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レッスン第57回(後編):『変な曲』も少し前に進みます~~♪♪

【前編より続く】

■ベートーヴェン ピアノソナタ第22番~第1楽章

「わ~~い、『変な曲』♡」

先生「…」

♪♪

「A主題が3回目に現れる場面からコーダが相変わらずです(*_*;」

先生「これは、あんまり練習してないでしょ」

「はあ、バレましたか?」

先生「私の耳は節穴の時もあるけど、節穴じゃない時だってあるんですから(笑)」

ベトソナ22番 第1楽章 126-128小節

先生「前回言った通りなのですが、こういう部分、主題がどのように変奏されているのか、元の主題を常に意識して」

「そして、左手は原型なのでしたね。で、片手練習重視」

先生「その通りですね。テンポを速くしようと考える必要は全くありません」

「MA先生の解釈では、ベートーヴェンが貴族の踊りのメヌエットをからかっているんですよね(笑)」

先生「王侯貴族はこんなにスローで鈍いと。あと、主題が何となく野暮ったいのは、メヌエットも元はと言えば田舎の土俗的な舞曲に由来しているということを強調したかったのかも」

「王侯貴族も庶民も同じじゃないかと?」

先生「なんか、そんな気がします。なので、プチトリアノンの私としては、ベートーヴェンよりモーツァルトの方がホッとします。それはさておき、2楽章の提示部も譜読みに入りましょうね」

ベトソナ22番 第2楽章冒頭

「『さらに変な曲』ですね」

先生「後々、展開部に入った時、臨時記号の嵐で大変なことになるので、それ備えて、少し早めに譜読みを始めておきましょう。弾いてみると分かると思うけど、第2楽章は、ほぼずっと同じ音形を繰り返してます」

「粘着質なベートーヴェン全開ですね」

■モーツァルト ピアノソナタ ハ短調 K.457

「あの、モーツァルトが急にやりたくなったのですが…」

先生「珍しく短調萌え、とか言ってましたよね。イ短調?それともハ短調かしら?」

モーツァルト K.457 第1楽章冒頭


「K.457 ハ短調です。先生もベートーヴェンよりモーツァルトの方がホッとできるそうなので、レッスンお願いできますでしょうか?」

先生「それにしては、ベートーヴェンっぽいと言われる曲を選びましたね(^^;; でも、よく聞くと、やはり別物です。せっかくなので、レッスンで取り上げてみましょうか。その代わり、ベートーヴェンの28番をしばらく蔵に閉じ込めましょう」

「というか、28番は既に蔵の中です。今年はペースをすっかり乱されてしまったので、2027年のベートーヴェン没後200周年記念に向けての課題ということにしたいと思います」

先生「んま~~、なんて気の長い話!!それ、なかみっちゃん(仲道郁代さん)の企画のパクリじゃない?笑」

「そうなんですよ~~~。『NU版 Road to 2027』です(≧▽≦)」

今回のレッスン記は以上です🌹🌹
少しずつ再始動しているNU音楽院。順調に軌道に乗ってくれますように。


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レッスン第56回:久しぶりに『変な曲』に御対面(*´▽`*)

梅雨だ猛暑だと言っているうちに、あっという間に立秋を過ぎてしまい、季節は秋ですね。時の流れは速い!!時間を無駄にしちゃいけないわぁ、というわけで、久しぶりに一人二役のレッスン記です。今回は「変な曲」ことベートーヴェンのソナタ第22番を中心に、チェルニーの『毎日の練習曲』第2番、バッハ平均律第1巻17番のフーガを少しずつやりました。

■チェルニーの『毎日の練習曲』第2番~第5リピート・第6リピート

チェルニー 『毎日の練習曲』2番~第5リピート後半&第6リピート

「半音階からアルペジオに入るところ、アルペジオが弾けません(泣)。こんなに弾けなかったのかと自信喪失します。メトロノームMA-2様の力を借りたりして頑張っているのに…」

先生「MA-2!!私の分身♡笑 目盛り、いくつに合わせてますか?」

「スロー練習は8分音符=80ぐらい、速めのテンポは4分音符=72ぐらいです」

先生「弾けていないのでスロー重視でいきましょう。もう一度弾いてみて」

♪♪

先生「全部の音を均等に弾こうとしているのが弾けない原因の第一ですね。16分音符4つを一塊でとらえるの。いくらテンポを遅くしてもそれは守らないといけません。意識する音は各拍頭の音です。残りの3つは極端なことを言うとオマケみたいに軽く流す感じ」

