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続・ベートーヴェン祭り、番外編~~\(◎o◎)/!

ちょうど1週間前に実施した『プチ・ベートーヴェン祭り、番外編』が殊のほか楽しかったので、「コロナうつ」を吹っ飛ばしてピアノライフを早く立て直すぞ企画の一環として、続編をやりました。前回は変奏曲集第1巻(ヘンレ)を遊び弾きしましたが、続編にふさわしく、今回は第2巻を急遽調達してみました(*´▽`*)

約30年の年月を隔ててようやく並んだ1巻と2巻。それを眺めているだけでもハッピーになれるというものです。ヘンレの表紙の色って、昔と比べるとグレーの色調がかなり青みを帯びていますね。

さて、2巻には『ディアッベリ変奏曲』や『トルコ行進曲』をはじめとして、有名な難曲が満載です。試しに手に当ててみたのは次の3曲です。

1.「プロメテウスの創造物」の主題による15の変奏曲とフーガ(エロイカ変奏曲) Op.35

交響曲第3番『英雄』のフィナーレでも使われていることで有名な主題による、激烈に難しく、かつ、長大な変奏曲です。主題が提示される前にイントロダクションが置かれていて、最後の変奏が終わった後にはフーガまでついてます。そして、そのフーガが長い!!


☝ブレンデルの演奏です。

関心のあった曲ではあるのですが、自分で弾いてみようなどと思ったことは一度もなく、今回初めて、途中棄権を覚悟で無謀な挑戦をしてみました。もちろん、ブレンデルみたいなテンポではありません。予想以上に惹き込まれてしまい、ぐだぐだヨレヨレになりながらも、2回も通してしまいました。自分でもビックリです\(◎o◎)/!


☝もう一つ、井上祐子さんという方のフーガ以降の終結部の抜粋を貼っておきます。フォルテピアノ(古楽器)の響きが重すぎず心地よいです。

この曲は、ほぼ練習曲だった1巻の収録曲と違って、芸術性に雲泥の差があります。英雄交響曲のフィナーレで親しんできた主題なので初対面の気がしないのは当然として、それにとどまらず、どこかで聴いたことあるよなぁと思いながら弾いていたら、何のことはない。手持ちの、なかみっちゃんのソナタ全集に収録されてました(*´▽`*) 

2.「ゴッド・セイヴ・ザ・キング」による7つの変奏曲 WoO.78

『エロイカ変奏曲』とは打って変わって、ライトな内容で楽しめます。といっても十分すぎるぐらい難しいのですが…(^^;;
ゴッド・セイヴ・ザ・キングは、イギリス国歌です。ベートーヴェンの時代から、というか、それよりずっと前から国歌だったなんて、イギリスの歴史を感じさせてくれます。

この曲もかなり気に入ったので2回通して弾いてみました(≧▽≦)


☝再びブレンデルさんの演奏を貼っておきます。

そういえば、ゴッド・セイヴ・ザ・キングは、去年、オルガンの音で録音したのがブログ内のどこかにあります。変奏曲ではなく、国歌のバージョンです。余談ですが、今のイギリスは女王陛下が統治しているので国歌名がゴッド・セイヴ・ザ・クイーンになっています。

3.創作主題による32の変奏曲 WoO.80 ハ短調
再び難曲です。とても印象に残る、ベートーヴェンのハ短調らしい曲です。これは、なかみっちゃんのCDに入っていたのをよく覚えています。玉砕するだろうと思いつつ、なかみっちゃんごっこ(?)をしたい誘惑に逆らえず、1回だけ通して弾いてみました。

作品番号無しですが、ベートーヴェンが35歳ぐらいの時の作品らしく、充実しています。これも、1巻の収録曲とは芸術性も難しさも格が違います。


☝PTNAから引っ張ってきた、上野優子さんという方の溌溂とした演奏です。

あと、弾こうと思ったけど挫折したのは…。

1つは『トルコ行進曲』。そこまで難しいとされているわけではないと思うのですけど、私には苦手なタイプです(>_<) 主題からいきなり苦戦してそのまんま放棄しました。曲自体、そこまで入り込めなかったというのも大きいです。

