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速く弾くための練習2通り

私のピアノにおける最大のコンプレックスは、指が素早く動いてくれないことです。チェルニー40番こと「速度練習曲」に執着しているのもそれが原因です。実はチェルニーが思いのほか楽しいというもあるんだけど…(笑) さて、昨日記事にした『ピアニストは指先で考える』青柳いづみこ)に、速く弾くための練習について書かれていたので、自分用の覚書も兼ねて紹介します。

それによると、速く弾けない人には二つのタイプがあるそうです。

一つは、フレーズをまとめて捉えられない人です。私はあんまり当てはまらないような…。
この場合、一つ一つの音を誠実に弾こうとするので、どうしてもあるところからテンポが上がらくなるそうです。こういう時に有効なのはリズム変奏練習らしいです。ただ、漫然とやっていても「勤勉に練習したという満足感」しか得られません。リズム練習をするときに意識すべきことは「指が走る部分と止まる部分をはっきり分けること」だそうです。

リズム変奏

↑こういったパターンにおいて長い音符ではしっかり止まる意識を持ち、短い音符では走る(1個ずつしっかり弾くのではなく)意識を持つということですね。走る感覚を少しずつ身に着けて、次はリズム変奏を解除して全体的に「走る」ようにするというわけです。ちなみに、いづみこ先生は、上図の3番目のリズムをもっと鋭くした「複付点8分音符+32分音符の3連符3つ」をよく使われるとのことです。音符3つ分速く流す3連符入りが、この目的のためには効果的に思えます。

速く弾けない人のもう一つのパターンは、筋肉に瞬発力がない人、スポーツ選手で言ったら長距離型だそうです。筋肉の質によってタッチのスピードが速い人と遅い人がいて、後者ですね。どうも私はこれに該当するような気がします。このタイプにスピードの速いタッチを習得させるには、指先のすばやいスタッカートがいいらしい。手首を使った柔らかいスタッカートでは駄目で、あくまで手首の力を借りずに、根元の関節から鋭いスタッカートを打ち下ろす。で、いづみ子先生のおススメはダブルスタッカート(2連打)やトリプルスタッカート(3連打)だそうです。そういえば、ブログ仲間の方が習っている先生にダブルスタッカートやトリプルスタッカートをやるよう言われたという話を読んだことがあり、早速真似してみた記憶があります。

リズム練習スタッカート練習も全く目新しい練習法ではありませんが、理屈が分かった上でやると、効果も倍増するに違いありません(^^♪

そして、気づいたら、月に2桁回数更新のノルマが途切れずにすみました\(^o^)/
応援やご心配をくださった皆様、ありがとうございました<(_ _)>


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tag : リズム変奏,リズム練習,スタッカート練習,青柳いづみこ,ピアニストは指先で考える,

ピアノ愛好家必携!!『ピアニストは指先で考える』を読みました

最近、青柳いづみこさんの本がマイブームです。1か月ぐらい前には、いづみこさんの『指先から感じるドビュッシー』を紹介する記事を書いています。今回はエッセイ集『ピアニストは指先で考える』(中公文庫)です。あまりの面白さに、350ページぐらいの本ですけど、2日で読み終わってしまいました(≧▽≦)

この本は、ムジカノーヴァ誌などに連載されていた記事をまとめたもので、裏表紙に書いてあるあらすじによりますと、

親指、爪、眼、足…。身体のわずかな感覚の違いを活かして、ピアニストは驚くほど多彩な音楽を奏でる。そこにはどのような秘密があるのか?鋭敏な感覚を身に着けるにはどうすればよいのか?モノ書きピアニストとして活躍する著者が綴る、ピアニストの身体感覚とは。



内容が豊富過ぎて、全容をご紹介するのは無理ですので、特に印象に残った話をピックアップしてみます。

1つ目は、「楽譜に忠実」の意味するところについて。作曲家の矢代秋雄さんの次の言葉を引用することで、その真の意味を教えてくれています。

『楽譜に忠実』ということは、現代的センスを備えた演奏家の第一の美徳である。が、ほっておくと、楽譜に書いてないこと、すなわち楽譜に書ききれないことについては、何ら考えずに素通りしてしまう演奏家が多い昨今ではある。私が望むよい演奏とは、私が楽譜に書ききれなかったことを推察し、見出し、解釈し、具体的に示してくれるようなものを指すのである