「メトロ様の音につい全部合わせてしまって…」

先生「MA-2の音を1個おきに聞きましょう。拍頭は合わせる、次は聞かなかったことにする(笑)。そのぐらいの意識でちょうどよくなります。『それなら4分音符=40にした方が…』と思うかもしれないけど、たぶんワケが分からなくなると思います」

「そういえば、前回もこの部分を習いましたね。すっかり忘れてました」

先生「え…。私の話は1個おきじゃなくて、全部しっかり聞いてください(^^;; 前回の記録を見てみますと…。『ここは、指が鍵盤をうまく回避できるよう、柔軟性を最大限に発揮することと、鍵盤の打鍵位置を工夫する。具体的には最初の2音は手前を、3音目、4音目と進むにしたがって少し奥のほうを打鍵するようにしてみてください。そして、指使い厳守です。5-4が苦しいと思いますが、5-3としてしまうと、結局、あとが苦しくなりますから』って書いてありますね。いや、まさにこの通りです。付け加えることはありません」

■ベートーヴェン ピアノソナタ第22番~第1楽章

「久しぶりに『変な曲』と御対面です(笑)」

先生「とりあえず弾いてみましょう」

♪♪

「できるようになりかけていたオクターブ地獄の部分が、元の木阿弥になりつつあります(>_<)」

ベトソナ22番 第1楽章 25-32小節

先生「↑ここですよね。2,3か月弾いてないでしょ??それで弾けなくならずに済もうなんて虫のいいこと思っちゃダメ(^^;; でも、集中的に練習していたので、何回か弾けば少しずつ思い出してきます。その上でどうしても引っかかる部分は、取り出して何度も繰り返しましょう。それより、後半とコーダで、冒頭のメヌエット主題が戻って来る時に変奏されているでしょ?そういうところで、元の主題を意識しつつ、左の声部の流れをしっかり追うことができていないのが気になりますね」

ベトソナ22番 第1楽章 126-128小節

「あっ、↑こういう部分ですよね??自分でも何を弾いているのか分からなくなります」

先生「聞いていて、何を弾いているのか分からなくなっているということが、よく分かります。参考までに主題の原型に相当する音を書き込んでおきましょう」

「その音を強調する…。」

先生「のではなくて、実際には均等に弾くんだけど、主題の原型は意識するということです」

「え…\(◎o◎)/!」

先生「で、左手の流れですよね。左手は単に元のまんまの形なのですよ。ここは片手練習が大事ですね」

ベートーヴェン ソナタ第22番第1楽章 終結部

先生「それから、終結部。ここは和声を強く意識する」

「属9⇒属7⇒トニックですよね」

先生「その順番に緊張感がほぐれていくので、そのように弾いてください。ディミニエンドを大事に。スビト・ピアノ(急に弱く)ではないですからね。主和音に落ち着くところで左ペダルを踏んでもいいかも…。グランドピアノのレンタル練習室に行った時にでも試してみてください。1楽章は、あと少しでメドが立ってきそうなので、カールばっかりやっていないで、こっちにも力を入れましょうよ。さらに変な曲、第2楽章が待ってますよ♡笑」

「なんか、変な曲よりマトモな曲を弾きたい気がしてきたのですが…(^^;;」

先生「そ~う??第2楽章は癖になると思うけどねぇ(笑)」

■バッハ平均律 I-17~フーガ

バッハ平均律 I-17 フーガ 10-15小節

先生「主題が内声に出る部分、主題が埋もれると言って苦戦している様子ですが、主題以外の声部を引っ込めることを考えてみてください。主題を歌っているパートをフォルテで、他のパートをピアニッシモで、という練習をしてみましょう。それと、ハミングはいいですね。あとはひたすら弾き込むのみ!!」

「ふと気づいたら、大バッハ様への反抗期が終わってました(^o^)丿」

先生「何年も続いたり絶縁したりするようなことはないと信じてました(笑)。対位法萌えなのにバッハを心底から嫌いになるわけないのよ~~。でも、安心しました」

今回のレッスンは以上です('◇')ゞ


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約2か月ぶりの「変な曲」に感動(*´▽`*)

せっかくベートーヴェン生誕250周年の記念にチョイスした「変な曲」ことソナタ22番でしたが、3月から約2か月間、テンションが下がりっぱなしで楽譜すら開かない日々が続いていました。今日、久しぶりに感動の再会を果たして練習しました!!