もう一つは、禁断の『ディアッベリ』です。ベートーヴェンの変奏曲の頂点とされる曲ですから、変奏曲集第2巻の楽譜を買っておいて全く弾かないのもどうかと思い直しました。でも、残念ながら、いや、むしろ当然ながら、楽譜を(文字通り音出さずに)読んだだけで投げ出しました。だいたい、「33の変奏曲」ってどういうことよ~~Σ( ̄ロ ̄lll)!!

そんなこんなで、ベートーヴェン祭り・番外編の続編も、楽しい充実した時間になりました。当初の予定とは全く異なる展開ですけれど、本編以上に番外編のベートーヴェン祭りを堪能してます。あと、つくづく「やってて良かったカール様」と実感しました。指の動きが以前とは全然違い、音を外しまくるにせよ、鍵盤を「もわ~っと」ではなく「しっかり」とらえることができるようになってきた気がします。カール教の修行に励む意欲もますます高まってきたようです(^o^)丿笑


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tag : ベートーヴェン,変奏曲,

セルフレッスン第52回:レッスン課題を少し整理してみました(^_^)/

私が私にピアノを習うコーナー、最近はピアノそのものが停滞気味ですが、久しぶりに開講してみます!
練習不足のまま突入するレッスンは、どうなりますことやら…(・・?

先生「新型コロナにも負けず、Nekoプチ音楽院はずっとオープンしているんですけどね。肩の具合がなかなか回復しないのですか?」

「そうなんですよ(>_<) アラフィフ肩はピアノには悪影響無い!なんて豪語したバチがあたったのかもしれません」

先生「生徒が一人なので、唯一の生徒が具合悪いと開店休業になってしまいます。今日は、久しぶりにレッスンできそうで楽しみです」

■シューマン ロマンス Op.28-2 嬰へ長調
シューマン ロマンス Op.28-2 冒頭

「これ、全然練習してないですよ?」

先生「いや、構いません。今まで習ったポイントを覚えているだけ挙げていってください」

「スタイルは、内声2声による無言歌。アルトがクララ、テノールがロベルトで愛の歌♡ 全体的に指は寝かせて、指の腹の部分で丁寧に弾く。コーダの部分のカノン的な処理を適切に。主部の『憧れ』と中間部の『不安』をよく対比させる」

先生「しっかり覚えていますね(*^▽^*) それでは弾いてみましょう」

♪♪

先生「ホントに練習を全くしなかったの?笑」

「中断する前に割と多く練習して、その後ずっと寝かせてました」

先生「こんなに熟成されるとは、私もビックリしました。少し物足りなかったのは、主部の『憧れ』と中間部の『不安』の対比ですけれど、そこは目をつぶれるレベルです。合格にしておきますから、気が向いた時に自主的に弾き込んで、もっと自分のものにしていってくださいね」

「もちろん嬉しいですけど、少し拍子抜けしちゃいますね(笑)」

先生「さっき、曲のポイントや注意点を言ってもらいましたよね。それがしっかり詳しく言えていたので、ひょっとすると、とは思ってました。曲自体について頭で理解することの重要性を改めて認識できたんじゃないでしょうか」

というわけで、シューマンのロマンスは終了です('◇')ゞ

■バッハ 平均律第1巻 第17番~フーガ
バッハ 平均律 I-17 フーガ 冒頭

「これも練習してません~~。バッハをやりたい気分じゃなくて…。」

先生「困りましたね。ちょっとどんな様子か聞かせてください」

♪♪

先生「繰り返し部分練習をしたところとサラリと流していた部分の差が歴然としてますね。ただ、著しく退化したわけではないし、むしろ前回からよく踏みとどまっていて、あと一息です。やるべきことは、通し練習を増やすこと」

