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セルフレッスン第33回:音は不平等に扱うべし!!

一人二役のレッスン。33回目の今回は、ハイドンのソナタ34番の仕上げを中心にやりました。
それでは、早速、レッスンの模様をお届けします。

先生「”ハイドン先生の夏の学校”なんて言い始めてから、すっかり秋が深まる時期まで居残りになってしまいましたね。さすがに飽きてきたのでは?笑 それじゃ、通してみて」

(演奏)

「うーっ、まだ駄目みたいです(>_<) 特に、次の2カ所が…」

ハイドン Hob.XVI:34 第1楽章(16-23小節)

ハイドン Hob.XVI:34 第1楽章82-89小節

先生「上が提示部、下が再現部ですね。再現部の方で言うと、オレンジで囲ったような音形ね」

「繰り返し部分練習してはいるんですけど…」

先生「全部の音をしっかり出そうとしてるでしょ?」

「はい」

先生「そうではなくて、重要な音とそうでない音をハッキリ分けます。上の楽譜で言うと、黄色で示したラインが重要で、ミドシラー、レシラソー、ドラソ・ファ♯ソラ、がよく聞こえないといけません。それを、例えば最初の6つがミミドミシミと聞こえるように弾くのは音楽的にも適切ではないし、手も疲れます。極端に言うと、『裏拍は鍵盤に指が触れて音が鳴れば儲けもの』ぐらいの意識でいいです」

「音は不平等に扱った方がいいのですね(笑)」

先生「そうそう、そういうこと。『音は不平等に扱うべし』。これ標語にしましょう(笑) あ、それと、この2カ所は、左手をしっかりとね」

「左手は音楽の推進力!!ですよね」

先生「それでは、この部分を弾いてみて」

(演奏)

「あれ、スムーズに通るようになったみたい(*´▽`*)」

先生「そうでしょう、そうでしょう。あとは、冒頭のペダルの入れ方を微調整しましょうかね」

ハイドン Hob.XVI:34 第1楽章 冒頭(ペダル)

先生「左手は歯切れよく分散和音で駆け上がるのに対して、右手はスラー付きでなだらかな感じ。この対比が重要ですよね。気まぐれだか間違ってだか分からないけど、左手が分散和音を奏でている時にペダルを踏んじゃってるときがある。それは駄目です。歯切れがよくなくなっちゃうから。右手が出てくる部分は、もちろん手だけで曲想付けてもいいんだけど、一瞬ペダル踏んでみたら?音に潤いが出て、左手の乾いた感じとの対比がより明確になるので」

「それじゃ、ペダルをピンポイントで使ってみることにします」

(通して弾く)

先生「よくなりましたね。ハイドンは、あやふやなところは多々残ってますが、今回で終了にしましょう。長い間、居残りご苦労様でした」

「ハイドンさんってば、チェルニーよりよほど大変です(*_*)」

次は、シンフォニア14番です。
終結部のソプラノとアルトの弾き分けに苦戦中です。

シンフォニア14番終結部

先生「ソプラノとアルトの音色も大きさも同じになってしまってて、声部がどうなってるのか見えないですね。こういうのも『音は不平等に扱うべし』だよね」

「かなり声部練習もしているのに、全然弾き分けられなくて」

先生「ソプラノはもっと躍動感を出しましょう。青の矢印を付けたところなんかは、勢いをつけて駆け上がる感じ。それに対して、アルトは大人しめに、遠慮がちに下降させましょう」

「分かりました。そういう意識で練習してきます」

シンフォニア14番は、アルトを左右の手で受け渡す場面が多くて、難所満載なのですが、今回は終結部を集中的にやってみました。

『幻想即興曲』とチェルニー40-23は地味な練習を繰り返し。
手の形や角度に気を付けて、変な力が入らないように。チェルニーでは、力が入り過ぎる箇所で、左手で右腕を掴んでみる。不思議と、そうすると力がスッと抜けていくのです。