この曲は1楽章のテンポ・ドゥム・メヌエットと2楽章のアレグレットから成り立っています。中断するまで練習していたのは1楽章です。おそるおそる弾いてみると、意外と弾けました(*´▽`*) というか、中断する前より少し熟成したような気もします。ソナタ28番の譜読みとカール教の修行を細々と続けていてピアノ自体がゼロだったわけではなかったのが良かったみたいです。

ベトソナ22番 第1楽章冒頭

こんな風に優雅なメヌエットで始まって…。

ベトソナ22番 第1楽章 25-32小節

もはや笑うしかないオクターブの3連符の連打!!

テンションが低い時は、この曲にはついて行けません。でも、今日、久しぶりに弾いて感じたのは、不思議なことに無性に感動しました。オカシイとか「変な曲」としか言いようがないのに、心に沁みる感じです。魂を揺さぶる何かがあります。うるっと来ました。

ただ、感動は早々に封印して、リピート練習に入りました。うまく弾けた方が、オカシさも感動も何倍にも膨らみますからヽ(^o^)丿
今までだったら、調子に乗って、グダグダのまま何回か通して終わりだったと思うのですが、私のピアノの練習も「行動の変容」(←新型コロナ専門家会議の真似してみた)です。

でも、せっかくなので2楽章の譜読みもほんの少しだけやってみました。こっちはねぇ、全体的にオカシイです(^^;;
笑えない箇所を探すのが難しいぐらい(笑)

ベトソナ22番 第2楽章冒頭

最初から最後まで、ずーっとこんな感じでこまごまと動いていて、途中から転調の強烈さに笑いが止まらなくなります。テクニック的には「やってて良かった、カール様」のタイプです。ただ、やはり転調の嵐のところの臨時記号の山に右往左往させられます。

22番の素敵さとオカシさを共有すべく、動画を貼っておきましょう。エリック・ハイドシェックの演奏です♪♪



これの5分30秒辺りまでが第1楽章、以後が第2楽章です。第2楽章が速すぎる気がしますが(指定はアレグレット)、クリアでセンスのいい演奏だと思いました。

「変な曲」ことソナタ22番の練習、これを機に再開できるかどうかはまだ分かりませんが、少しずつでもピアノライフの正常化を進めていけるといいなぁと思います。


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セルフレッスン第52回:レッスン課題を少し整理してみました(^_^)/

私が私にピアノを習うコーナー、最近はピアノそのものが停滞気味ですが、久しぶりに開講してみます!
練習不足のまま突入するレッスンは、どうなりますことやら…(・・?

先生「新型コロナにも負けず、Nekoプチ音楽院はずっとオープンしているんですけどね。肩の具合がなかなか回復しないのですか?」

「そうなんですよ(>_<) アラフィフ肩はピアノには悪影響無い!なんて豪語したバチがあたったのかもしれません」

先生「生徒が一人なので、唯一の生徒が具合悪いと開店休業になってしまいます。今日は、久しぶりにレッスンできそうで楽しみです」

■シューマン ロマンス Op.28-2 嬰へ長調
シューマン ロマンス Op.28-2 冒頭

「これ、全然練習してないですよ?」

先生「いや、構いません。今まで習ったポイントを覚えているだけ挙げていってください」

「スタイルは、内声2声による無言歌。アルトがクララ、テノールがロベルトで愛の歌♡ 全体的に指は寝かせて、指の腹の部分で丁寧に弾く。コーダの部分のカノン的な処理を適切に。主部の『憧れ』と中間部の『不安』をよく対比させる」