「それじゃ、頑張ってみようかしら」

先生「ただ、バッハを弾きたい気分ではないというのが引っ掛かりますね。通し練習を増やせる気力があるのなら、もちろん、そうしてほしいですけど、大丈夫?」

「うっ、ちょっと自信ないかも…」

先生「そうしたら、思い切って、さらに1か月休止ということにしましょう。カールをやりたい時期らしいので、そっちにエネルギーを振り向けましょう」

「弾きたくなったら再開してもいいですか?」

先生「それはもちろんです!」

平均律は寝かすことに決まりました。
バッハにそそられない日が来るなんて、想像すらしたことがありませんでした。

■ベートーヴェン ピアノソナタ第22番
ベトソナ22番 第1楽章冒頭

「これは少しずつ譜読みを続けてます」

先生「やっぱり、これ、変な曲だとかなんとか言いながら、ホントは大好きなのね(笑)」

「クセになってしまいまして…。でも、オクターブ地獄から抜け出せる自信がありません。コツを教えてください」

ベトソナ22番 第1楽章 25-32小節

先生「☝これね。オクターブを上から掴める?」

「左は行けると思うんですが、右はどうでしょう。ちょっと試してみます」

♪♪

先生「右も行けますね。最近、指の開き具合が良くなったみたい。それなら、オクターブのスタッカートは掴み取るように弾きましょう。それから、左右で上行と下行がちょうど反対になってるのは分かります?細かく見ると例外はありますが…」

「あっ、分かります!!楽譜を眺めているとクロスするような模様が浮かんできますね」

先生「なかみっちゃんが『十字架』とか言ってませんでしたか?」

「はい、ワルトシュタインと22番を含むプログラムにそんなタイトルを付けていた記憶があります」

先生「十字架のような図柄を意識して、腕の位置を適切に移動させてやると、弾きやすくなるはずです。ポジション移動を滑らかにということですね」

「なるほどー!!両手が寄って来るか離れていくかの2通りしかないですもんね。オクターブじゃなくなる部分は、どうでしょうか?譜例の2段目です」

先生「ここは、指先が鋭敏に動いてくれないことには正確さはおぼつかないですね。チェルニーの練習をするように地味に繰り返してください。あと、頻出するスフォルツァンド(sf)について。楽譜に書かれている通りに漏れなく、でも勝手に増やさずにお願いしますね」

「ヘミオラになったり、リズムが変わる面白さ、というかオカシサのポイントですもんね!」

先生「そう(笑)。で、ちょっと裏技なんですが、sfがついている音符の部分で右ペダルを踏む動作をして寸止めしてみて。勝手にsfがつくから」

「え?エアペダルに何の意味があるのでしょう??なんか騙されているような気分ですが…(笑)」

♪♪

「これは!!ホントに効果ありますね。足の動きと手の動きがなぜか連動してる」

先生「どういうことなのか人体のことは私にも分からないけど、不思議よね~~。意味なんて分からなくても、こういう風にしたらこうなるという経験則も大事だと私は思います。それでは引き続き譜読みを頑張ってくださいね」

■チェルニー各種
(手抜きバージョンです)
・本来の課題である40-31は、やってないのに進化している。おそらく『毎日の練習曲』の効果。
・40-31はあと一歩なので引き続き取り組む。
・『毎日の練習』と『24番練習曲』には、時間を見つけて自主的に取り組む。特に『毎日の練習曲』は合っているみたい。

今回のレッスン記は以上です~~~


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プチ・ベートーヴェン祭り、番外編~~♪♪

せっかくのベートーヴェン生誕250周年なのに、最近ローテンションな我がピアノライフですが…。ごくわずかずつ復活しつつあるかなぁという気がする機会も少しだけ増えてきました。気が向いた時にチェルニーの何らかの練習曲に短時間でも無心で向き合うようにしているのがいいみたいです。