今回のレッスンは以上です!!
「ハイドンが終わった後の分は、しばらく課題曲空席で、その代わり他の3曲に集中しましょう。メンデルスゾーンの『春の歌』にするとは思うけど、他にもっと弾きたい曲があればそっちに変えてもOK」とのことです。
ハイドンの34番、やっと(無理やり)終わらせることができました(*^▽^*)


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tag : ハイドン,Hob.XVI:34,バッハ,シンフォニア,

セルフレッスン第31回:課題曲が2曲入れ替わる

少し涼しくなってきたので、ピアノの練習日和!!
のはずが、なぜか微妙に乗れない日々が続きます。とはいえ、先日のシューベルト祭りで少しリフレッシュされたこともあり、気を取り直して、一人二役のレッスン第31回目です~~(^^♪

まずチェルニー40-25。

チェルニー40-25

(とりあえず4分音符=100ぐらいでミスしまくりながら弾く)

先生「そろそろ出口が見えてきた感じですね~~。ハノン39番で関連の調のスケールを練習したりしてたそうですから、効果があってよかったよかった」

「チェルニーの左手のための24の練習曲16番もやったんですよ。左手だけスケール、右手は和音進行の単純なメロディらしきもの、という感じの曲です(*^▽^*)」←ちょっと得意になってる

先生「そうだったんですね。積極的な取り組みはとてもいいことです。あ、でも、あんまり意識高い系にならないようにね(^^;; 疲れて練習が嫌になると困るから…(笑) 冗談はさておき、ノーミスにこだわらず、もちろんミスがないに越したことはないけど、止まったり弾き直したりしないことを重視で、できれば次回のレッスンで終了できるように頑張りましょう」

次はバッハシンフォニア13番。

シンフォニア13番

(弾いてみる)

先生「これ、少し久しぶりでしょ?」

「は、はい。バレましたか(>_<) すみません」

先生「でも、寝かせている間に熟成されて、かえって良かったかも。注意点をいくつか忘れているのは困りますが…。一番大事なのは、主題が2声部で同時に並行して進む箇所が、そうなってないですね」

シンフォニア13番 31-36小節

先生「↑例えばこの部分の3~5小節目の右手みたいなの。それを意識して、もう一度弾いてみてください」

(演奏)

先生「あ、一気によくなりました。これは今回で卒業にしましょう!さて、次は、7番ホ短調、12番イ長調、14番変ロ長調のどれかですけど、どれがいい?」

「次は長調の曲やりたいです。14番が一番難しいという噂ですけど、私には12番の方が難しそうに見えるし…」

先生「実際に手に当ててみた?」

「はい、ほんの少しですが…」

先生「それでしたら、自分の判断を信じましょう。誰がなんと言おうとも、自分が難しいと思った方が難しいんです。難易度の噂なんて、お話半分で聞いときゃいいのよ(笑)」

「人の噂も七十五日って言いますもんね」

先生「それはかなり違うと思うけど…(^^;; 何はともあれ、年内を目標に14番頑張りましょう」

というわけで、シンフォニア界の女王様(なのか?)、14番をやることになりました(≧▽≦)

次はハイドンのソナタ第34番ホ短調です。

(まずは弾く)

先生「あと一息なんだけど、第2主題部を徹底的にやる必要があります。↓下の楽譜の1つ目のフェルマータの次からが第2主題ですね」

ハイドン Hob.XVI:34 第1楽章第2主題

先生「この部分では何に一番気を付けるんでしたっけ?」

「ポリフォニックな処理です」

先生「その通りですね。各声部の流れがしっかり聞こえるようにしないといけません。そのための練習方法は?」

「いくつかのいくつかの声部を取り出して組み合わせる。全声部を弾きながら、特定の1つの声部を強調してみる。あっ、ちょっと適当に済ませてた気が…Σ( ̄ロ ̄lll)!!」