ここ読んだ時、凄い!!と感動しました。

2つ目は、演奏の解釈をめぐって、先生の言うことを素直に聞くかどうかという話。これについて、いづみこさんによると、日本の生徒は先生の言うことを素直に聞き過ぎるとよく言われ、欧米の学生は自説を臆することなく先生にぶつけて議論するとか言われるけど、実は海外のピアニストも意外と先生の言うことを素直に聞いているとか。ドビュッシーの全曲録音をした海外のピアニストたちに「この部分はどうしてこのように解釈したの?」と聞いてみたら「先生にそう教わった」という答えが一番多かったそうです(笑) 

クラシックの演奏は伝承芸能的な面があるので、お師匠さんに伝えられたことを身体に覚え込ませて後進に伝えていくものだし、ピアノみたいに大変な楽器は、ある程度素直でききわけのよい生徒じゃないと、厳しい練習にも耐えられないかも、と分析しておられます。余談ながら、教わったことをしっかり体得する中から自然と個性や独自の解釈が生まれてくるのであって、無理して個性を出そうとするのは本末転倒だと、私は密かに思ってました。
で、素敵なのはこの先。いづみこさんは

他の作曲家については同じような状態だが、ドビュッシーとラヴェルだけは、いくらか研究したので自分なりの解釈を持っている。というより、先生がおっしゃったことや世間一般で常識と思われていることと自分の直感が食い違っていたので、それを証明したいと思って研究をはじめたようなところがある


と書いています。何とカッコイイ!!

3つ目は暗譜に関する話です。いづみこさんは初見は得意だけど暗譜は苦手なタイプらしく、できれば暗譜したくなさそうな書きぶりです。

現在ではソリストが譜面を見て弾くとびっくりするが、1840年代ごろは、巨匠の作品を楽譜なしで弾くのは「その人の芸術に敬意を払っていない」とされ、むしろ批判の対象になった


らしいです。暗譜できない私としては、とても勇気づけられます!!これからは、「私は作曲家に敬意を払っているので暗譜しません」と豪語することにしましょう。できないのとしないのは全然違うことですけど、その辺は気にしないということで…。

最後は、ピアノとか芸術に全く関係ない、部屋の散らかり具合の話です(^^;;

モノ書きの部屋、というのは、散らかっていていいことになっているらしい。(中略)
かくいう私のモノ書き部屋も、すごい。パソコンのまわりは、本やCDの他にも、指輪に腕時計、EMSベルトに電池、目薬に水虫の薬、リップクリームに爪切り、歯ブラシに耳かき、お茶のコップにチューハイの空き缶…・


なんて、書いてあります。いやあ、どこまでが実話でどこまでがネタなのか分からないけど、これはヒドイ!!笑 ま、高尚な話とこんな話が入り混じっているところが、この本の魅力の一つでもあります。

もちろん、テクニック的なヒントも満載です。何と言っても「指先で考える」本ですから。
気になったテクニックや練習法は改めて記事にするかも…。でも、ぜひ実際に手に取って読んでみてください!!『指先から感じるドビュッシー』についても「おススメの本です!!」と書きましたが、話題がさらに豊富で、お値段もお手頃なこの本は、さらにおススメです('◇')ゞ


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プロフィール

NekoUshi

Author:NekoUshi
◆数年おきにピアノがマイブームになり、挫折と再開を繰り返しています。
◆バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンが特に好きです♪
◆レッスン歴は、子供の頃と大学生の頃(25年ほど前)に少々。現在は独学です。
◆独学の記録を時々「セルフレッスン」という名の仮想(妄想?)レッスンの形に仕立てて書いてます♪

練習中&終了曲
◇レッスン課題
・チェルニー40-31番
・バッハ 平均律第1巻17番 変イ長調
・ベートーヴェン ソナタ第22番ヘ長調

◇ベートーヴェン祭り
・ベートーヴェン ソナタ第28番イ長調~第3楽章

◇自主練
・チェルニー『毎日の練習曲』2番

◇憧れの無謀曲 寝かせ中
・リスト『バラード 第2番』
・シューマン『幻想曲』第2楽章

◇2020年の終了曲
・シューマン 3つのロマンス~第2番 嬰へ短調 Op.28-2

◇2019年の終了曲
・チェルニー30-23番
・チェルニー40-27、28、29、30番
・チェルニー左手24-19番
・バッハ シンフォニア14番、12番、7番
・ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第10番ト長調~第1楽章
・ショパン『幻想即興曲』
・メンデルスゾーン『春の歌』

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