で、ここ2,3日はベートーヴェン祭りの番外編みたいなことを楽しんでいます。祭りの本編は、もちろん「ベトナムのソナタ」こと、ベートーヴェンのピアノソナタですが、番外編は、変奏曲集の遊び弾きです。大昔に妹様が使っていたヘンレの第1巻があるので、それを使っています。価格シールを見ると2800円。何十年も前としてはとんでもない値段のような気がする。今の値段は約4000円だと思いますが、物価を考えると、今より高嶺の花だったんじゃないかしらね。教材用として有名なWoO 70しかやった形跡がないのは、何とももったいない話です。何十年もの時を経て、私が有効活用することにしましょう(笑)。

変奏曲は、後期のすごいの(ディアッベリとか)はともかくとして、前半は弟子の教育目的と思われる、内容軽めで指の訓練に良さそうな曲が並んでいるので、ヘビーな内容の曲は敬遠したい、今の私の心境にピッタリです。普段は変奏曲ってそんなに好きじゃないのですけど、1つ1つの変奏が短めなので、好きな部分だけ取り出して弾いても様になるというかキリがよくて扱いやすいです。

遊び、遊び、と言ったって、なかなか手ごわいです。でも、面白い。特に、音が並んで行って(並んでいかない部分も多いですが)、それらしくなっていく様子を自分で客観的に感じていくうちに、ピアノを弾くことの楽しさの原点を少しは取り戻せたような気がします。あと、最近のチェルニーの「毎日の練習曲」の効果が表れているのか、指がふにゃふにゃしていたのが、以前よりはしっかり鍵盤を捉えることができるようになった感じがします。ささやかな進歩を見つけては、いちいち立ち止まって自分を褒めてやると、やる気の回復によさそうです!

第1巻に収録されている曲で、今、一番印象に残っているのは最初に収録されている9つの変奏曲(ハ短調、WoO 63)です。この曲の主題は、葬送行進曲の厳粛なリズムに基づいていて、第8変奏まで厳粛とか悲痛とかそういう世界なのに第9変奏(しめくくり)で、ハ長調の別世界にガラッと変わってしまいます。晴朗だったり壮麗だったりしたら、なるほど、「そういうフィナーレなのね。ベートーヴェンらしい」と納得なのですが、そうじゃないんです。

ベートーヴェン 変奏曲 Wo63 第9変奏前半

だって、これですよ?笑
チェルニーにしか見えません。弾いた感じもチェルニーとしか思えない。めっちゃツボにハマりました。

もちろん、他に、普通の意味でもっと素敵な曲もあります。そして、遊んでいるうちに、第2巻も欲しくなってきてしまいましたヽ(^o^)丿
あっ、楽譜買ったらテンション上がりますしね。まだ実行していないですが、実現すればベートーヴェン・イヤーに打ってつけの衝動買いですよね。


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セルフレッスン第51回:『変な曲』ベトソナ22番 第1楽章 徹底解剖!!

さて、またまた間が空いてしまいましたが、一人二役のレッスンコーナーの第51回目です。今回は、今練習している曲の中ではメインとなる、『変な曲』ことベートーヴェンのピアノ・ソナタ第22番を取り上げます。曲の構成を中心に見ていくことにしましょう。

ベトソナ22番 第1楽章冒頭

先生「肩が痛くてあんまり練習できていないそうなので、今日は第1楽章のアナリーゼを中心にやりましょう。まず、形式は?」

「自由な、あるいは変則的なロンドです。同じ主題が何度も出てきます」

先生「大雑把過ぎ…(^^;; ABACABAみたいな感じで言うと…?」

「ABA'B'A''+コーダ、A系統とコーダは冒頭の主題、B系統はオクターブ地獄が素材になってます('◇')ゞ」

先生「ちゃんと正確に把握しているじゃないの~~(笑) それでは順を追って見て行きましょうね」

「冒頭のAの部分はきっちりした2部形式ですよね?」

先生「その通りです。変な曲なんだけど、この部分の構成は意外にもマトモ(笑)。」

「この楽章は『メヌエットのテンポで』と指定されているので、Aは優雅な感じでいいですか?」

先生「そうねえ。あくまで『メヌエットのテンポ』であって、メヌエットそのものじゃないのですよ。メヌエットにしては野暮ったい(笑)。例えばね、3小節目の左手にsfがついてるでしょう。何だか唐突な感じを受けない?」