先生「わかってるじゃないの~~!!内声は、もっと響かせたほうがういいでしょう。例えば、オレンジと緑で示したラインですね。再現部でも同じようにね。ハイドン先生の夏の学校は、もう少し続きます。居残りです(笑)」

次は『献呈』。

(何回か弾いてみる)

先生「よく頑張ったと思います!私が教えられることはひとまず全て教えましたので、レッスンは卒業でいいでしょう」

「えっ。何か、あっけないですね(涙) まだまだ弾けないとこだらけですよう~~」

先生「レッスンは終わりだけど、自分でもっともっと弾き込んでいけばいいじゃない。あと、人前で弾くような機会、そうねぇ、誰かの結婚式で弾くとか…?笑 そういうことがある時は、集中特訓しますね!」

「そんな大それた役、万が一お願いされても固く辞退しますよ~~~」

先生「ははは。あと、気が向いたら一部分でいいので録音してみてくださいね」

献呈』は、レッスン曲から「レパートリーにできればいいな曲」に移行しました(*´▽`*)
次回からは、ロマン派枠は『幻想即興曲』に集中したいと思います。

tag : バッハ,シンフォニア,チェルニー40番,ハイドン,Hob.XVI:34,シューマン,リスト,献呈,

プロも「ハイドン苦手」!?-交響曲編

私が今練習している曲の一つはハイドンのピアノソナタ34番ホ長調(Hob.XV:34)ですが、私の口癖の一つに「ハイドン弾くの苦手」というのがあります。一つには(というか最大の理由は)、私の指が、大量に出てくる高速のパッセージを処理する能力に乏しいからです。当時の軽いタッチのフォルテピアノだったらもう少し弾きやすいかもしれません。ただ、最近、練習を積み重ねるに従って、曲の内容の面でも一筋縄ではいかないような気がしています。

そう思いながら、ハイドン交響曲に関する本『ハイドン 106の交響曲を聴く』(井上太郎、春秋社)を読んでいたら、その中に引用されている指揮者の岩城宏之さんの次の言葉が、なるほど!!と、とても腑に落ちました。

百以上書かれたハイドン交響曲は、気軽にきいていれば、どれも単純明快で、テンポ変化もないし、始まればそのまま、一気呵成に終わってしまえるように思える。しかしちょっと調べると、フレーズの入りくみ方など、モーツァルトやベートーヴェンよりはるかに複雑だし、第一、アンサンブルの難しさは、後のロマン派の作曲家たちの比ではない。(中略)こんなにも複雑で、しかも単純明快に聞こえると言うのは、音楽史上数多い天才たちの中でも、特別にものすごい人だったと思う。(『楽譜の風景』(岩波新書)より)


岩城さんは指揮者なので、交響曲について言っていますが、ピアノソナタにも共通すると思いました。今弾いているソナタ34番は、対位法的処理はあまり目立たない曲ですが、それでも、「フレーズの入りくみ方」がややこしいと思える部分は結構あります。

それから、ハイドン特有の唐突さ、つまり、強弱の急激な変化とか、休符の大胆な使い方による急停止・急発進的な曲想には、スムーズに入り込むのが難しいように思えます。「入り込む」といっても、ロマン派以降とは違うものが求められている気がします。しかも、唐突でありながら古典のかっちりした枠組みを壊してはいけない。いや、かなり難物ですよ(^^;;
この点は、ハイドンの交響曲44、51、52番を収録した手持ちのCDの解説書に書いてあった次の部分(音楽学者の飯森豊水さんという方が書いている)が、これもピアノソナタにも通じる!と納得できました。

