた方が合理的です。逆に40番をやるなら、極論すれば、31番の次は全部飛ばして40番でいいぐらいです」

「そんな無茶苦茶な…。でも、そう言われると40番を弾かなくてもいいような気になってきますね。『40代で40番』を何らかの形で達成できる可能性がゼロでないと思うと、やる気が少し復活しました(^_^)/」

■バッハ『平均律第1巻』~第17番のフーガ

先生「シンフォニア3番以来の大スランプという噂の曲ですね。おかしいわね、愛しの変イ長調のはずなのに」

「そうなんですよ。自分でも何でこんなことになってしまったのか分からなくて…」

先生「まずは、弾いてみてください」

♪♪

「テーマが内声に出るときに、どういう風に目立たせたらいいのか分からなくて」

バッハ平均律 I-17 フーガ 10-15小節

先生「↑こういう部分ね。まずね、テーマを目立たせるという発想が間違ってる。目立たせるんじゃなくて『歌う』の。意識が縦にばっかり行っていて、横に流れることを全く忘れちゃってる。それだとポリフォニーの根本がなっていないことになります」

「ひいっ、手厳しい((+_+))」

先生「今後のピアノライフを左右するぐらい重要なことなので、あえて厳しく言ってます。それでね、次に意識すべきことは、テーマ以外の声部を少し引っ込ませること。16分音符が続くフレーズはつい頑張って弾いてしまいますけど、うるさくなっちゃう。それは困る。テーマだけフォルテでその他をピアノで弾く練習をしましょう。それと音価を厳守すること。短すぎても長すぎてもダメ。途切れさせてはいけないと思って、長すぎて次の音と重なるとメロディラインが浮かび上がってきません。意外な盲点かも…。もちろん、何となく伸びてしまっているというのは論外です。譜例の部分を、今言ったことを気を付けて、ごくゆっくりとしたテンポで弾いてみましょうか」

♪♪

「わっ!!少し勘が掴めてきたかも…」

先生「そうそう、その調子、横のラインを意識して。それから、2分音符は、4分音符のタイも同じことですけど、よく響くように弾いてください。音価をよく守って。音価というのはよくできている言葉でして、『音の長さ』だけじゃなくて『音の価値』なのです。音価が大きい音というのは大事な音ということです」

「なんだか大バッハ様への反抗期が終われそうな気がしてきました(*´▽`*)」

先生「多分ね、反抗期というより、弾けていないことへの自己嫌悪だったんじゃないかしら??でも、少しは清々しい気持ちになってもらえたようで何よりです。平均律 I-17は、この夏のうちに終われるように頑張りましょう」

今回のレッスンは以上です~~('◇')ゞ


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tag : バッハ,平均律第1巻,BWV862,チェルニー40番,チェルニー,毎日の練習曲,

平均律 I-17の練習が少~~しだけ復活中♪♪

気が付けば2020年もあっという間に半分が過ぎて7月ですね。さて、懸案となっている平均律第1巻17番のフーガの練習を一昨日あたりからごく僅かずつですが再開していますヽ(^o^)丿

わーっ、やっぱり楽しい♥と思える瞬間と、やっぱりもう投げ出したい!!と思ってしまう瞬間が交互に訪れるような感じなので、まだまだ復活宣言を出すには程遠いです(>_<)

今日は気を取り直して、プロの参考演奏をYouTubeでいくつか見てみたいと思います。どれもプレリュードとフーガがセットで収録されているので、フーガは各動画の後半です。

■スヴャトスラフ・リヒテル



定番中の定番です!!定番の中では、私はリヒテルが好みです。安心して聴いていられます。でも、聴いていて挫折感を増幅させられたという面も無きにしも非ず。テーマが内声に出る時、どうしても目立たせることができなくて、それが一番の凹みポイントなのですが、リヒテルはテーマが内声に出る時も朗々と歌わせています。傷をえぐられるようで、また練習する気が失せるといけないので、リヒテル様は少し封印しましょう(笑)。

■ジョアンナ・マグレガー(Joanna McGregor)



マグレガーさんはイギリスのピアニストで、バッハに精力的に取り組んでいる人のようです。この曲に、こんなに飛び跳ねるような、心躍るような楽しさが潜んでいたとは!!そんなことを気づかせてくれた演奏です(*^▽^*) 私のなかでは、BWV862といえば優雅、以外のイメージが浮かんだことが無くて…。これを見ていると、真似しようというわけではないのですが、練習する気が復活してきます。あと、マグレガーさんのこの演奏の動きは、少し、なかみっちゃんっぽいようにも感じます♡