「あっ、そうですね」

ベトソナ22番 第1楽章 13-15小節

先生「それから、☝Aの後半13-15小節のような音形。これも冒頭の素材から派生しているのですが、畳みかけるようで、優雅からは程遠いよね。でも力強さみたいな魅力はある」

「ベートーヴェンは貴族じゃないから、優雅なメヌエットを書けなかったとか…?笑」

先生「いや、むしろメヌエットのテンポで野暮な曲を書くことで、王侯貴族をからかっている気がしないでもない」

ベトソナ22番 第1楽章 25-32小節

「そうすると、例の☝オクターブ地獄(B)は民衆のエネルギーを表しているのかもしれませんね。あっ、いや、決して革命を肯定しているわけではなくて(しどろもどろ)」←プチトリアノン教室でとんでもないことを口走ってしまったと慌てている(笑)

先生「それはベートーヴェンのせいであって、NUさんが悪いわけではないのですから、そんなに恐縮しなくてもいいのに…。でも、私に配慮してくださるのは、とても嬉しいことです」←ちょうどCSでベルばらを見てたところなので、その気になっている

「MAさま、そのオクターブ地獄の最初がどうしても上手くいかないのですが…。あの具体的に言うと、右手が入る瞬間に混乱します」←同上

先生「ちょっと弾いてみて」

♪♪

先生「漫然と譜読みしてるでしょ?出だし3拍分、3連符で言うと9個分、右手は左手の2オクターブ上で全く同じく『ドドシドシ♭ラソラシ♭』。3拍分遅れて追いかけてるの。その先はそれぞれ独自の動きになります」

「何も考えずに弾いてましたΣ( ̄ロ ̄lll)!!」

先生「頭をよく働かせてください。あと、片手練習と両手練習をよく組み合わせてやりましょう」

ベトソナ22番 第1楽章 30-33小節

「次は☝ここ、オクターブじゃなくなって、右手が6度、左手が1度2度3度、2度3度4度となる部分が弾きづらいです」

先生「おっ、右手と左手の音形の違いを度数のパターンで把握してますね。それなら、あとは手の動きの問題です。丹念にゆっくり繰り返せば大丈夫でしょう。この部分は、リズムに注意ですね」

「ヘミオラ!!」

先生「sfのせいで本当は3拍子なのに2拍子に聞こえます。いかにもベートーヴェンらしいよね。それじゃね、このBの部分、25小節から54小節までの調性の変化を言ってください」

「ハ長調から始まって、変ホ長調、変イ長調(^_^)/」

先生「合ってます。そして、Aと比べて不釣り合いに長いよね。次にA素材が戻って来るA'は70小節なので、さらに15-6小節、推移部が続きます。推移部はBから独立させてbとしても良いかもしれませんね。あと、二部形式のAと対照的に形式がよく分からない(笑)。あえて枠に縛られないことにしたのでしょう」

「A'の部分は、Aと構成は全く同じで、若干の装飾が加わっているぐらいでしょうか」

先生「そうですね。譜例を挙げるまでもないでしょう。次は94小節からのB'です」

ベトソナ22番 第1楽章 94-112小節

「☝B'はBと比べるとかなり短縮されてますね。12小節ぐらいしかありませんね。Bは推移部を除いても29小節ぐらいあったというのに」

先生「ここも長かったらダレるでしょうね。バッサリやっちゃったのは、さすがベートーヴェンだと思います。調性は…」

「ハ長調からヘ長調に変わって、ヘ長調の属7で終止ですっ!」

先生「今日は調性の判定が好調ですね。いいことです(*^▽^*)」

「106小節からA''に入り、Aと同じ素材ながら装飾がグッと増えますね。かなり弾きづらい部分もありますが、訳が分からないというほどではないと思います」

先生「そんな強気で大丈夫なの?笑 137小節からコーダ。これも素材的には同じです。というわけで、オクターブ地獄が印象的なこの楽章ですが、素材としては冒頭の方が全曲を支配しています。特に付点の動機です」