ハイドン交響曲の演奏でいつも問題となるのは、一言でいうならば、内容的な表現と形式感のバランスである。ハイドンにおける、感情的、情緒的な表現、ユーモアのセンスなどは彼独特の形式感と分かち難く結びついており、こうした内容的な表現を強調し過ぎては形式を見失ってしまうし、逆に、表現を抑制し過ぎてただ形式を整えるのみでは作品の面白みは失われてしまう、一般的にハイドンを演奏する際に指揮者が苦労するのは、その感情的・情緒的な内容を見つけ出して表現することよりも、そうした内容を充分に織り込みながら堅固な形式感のうちに捉えることができるか否かという点にかかってくるのだ。


ハイドンの交響曲は、プロの指揮者も「苦手」と言うぐらい難物なのに、人気の面では…??ですね。ま、ビジネス的にと言うか、大人の事情を考えますと、取り上げる機会がごく限られてしまうのも仕方ないかもしれません。勿体ないことではありますが…。

せっかくですので、上記のハイドンの特徴が一番よく出ていると思われる、中期の交響曲の中から、今練習しているソナタと同じ調性の傑作、交響曲第44番ホ短調『哀しみ』のYouTube音源をご紹介しておきたいと思います。とても心惹かれる好きな曲です。


指の運動の問題を早くクリアして、上記のような課題に焦点を当てて取り組めるようになりたいものです。「ハイドン弾くの苦手」ですが、ハイドンって、課題としてはチャレンジングで意外と楽しいんですよね~~

あと、ショパンみたいに専らピアノ曲しか書いていない作曲家は別として、シンフォニーや弦楽四重奏などピアノ以外の色々なジャンルの作品を聴くことで、ピアノの練習も音楽鑑賞も相乗効果的に楽しさが増しますね(≧▽≦)

余談ですけど、次の記事が200本目です!

tag : ハイドン,交響曲,哀しみ,岩城宏之,

セルフレッスン第28回:やはり『献呈』は楽しい!!&選曲をめぐる攻防!?

私が私にピアノを習うコーナー。第27回目にやり残した分を今日やリました。第28回目になります。
今回は、前回のレッスンでやり残していた、ハイドンのソナタ第34番(Hob.XVI:34)ホ短調より第1楽章、そして、シューマンリスト献呈』です。

まずは、ハイドンのソナタ。
ハイドン Hob.XVI:34 一楽章冒頭

先生「冒頭、スタカートの処理は良くなりましたね。ここは、跳ねない。マルカートなのでしたね」

「左手のオクターブの跳躍がなかなか決まりません(>_<)」

先生「↓こういう部分ですよね。親指に神経を集中させてみてください。親指の角度がぐらつかないよう、しっかり固めます」

ハイドン Hob.XVI:34 一楽章 51~59小節

「脱力が大事とよく聞きますが、力を入れてしまって構わないのですか?」

先生「脱力は、『入れるべき力、入れざるを得ない力は入れる。それ以外の余計な力は抜く』、ということです。親指に昔の怪我を引きずって問題を抱えているので、入れざるを得ない力が増えてしまうのは仕方ありません。弾き方に戻りますと、上から見ると、手を左回転させるという意識ですね。つまり、親指は奥に向かい、小指は手前に引く感じ。これで行けると思いますが」

(試してみる)

「少し弾きやすくなった気がします」

先生「片手で、速さを色々変えながら、着実に鍵盤を捉えられるように練習してくださいね。あとは、気になったのは、左手が3度で進む部分がバラけることがありますね」

「それ、下手に聞こえそうですね」

先生「聞こえるんじゃなくて、実際、きちんと弾けてないのです(^^;; 前回のレッスンでチェルニー40-24の左手の3度のレガート進行を集中的にやったじゃない?その時の感覚を思い出して。なんかね、3度で重なっている音の、下の音に気をとられ過ぎてる気がする。もちろんバス音を強調すべき和音っていうのはあるし、むしろその方が多いのだけど、3度の場合は、同じ大きさで溶け合わせるべきでしょうね。苦戦する箇所は徐々に減ってきてますから、地道に頑張ってください」