先生「しっかり覚えていますね(*^▽^*) それでは弾いてみましょう」

♪♪

先生「ホントに練習を全くしなかったの?笑」

「中断する前に割と多く練習して、その後ずっと寝かせてました」

先生「こんなに熟成されるとは、私もビックリしました。少し物足りなかったのは、主部の『憧れ』と中間部の『不安』の対比ですけれど、そこは目をつぶれるレベルです。合格にしておきますから、気が向いた時に自主的に弾き込んで、もっと自分のものにしていってくださいね」

「もちろん嬉しいですけど、少し拍子抜けしちゃいますね(笑)」

先生「さっき、曲のポイントや注意点を言ってもらいましたよね。それがしっかり詳しく言えていたので、ひょっとすると、とは思ってました。曲自体について頭で理解することの重要性を改めて認識できたんじゃないでしょうか」

というわけで、シューマンのロマンスは終了です('◇')ゞ

■バッハ 平均律第1巻 第17番~フーガ
バッハ 平均律 I-17 フーガ 冒頭

「これも練習してません~~。バッハをやりたい気分じゃなくて…。」

先生「困りましたね。ちょっとどんな様子か聞かせてください」

♪♪

先生「繰り返し部分練習をしたところとサラリと流していた部分の差が歴然としてますね。ただ、著しく退化したわけではないし、むしろ前回からよく踏みとどまっていて、あと一息です。やるべきことは、通し練習を増やすこと」

「それじゃ、頑張ってみようかしら」

先生「ただ、バッハを弾きたい気分ではないというのが引っ掛かりますね。通し練習を増やせる気力があるのなら、もちろん、そうしてほしいですけど、大丈夫?」

「うっ、ちょっと自信ないかも…」

先生「そうしたら、思い切って、さらに1か月休止ということにしましょう。カールをやりたい時期らしいので、そっちにエネルギーを振り向けましょう」

「弾きたくなったら再開してもいいですか?」

先生「それはもちろんです!」

平均律は寝かすことに決まりました。
バッハにそそられない日が来るなんて、想像すらしたことがありませんでした。

■ベートーヴェン ピアノソナタ第22番
ベトソナ22番 第1楽章冒頭

「これは少しずつ譜読みを続けてます」

先生「やっぱり、これ、変な曲だとかなんとか言いながら、ホントは大好きなのね(笑)」

「クセになってしまいまして…。でも、オクターブ地獄から抜け出せる自信がありません。コツを教えてください」

ベトソナ22番 第1楽章 25-32小節

先生「☝これね。オクターブを上から掴める?」

「左は行けると思うんですが、右はどうでしょう。ちょっと試してみます」

♪♪

先生「右も行けますね。最近、指の開き具合が良くなったみたい。それなら、オクターブのスタッカートは掴み取るように弾きましょう。それから、左右で上行と下行がちょうど反対になってるのは分かります?細かく見ると例外はありますが…」

「あっ、分かります!!楽譜を眺めているとクロスするような模様が浮かんできますね」

先生「なかみっちゃんが『十字架』とか言ってませんでしたか?」

「はい、ワルトシュタインと22番を含むプログラムにそんなタイトルを付けていた記憶があります」

先生「十字架のような図柄を意識して、腕の位置を適切に移動させてやると、弾きやすくなるはずです。ポジション移動を滑らかにということですね」

「なるほどー!!両手が寄って来るか離れていくかの2通りしかないですもんね。オクターブじゃなくなる部分は、どうでしょうか?譜例の2段目です」

先生「ここは、指先が鋭敏に動いてくれないことには正確さはおぼつかないですね。チェルニーの練習をするように地味に繰り返してください。あと、頻出するスフォルツァンド(sf)について。楽譜に書かれている通りに漏れなく、でも勝手に増やさずにお願いしますね」

「ヘミオラになったり、リズムが変わる面白さ、というかオカシサのポイントですもんね!」

先生「そう(笑)。で、ちょっと裏技なんですが、sfがついている音符の部分で右ペダルを踏む動作をして寸止めしてみて。勝手にsfがつくから」

「え?エアペダルに何の意味があるのでしょう??なんか騙されているような気分ですが…(笑)」

♪♪

「これは!!ホントに効果ありますね。足の動きと手の動きがなぜか連動してる」

先生「どういうことなのか人体のことは私にも分からないけど、不思議よね~~。意味なんて分からなくても、こういう風にしたらこうなるという経験則も大事だと私は思います。それでは引き続き譜読みを頑張ってくださいね」

■チェルニー各種
(手抜きバージョンです)
・本来の課題である40-31は、やってないのに進化している。おそらく『毎日の練習曲』の効果。
・40-31はあと一歩なので引き続き取り組む。
・『毎日の練習』と『24番練習曲』には、時間を見つけて自主的に取り組む。特に『毎日の練習曲』は合っているみたい。

今回のレッスン記は以上です~~~


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セルフレッスン第51回:『変な曲』ベトソナ22番 第1楽章 徹底解剖!!