■オリビエ・フォーティン(Olivier Fortin)



オランダ・バッハ協会という由緒正しい団体のバッハ・プロジェクトの一つらしいです。ピアノではなくチェンバロの演奏です。いや、これはめっちゃ気に入りました(*´▽`*) 理想の演奏に出会ってしまった気がします。ほどよい華やかさ、優雅さ、自然でゆったりしたな流れ…。やっぱり、私はバッハはチェンバロでの演奏の方が好みみたいです。この動画を見ていると、チェンバロが欲しくなってきます。こんなフルサイズのではなくていいので(というかそんなの高くて買えるわけない)、小型のスピネットというのでいいから、チェンバロ欲しいよう、ジタバタ。この動画も、リヒテルとは別の意味で、封印しないといけないですね(^^;;

チェンバロを欲しがって悶々としたり、チェンバロのある生活を空想して悦に入る暇があるのだったら、その時間で練習しなさいという話ですよね。そもそも、こんな田舎にチェンバロなんて売っているわけがありません。その前に、グランドピアノ!!笑

肝心の練習ですが、ゼロから譜読みをやり直すつもりで取り組まないとダメそうです。気が遠くなります。練習再開がいつまで続くのか、イマイチ自信がありません。続いてくれるといいなぁとしか…(>_<)


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tag : バッハ,BWV862,平均律第1巻,

バッハが弾けな過ぎて断崖を急降下中(*_*;

このところ『大バッハ様にプチ反抗期』などと口走っていますが、ずっとそう言っているわけにも行かないので、意を決して久しぶりに手に当ててみました。蔵にしまっていた平均律第1巻17番(BWV862)のフーガです。

17番は愛しの変イ長調なので、曲自体は好きでないわけがありません。でも、壊滅的に弾けない。音を外すわ、声部は弾き分けられていないわ…。全ての音符のうち合ってる音の方が少ないんじゃないの?美しいと思える箇所が一箇所もない(>_<)
原因は…。いや、もう、何が何だか分かんないです。私の場合、バッハは放置しても熟成せず急速に劣化する傾向にはありましたけれど、ここまで酷くなることはなかったもの。途方に暮れるやら、情けないやら、泣きたい気分です。

それならば、初心に帰ってインヴェンションを!!と思いついて弾いてみると、これも酷い( ;∀;)

ただただ、底の見えない断崖を急速に落下しているような気分です。NU音楽院に入院、じゃなくて入学して以来、こんなに落ち込んだのは初めてかもしれません。一瞬、ピアノやめようかと思ったぐらいですΣ( ̄ロ ̄lll)!! ただ、インベンションは、部分練習を繰り返していくうちに若干マシになる兆しが見えたので、「ああ、これはカール教の修行みたいにやればいいんだな」と気づいて、少しだけ落ち着きました。

そう思った瞬間、カール教の修行、チェルニー『毎日の練習曲』の3番に脱線してしまいました(笑)。今日は、この曲で初めてメトロノームを使いました。指示は2分音符=84、つまり4分音符=168なのですが、そんなテンポで弾けるはずもないし、必要とも思えないので、とりあえず目標を4分音符=120に、8分音符=60から目標までの間で色々なテンポを試してみました。さらに絞り込んで、4分音符=60~80の範囲で、細切れにしてみたり無理やり通してみたり…。最後に4分音符=100に挑戦して玉砕しましたヽ(^o^)丿 カール教の修行は、全然マトモにできなくても、なぜか思い詰めることがないのです。

で、問題の平均律第1巻17番のフーガ…。同じようにやろうと思ったのですが、体力が残ってませんでした(^^;;
あと、睡眠不足のせいか眠くて頭が働きません。バッハは、頭が働かないことには話にならないですからねぇ。4声のフーガは、力技だけではいかんともしがたい。よって、今日はパス。いや、やっぱり反抗期か…?笑

平均律第1巻17番のフーガについては、というかバッハそのものについて、次回の一人二役レッスンで、今後どうするか相談してみたいと思います。前の先生(←本物(笑))は、「NUさんはバッハ得意みたい」と言ってくださったので、そう信じて疑わずに来たのですが、実はそうでもなかったのか、いつの間にか変わってしまったのか…(>_<) 