「ベートーヴェンは短いモチーフを重ねて重ねて曲を作るという意味のことを、なかみっちゃんが言ってた記憶があるのですが、こういうことですか?」

先生「そうそう。そういうことですね」

「あと、終結の直前の和音、たぶん属9だと思うのですが、ここで指が届きません(>_<)」

ベトソナ22番 第1楽章 145-154小節

先生「☝ここかしら?ちょっと弾いてみて」

♪♪

先生「左でしょ?ファの単音から属9の和音にフォルティシモで跳躍するところで音を外したらマズイし、かといって、ここで速度を落とすこともできない。全く届かないわけではないみたいなので、追いついてゆっくり、指の場所を覚え込ませるようにすれば何とかなると思います。最終手段は、左のソを間引く。指を痛めそうかどうかは自分で判断できると思うので、任せます」

今回のレッスンは以上です('◇')ゞ
『変な曲』ことベトソナ22番の第1楽章を徹底解剖(大袈裟か?笑)してみました~~♪♪
こうやって記事にしてると、愛着まではいかないにしても、親しみがわきますね。


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生誕250周年ベトソナ祭りの選曲、決定!!

まさかの越年をしてしまったベトソナこと、ベトナムのソナタ、じゃなくてベートーヴェンのピアノソナタの選曲会議、完結編です。ベートーヴェン生誕250周年記念に練習することに決まった曲はどの曲でしょう?

それでは、一人二役の師弟での選曲会議の模様を覗いてみましょう。
まず、今までに決まっている候補は…。

メイン曲候補:
15番『田園』、21番『ワルトシュタイン』、23番『熱情』、28番、31番

サイドメニュー(決定):
22番


「今回で決めなきゃいけないんですよね。田園、ワルトシュタイン、熱情、28番、31番…。迷うなぁ。もし決められなかったら、どうしますか?」

先生「そんな優柔不断なあなたにピッタリな曲は、優柔不断の代名詞ルイ16世にちなんで16番を弾いてもらいます。これで会議終了(笑)」

「えっ、嫌だーーっΣ( ̄ロ ̄lll)!!」

先生「ルイ16世、優柔不断だけどいい人じゃん。そんなに嫌がらなくても」

「そこじゃなくて、22番と16番なんて、2曲とも変な曲になるのが嫌なんですってば。そもそも16番は候補に入ってないのに…。」

先生「私はどうせ気まぐれなMAだから(笑)。冗談はさておき、1曲は全楽章弾くというのがルールでしたよね?ということは、全2楽章ですけど、22番を全楽章弾くのですから、そのノルマは達成できますね。他の曲は全楽章にこだわらなくてもいいということになります。むしろ、一つの楽章を選ぶというのでいいのでは?」

「なるほど!そうします。熱情と31番は全楽章まんべんなく弾きたいんですよね。ワルトシュタインと28番は、記念イヤーに気合を入れてフィナーレを頑張ってみたいです。ワルトシュタインの鬼のようなオクターブ・グリッサンドvs28番の激ムズ対位法!」

先生「田園は?」

「迷いますけど、やっぱり全楽章ですね」

先生「そうすると、ワルトシュタインのフィナーレか、28番の第3楽章か。どっちかから選んだらどうでしょう?」

「でも、田園も捨てがたい(>_<) あ、こんなこと言ってると、16番全楽章ってことにきめられてしまうかしら!?」

先生「田園は自主練でなんとかなると思うんだけどね」(←実はレッスン映えしないと思ってイマイチ気乗りしてない)