さて、またまた間が空いてしまいましたが、一人二役のレッスンコーナーの第51回目です。今回は、今練習している曲の中ではメインとなる、『変な曲』ことベートーヴェンのピアノ・ソナタ第22番を取り上げます。曲の構成を中心に見ていくことにしましょう。

ベトソナ22番 第1楽章冒頭

先生「肩が痛くてあんまり練習できていないそうなので、今日は第1楽章のアナリーゼを中心にやりましょう。まず、形式は?」

「自由な、あるいは変則的なロンドです。同じ主題が何度も出てきます」

先生「大雑把過ぎ…(^^;; ABACABAみたいな感じで言うと…?」

「ABA'B'A''+コーダ、A系統とコーダは冒頭の主題、B系統はオクターブ地獄が素材になってます('◇')ゞ」

先生「ちゃんと正確に把握しているじゃないの~~(笑) それでは順を追って見て行きましょうね」

「冒頭のAの部分はきっちりした2部形式ですよね?」

先生「その通りです。変な曲なんだけど、この部分の構成は意外にもマトモ(笑)。」

「この楽章は『メヌエットのテンポで』と指定されているので、Aは優雅な感じでいいですか?」

先生「そうねえ。あくまで『メヌエットのテンポ』であって、メヌエットそのものじゃないのですよ。メヌエットにしては野暮ったい(笑)。例えばね、3小節目の左手にsfがついてるでしょう。何だか唐突な感じを受けない?」

「あっ、そうですね」

ベトソナ22番 第1楽章 13-15小節

先生「それから、☝Aの後半13-15小節のような音形。これも冒頭の素材から派生しているのですが、畳みかけるようで、優雅からは程遠いよね。でも力強さみたいな魅力はある」

「ベートーヴェンは貴族じゃないから、優雅なメヌエットを書けなかったとか…?笑」

先生「いや、むしろメヌエットのテンポで野暮な曲を書くことで、王侯貴族をからかっている気がしないでもない」

ベトソナ22番 第1楽章 25-32小節

「そうすると、例の☝オクターブ地獄(B)は民衆のエネルギーを表しているのかもしれませんね。あっ、いや、決して革命を肯定しているわけではなくて(しどろもどろ)」←プチトリアノン教室でとんでもないことを口走ってしまったと慌てている(笑)

先生「それはベートーヴェンのせいであって、NUさんが悪いわけではないのですから、そんなに恐縮しなくてもいいのに…。でも、私に配慮してくださるのは、とても嬉しいことです」←ちょうどCSでベルばらを見てたところなので、その気になっている

「MAさま、そのオクターブ地獄の最初がどうしても上手くいかないのですが…。あの具体的に言うと、右手が入る瞬間に混乱します」←同上

先生「ちょっと弾いてみて」

♪♪

先生「漫然と譜読みしてるでしょ?出だし3拍分、3連符で言うと9個分、右手は左手の2オクターブ上で全く同じく『ドドシドシ♭ラソラシ♭』。3拍分遅れて追いかけてるの。その先はそれぞれ独自の動きになります」

「何も考えずに弾いてましたΣ( ̄ロ ̄lll)!!」

先生「頭をよく働かせてください。あと、片手練習と両手練習をよく組み合わせてやりましょう」

ベトソナ22番 第1楽章 30-33小節

「次は☝ここ、オクターブじゃなくなって、右手が6度、左手が1度2度3度、2度3度4度となる部分が弾きづらいです」

先生「おっ、右手と左手の音形の違いを度数のパターンで把握してますね。それなら、あとは手の動きの問題です。丹念にゆっくり繰り返せば大丈夫でしょう。この部分は、リズムに注意ですね」