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tag : バッハ,BWV862,平均律第1巻,インヴェンション,

セルフレッスン第50回:魔法のような超スロー練習&シューマンのロマンを最大限に♪♪

一人二役のレッスンコーナーも記念すべき50回目を迎えました!といっても、何も記念になるようなことはしていません。正確に言うと、記念イベントをするのをすっかり忘れてました。

で、今回は、バッハの平均律第1巻17番のフーガ、シューマンの『ロマンスOp.28-2 嬰へ長調』をみっちりとやりました。

■バッハ 平均律第1巻17番 変イ長調(BWV862)~フーガ

バッハ 平均律 I-17 フーガ 冒頭

「今回はメトロノーム練習に取り組んでみました」

先生「どんなテンポでやりましたか?」

「目標が【4分音符=50】のところ、約7割の【8分音符=72】です」

先生「それでは練習の成果を見せてもらいましょうか」

♪♪

「思ったほど弾けるようになってませんでした((+_+))」

先生「でも、引っ掛かるポイントは絞られてきましたね。ここ、ここ、ここ、…。メトロちゃん取り出して。今も72になってる?それじゃね、弾けない部分を、それぞれ8分音符ではなく【16分音符=72】で弾いてみて」

♪♪

「なんか拷問って感じがしますΣ( ̄ロ ̄lll)!! めちゃくちゃ難しいですよ、これ」

先生「この超スローテンポで、粒を揃える、音価を保つ、音楽の流れも感じる。実は難易度高いです。はい、もう一度」

♪♪

先生「ミスったら最初に戻る」「もう一度」「あ、今のは音を辛うじて外さなかったけどヒヤッとしたでしょう?弾き直し」「次はミスっても止まらず」「はい、8分音符単位に戻して」

「少しずつ上げるんじゃないのですか?」

先生「取り組み始めの時期なら、それでもいいけど、今の段階なら、少しずつより一気にテンポ変える方がいいです」

♪♪

「8分音符=72でもアレグロに感じますね(笑)。しかも、魔法にかかったように弾けるようになってる(≧▽≦)」

(と得意になっていたらまたミスる)

先生「また同じことの繰り返しです。16分音符単位で」「はい、また8分音符単位に戻して」

♪♪

「お~~っ!!こういうことなら最初は【16分音符=72】から始めて、少しずつテンポアップした方がよかったのでは?」

先生「そうとも限りませんよ。そんな遅いテンポで始めたら、音楽の流れとか全体的な構造が掴みづらいと思います」

「次は【8分音符=80】を目標に練習してきます」

先生「そうしましょう。あっ、そうそう、一つ大事なことを言い忘れるところでした。音価によって音の圧力をきちんと変えるようにしましょう。長い音価の音ほど圧力が無いといけません。しっかり重みをかける。逆に、16分音符は軽く、決してうるさくならないように。アナリーゼ的なことは、4段譜に筆写した成果で、ほとんど説明する必要ないみたいですね」

というわけで、魔法にかかったようにスムーズになって大満足なのでした(*´▽`*)
超スロー練習、楽しいなっヽ(^o^)丿

■シューマン ロマンス Op.28-2 嬰へ長調

シューマン ロマンス Op.28-2 冒頭

先生「それでは、最初の部分を弾いてください」

♪♪

先生「指をもっと寝かせて、伸ばして、指の腹で弾く。内声のメロディはもちろん、外声の分散和音、特に5の指で弾くところ。少しでも指を立ててしまうと、夢の世界から現実の世界に引き戻されるようで興覚めです」

「指が立つとキーンとなったり、きれいな音でもクリアになり過ぎたりしますね。霧に包まれた感じを保つということでしょうか」

先生「そういうことですね。ロマンを最大限に引き出すことを常に忘れないように。次は中間部に行きましょうか」

シューマン ロマンス Op.28-2 9-11小節

中間部

「ここから、メロディが内声から上下に移りますね」

先生「左手がうまく歌えていませんね。小さすぎるし流れていない。音を置いているような感じ。手首の柔軟性を利かせながら、音のうねりを作っていきましょう。ただ単に音量を大きくするのではないですよ」