「ワルトシュタインも28番も、できれば全曲弾きたいような気がしてきました」

先生「あなた、ホントは16番を全曲弾きたいんじゃないの?笑」

「ひいっ、マジメに考えます。でも、考えれば考えるほど16番への道を突き進んでいくんです~~」

先生「そうねぇ、16番って言ってはみたものの、変な曲を2曲もレッスンするのは、私もツラい(笑)。22番が中期なので、もう1曲は別の時期から選んでみたらどうでしょう?」

「それ、28番を弾きなさいって言ってるに等しい(笑)」

先生「あっ!こうしたらどう?古典派の枠で22番の全曲&田園の1楽章or4楽章をやる。で、放置中の無謀曲枠で28番の3楽章をやる」

「わ~っ、それがいいです(*´▽`*)」

先生「28番は一番難物のフィナーレを片付けて、興が乗ったら2楽章の行進曲をやってもいいと思います。記念イヤーのうちに終わることにこだわる必要はありません。28番の3楽章が終わったら31番に乗り換えてもいいですしね」

「越年してしまった宿題が片付いて、すがすがしい気分ですね♪♪」

先生「ベートーヴェンのソナタを改めて全曲鑑賞してみて、後年のものほど、フィナーレに重心が移っていくことがよく分かりますよね。古典派は、ハイドンもモーツァルトもフィナーレは基本的に軽いんだけど、ベートーヴェンの、特に後期は全然違います」

「フィナーレは、ソナタ形式やロンド形式が拡大していって、最後の方は、形式を超越したヘビーな対位法とか、大規模な変奏曲ですもんね」

先生「あと、唐突な休止とか転調、つまり変な曲(笑)は、ベートーヴェンとハイドンで通じるところがある」

「モーツァルトのK457・ハ短調は唐突な休止がちょっとベトっぽいですよね」

先生「そう。だから、ベートーヴェン記念イヤーの候補曲に入っちゃった(笑)」

「選曲に時間がかかりましたけど、色々と鑑賞とか考察もできて楽しかったです(≧▽≦)」

先生「それでは、早速、譜読みを頑張ってください。22番は弾き初めに弾いたんですよね。変な曲、意外と好きじゃないの~~(笑)」

というわけで、今年弾くベトソナは以下のように決まりました!!
記念イヤーを楽しみたいと思います~~(^_^)/

・22番(全曲)←サイドからメインに格上げ
・15番『田園』(第1楽章or第4楽章)
・28番(第3楽章)



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あっ、そうそう。オマケで、今日の陰の主役、「変な曲」16番のYouTubeを貼っておきます。
↓私の好きなケンプ先生の演奏でどうぞ~~♪♪

tag : ベートーヴェン,ベトソナ,選曲会議,

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プロフィール

NekoUshi

Author:NekoUshi
◆数年おきにピアノがマイブームになり、挫折と再開を繰り返しています。
◆バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンが特に好きです♪
◆レッスン歴は、子供の頃と大学生の頃(25年ほど前)に少々。現在は独学です。
◆独学の記録を時々「セルフレッスン」という名の仮想(妄想?)レッスンの形に仕立てて書いてます♪

練習中&終了曲
◇レッスン課題
・チェルニー40-31番
・ベートーヴェン ソナタ第22番ヘ長調

◇ベートーヴェン祭り
・ベートーヴェン ソナタ第28番イ長調~第3楽章

◇一時休止中
・バッハ 平均律第1巻17番 変イ長調

◇憧れの無謀曲 寝かせ中
・リスト『バラード 第2番』
・シューマン『幻想曲』第2楽章

◇2020年の終了曲
・シューマン 3つのロマンス~第2番 嬰へ短調 Op.28-2

◇2019年の終了曲
・チェルニー30-23番
・チェルニー40-27、28、29、30番
・チェルニー左手24-19番
・バッハ シンフォニア14番、12番、7番
・ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第10番ト長調~第1楽章
・ショパン『幻想即興曲』
・メンデルスゾーン『春の歌』

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