「ヘミオラ!!」

先生「sfのせいで本当は3拍子なのに2拍子に聞こえます。いかにもベートーヴェンらしいよね。それじゃね、このBの部分、25小節から54小節までの調性の変化を言ってください」

「ヘ長調から始まって、ハ長調を経て、変イ長調(^_^)/」

先生「合ってます。そして、Aと比べて不釣り合いに長いよね。次にA素材が戻って来るA'は70小節なので、さらに15-6小節、推移部が続きます。推移部はBから独立させてbとしても良いかもしれませんね。あと、二部形式のAと対照的に形式がよく分からない(笑)。あえて枠に縛られないことにしたのでしょう」

「A'の部分は、Aと構成は全く同じで、若干の装飾が加わっているぐらいでしょうか」

先生「そうですね。譜例を挙げるまでもないでしょう。次は94小節からのB'です」

ベトソナ22番 第1楽章 94-112小節

「☝B'はBと比べるとかなり短縮されてますね。12小節ぐらいしかありませんね。Bは推移部を除いても29小節ぐらいあったというのに」

先生「ここも長かったらダレるでしょうね。バッサリやっちゃったのは、さすがベートーヴェンだと思います。調性は…」

「ここはヘ長調、そして属7で終止ですっ!」

先生「今日は調性の判定が好調ですね。いいことです(*^▽^*)」

「106小節からA''に入り、Aと同じ素材ながら装飾がグッと増えますね。かなり弾きづらい部分もありますが、訳が分からないというほどではないと思います」

先生「そんな強気で大丈夫なの?笑 137小節からコーダ。これも素材的には同じです。というわけで、オクターブ地獄が印象的なこの楽章ですが、素材としては冒頭の方が全曲を支配しています。特に付点の動機です」

「ベートーヴェンは短いモチーフを重ねて重ねて曲を作るという意味のことを、なかみっちゃんが言ってた記憶があるのですが、こういうことですか?」

先生「そうそう。そういうことですね」

「あと、終結の直前の和音、たぶん属9だと思うのですが、ここで指が届きません(>_<)」

ベトソナ22番 第1楽章 145-154小節

先生「☝ここかしら?ちょっと弾いてみて」

♪♪

先生「左でしょ?ファの単音から属9の和音にフォルティシモで跳躍するところで音を外したらマズイし、かといって、ここで速度を落とすこともできない。全く届かないわけではないみたいなので、追いついてゆっくり、指の場所を覚え込ませるようにすれば何とかなると思います。最終手段は、左のソを間引く。指を痛めそうかどうかは自分で判断できると思うので、任せます」

今回のレッスンは以上です('◇')ゞ
『変な曲』ことベトソナ22番の第1楽章を徹底解剖(大袈裟か?笑)してみました~~♪♪
こうやって記事にしてると、愛着まではいかないにしても、親しみがわきますね。


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プロフィール

NekoUshi

Author:NekoUshi
◆数年おきにピアノがマイブームになり、挫折と再開を繰り返しています。
◆バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンが特に好きです♪
◆レッスン歴は、子供の頃と大学生の頃(25年ほど前)に少々。現在は独学です。
◆独学の記録を時々「セルフレッスン」という名の仮想(妄想?)レッスンの形に仕立てて書いてます♪

練習中&終了曲
◇レッスン課題
・チェルニー40-31番
・バッハ 平均律第1巻16番 ト短調
・ベートーヴェン ソナタ第22番ヘ長調
・モーツァルト ソナタ第14番ハ短調

◇ベートーヴェン祭り
・ベートーヴェン ソナタ第28番イ長調~第3楽章

◇自主練
・チェルニー『毎日の練習曲』3番

◇憧れの無謀曲 寝かせ中
・リスト『バラード 第2番』
・シューマン『幻想曲』第2楽章

◇2020年の終了曲
・シューマン 3つのロマンス~第2番 嬰へ短調 Op.28-2
・バッハ 平均律第1巻17番 変イ長調

◇2019年の終了曲
・チェルニー30-23番
・チェルニー40-27、28、29、30番
・チェルニー左手24-19番
・バッハ シンフォニア14番、12番、7番
・ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第10番ト長調~第1楽章
・ショパン『幻想即興曲』
・メンデルスゾーン『春の歌』

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