「ロベルトの不安を表しているんですよね?」

先生「そのはずです。ソプラノのクララさんも不安な感じにね。曲の種類としては無言歌なんだけど、メンデルスゾーンの無言歌みたいに健全になってはいけない(笑)」

「シューマンの不安と憧れと…」

先生「それ、なかみっちゃんの口癖でしょ?笑」

「バレましたか(*´▽`*)」

先生「それから、最後の対位法の部分を見てみましょう」

シューマン ロマンス Op.28-2 22-29小節

対位法がギュッと詰まっている

先生「緑色をつけた部分が歌い出しなのでよく意識して。漫然と音を置いたらいけません。なおかつ、対位法に気を取られて音が急にクリアになってしまわないようにしてくださいね」

「シューマンの不安と憧れを忘れないように、ですね。あっ、そうだ、なかみっちゃんを思い浮かべて弾きます!」

先生「それも大事かもしれないですが…(笑)。具体的な弾き方の話をすると、ここでも指を立て過ぎないようにしましょう」

「卵を持つような手は忘れることにします」

先生「そういえば、そんな表現ありましたね。私は、すっかり忘れてました(笑)。ただ、寝かせすぎると、ここは上手く弾けない。他の部分よりは少しは立てるけど、鍵盤の奥の方に力を逃がしてやる感じです」

「譜読みがあやふやなところは、バッハと同じく超スロー練習すればいいでしょうか?」

先生「そうしておいてください」

■その他の曲

・ベートヴェンのソナタ第22番・第1楽章を譜読み開始。オクターブ地獄は、一瞬だけ掴み取るような感じで打鍵すると良い。

・チェルニー40-31、半音階地獄。練習不足でお話になりませんでした。『左手のための24の練習曲』の13番(左手の半音階)に浮気していたことを正直に申告したら、予想通り、「二兎を追う者は一兎をも得ず」と怒られました(^^;;

50回目のレッスン記は以上です('◇')ゞ


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セルフレッスン第20回:今年最初の合格曲は…

私が私にピアノを習うコーナーも、めでたく20回目を迎えました。
特にお祝いのイベントはありません(笑)
早速レッスンに入ります。

まずはチェルニー40-19。
気づいたら半年もやってます。明らかに身の丈に合ってないということですねΣ( ̄ロ ̄lll)!!
もはや書くことも尽きてきたので、先生の心の声だけ紹介しておきます。

先生「私もさすがに飽きてきちゃった(^^;; 強制終了にして、あとは自主練ってことにしたいけど、せっかく熱心にやってるので水を差しちゃいけないか…」(心の声)

次はチェルニー40-20。
チェルニー40-20
↑この子です。

「何だか壁を感じつつあるというか、後退してる気がします」

先生「片手練習をしてないでしょ?左手に弾けていない部分が結構あります。特に↓の16~17小節のような指使いに対応できていません。ちょっと左手だけ弾いてみて」

チェルニー40-20 16-17小節

「うっ…」

先生「16小節の3拍目、1512の運指は15弾いたら一瞬5を軸にして、すばやくポジンションを左に移して12を弾く。次の拍は、括弧内の指を使って5134でいいですが、51の後1を軸にさっきと同じこと」

私:(何回かやってみる)「少し神経がつながってきた気がします」

先生「あと、気が急いてる感じがしますね。テンポアップしたくなってきているのかもしれないけど、そこを我慢してください。さっき確認した通り、まだきちんと弾けているわけではないので。そのためには、メトロノーム使いましょう。指定は付点2分音符=63ですか。ちょうど3分の1の、4分音符=63から始めて、84ぐらいまで少しずつ上げるようにしてください」

「はい、分かりました。最近まで20番楽しかったのですが、楽しくない段階に入ってきたかもしれません」

先生「ピアノの練習は、ただひたすら楽しいだけなんて、そんな虫のいいことはないので、焦らず頑張ってくださいね」

次は、バッハ平均律第1巻13番です。
まずはプレリュード。

先生「終りの方、もう少し変化を付けた方がいいかも」

平均律I-13プレリュード 終結部

先生「具体的には↑こういうこと。27から28小節にかけて和声が緊張感を高めていって、29小節目の1拍目で嬰ヘ長調のトニックに解決されるでしょ?ということは、ほんの少しクレッシェンドかつストリンジェンド気味に進んで、トニックに解決される部分で落ち着く。というのがいいでしょう。でも、バッハですから、やり過ぎないようにね」

私:(演奏)「こんな感じでしょうか?」

先生「そうそう、そんな感じ。プレリュードは合格にしましょう。では次、フーガ行きましょう」

(演奏してみる)

先生「もう少しテンポを落としてもう一回弾いてみて」

(もう一度演奏)

先生「これも、まあ良さそうね。フーガもOKです」

「え~っ?やっぱり、楽しい曲ほど早く終わる法則ですか!?」

先生「楽しい曲というのは、だいたい自分に合ってる曲だから、自然とそうなっちゃうよね~」

というわけで、今年最初の合格曲は平均律第1巻の13番でした(≧▽≦)

「次は4声のフーガやってみたいんですけど…。1番か17番あたり」

先生「シンフォニアの存在を無視しようとしてるでしょ(^^;; 4声のフーガももちろんいいんだけど、次はシンフォニア2番をやりましょう。↓これです。水色の矢印のような音形を自然な感じで滑らかに落下させられるように。手首の柔軟性をしっかり使ってということですね。それから、16分音符はレガートで綺麗に。そのあたりに気を付けて譜読みしておいてください」

シンフォニア2番

最後はシューマンリストの『献呈』です。

先生「今日はホ長調に転じる中間部を重点的にやりましょう」

「譜面ヅラは何てことなく見えますね」

先生「何だか強気じゃないの(笑) そこが落とし穴だと思うけどなぁ」

献呈 32-43小節

(弾いてみる)

先生「落とし穴に陥らないよう願っていたのだけど、落ちたみたいですね。ちゃんと歌えてないです。いわゆる縦刻みになっちゃってる」

「音価はしっかり守ってるつもりなのですが、手をいっぱいいっぱい広げないといけないので必死で…」

先生「ん〜、音価はもちろん大事ですが、フレーズが明確ではないですね。フレーズの終わりはすっと力抜いて。それから、内声の刻みがうるさくならないように。内声は指を上げずに鍵盤に触れた状態から押すぐらいの方が響きがおとなしくなっていいでしょう。逆に旋律は少し上からしっかり響かせる感じで」

「パートごとに練習しないといけないですよね?」

先生「まずね、右手の旋律と左手だけ合わせて骨格を掴んで。次は、右手の旋律を右手で、右手の内声を左手で弾いて、響きのバランスを掴む。その感覚を掴んだら右手だけでそれを再現する。そして、最後に全部合わせる。こういう風に組み立てていきましょう。前回まで重点的にやってた2ページ目(左手が旋律で右手が伴奏)と今日やった3ページ目をしっかり練習しておいてください」

先生「あっ、そういえば、モーツァルトのディヴェルティメントK334のメヌエットを遊びで弾いてるんでしたっけ?それ、次の課題曲に入れましょうよ。バッハが1曲に減る分として」

「楽しみです(≧▽≦)」

今回のレッスンは、こんな感じです。
当たり前ですが、『献呈』は道のりが遠いです。
あと、チェルニー40-19、何とかならないものか…(-_-;

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プロフィール

NekoUshi

Author:NekoUshi
◆数年おきにピアノがマイブームになり、挫折と再開を繰り返しています。
◆バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンが特に好きです♪
◆レッスン歴は、子供の頃と大学生の頃(25年ほど前)に少々。現在は独学です。
◆独学の記録を時々「セルフレッスン」という名の仮想(妄想?)レッスンの形に仕立てて書いてます♪

練習中&終了曲
◇レッスン課題
・チェルニー40-31番
・バッハ 平均律第1巻17番 変イ長調
・ベートーヴェン ソナタ第22番ヘ長調

◇ベートーヴェン祭り
・ベートーヴェン ソナタ第28番イ長調~第3楽章

◇自主練
・チェルニー『毎日の練習曲』2番

◇憧れの無謀曲 寝かせ中
・リスト『バラード 第2番』
・シューマン『幻想曲』第2楽章

◇2020年の終了曲
・シューマン 3つのロマンス~第2番 嬰へ短調 Op.28-2

◇2019年の終了曲
・チェルニー30-23番
・チェルニー40-27、28、29、30番
・チェルニー左手24-19番
・バッハ シンフォニア14番、12番、7番
・ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第10番ト長調~第1楽章
・ショパン『幻想即興曲』
・メンデルスゾーン『春の歌』

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