次は『献呈』です。

「最近、『献呈』の練習が不足していて、何だか後ろめたい気がしてます」

先生「練習が足りないのは良くないですが、練習が足りないと後ろめたくなるという気持ちは大事にしていってくださいね。ま、それはさておき、聴かせていただきましょうか」

(通して弾く)

先生「練習が足りてない割には後退してないじゃないの(*^▽^*) でも、一番苦手な箇所は変わってませんね」

「中間部(↓この部分)でしょうか?」

献呈 32-43小節

先生「そうそう、そこ!!メロディを右手で+和音の刻みを左手で、メロディラインのみ右手で+バスのラインのみ左手で、右手だけを譜面通りに、などの練習を組み合わせてやるように言いましたが、あんまりやってないでしょ?」

「…」

先生「それでも前よりはよくなっているのですよ。正しい練習をして、もっともっと、しっかりと歌えるようになって欲しいと思います。でも、楽しくて通し弾きばっかりしたくなる気持ちは分かりますよ」

「先日、久しぶりにグランドピアノの練習室で弾いたら、響きが素敵すぎて、あまりにも楽しくて…」

先生「何で私も連れて行ってくれなかったのよ?笑 リストはピアノの響かせ方を本当に良く分かってる。もちろんショパンもです。だから、早くグランドピアノ買いなさいってば(笑)」

「このまま行くと、一生『献呈』だけで満足となりかねないので、次の候補もそろそろ考えたいのですが、まだ早いでしょうか?」

先生「いいですよ~~。私はショパンのプレリュード3番やったらいいと思うんだけど…。簡素な作りの曲ながら、メカニックと表現力が問われる素敵な曲です。左手が走り回って右手が歌うところはエチュード10-12に似てるかも。プレリュードのほうはト長調だから雰囲気は全く違いますが」

「プレリュード3番、心惹かれます。でも、急に『幻想即興曲』が弾いてみたくなってしまって」

先生「かなり意外な選曲ですね。私はプレリュード3番の方を推すけどなぁ。プレリュード3番、いかにも好きそうだもん。まあ、どうしてもと言うなら、『幻想即興曲』やってもいいですけど…(←イマイチ納得してない)。 ゆっくりでいいので、ちょっと弾いてみてください」

ショパン 幻想即興曲

(弾いてみる)

先生「かなり左手に負担がかかる弾き方をしてますね。5本の指をヒトデのような形に硬直させて、ヒトデを左右に回転させてる感じです。これはすぐに直さないと! まず、指を丸めて、いわゆる正しい手の形を作ってください。6連符の伴奏は、それを基本に、指の柔軟性、手首の柔軟性と回転を駆使して弾きましょう。そういう予備練習は早めに取り組んだ方がいいかも」

「は~い、硬直ヒトデを柔らかくしておきます」

先生「あと、この曲は、エキエル版とフォンタナ版(普通使われてるもの)が結構違っているので、どちらにするかというのが興味深いです。エキエル先生のウィーン原典版を渡しておきますから、全音の楽譜と比べてみて、どっちで弾きたいか考えておいてください」

「分かりました。気が早いと怒られそうですがハイドンの次の曲も…。メンデルスゾーンの『紡ぎ歌』が気になります」

先生「楽しそうだし、指の敏捷性を養うのにもいいし、悪くないですね。あ、でも、あわただしい曲ばっかりになってしまうのがちょっと気になる。同じメンデルスゾーンで、エレガントな『春の歌』はいかが?あ、ほら、なかみっちゃん、『紡ぎ歌』だけじゃなくて『春の歌』も弾いてたじゃない?」

「あ、そうでしたね!じゃ、そうします(*´▽`*)」

先生:(何て単純な…)←心の声

今回のレッスンは、こんな感じでした。
次の曲の予定が2曲決まりました!

tag : ハイドン,Hob.XVI:34,シューマン,リスト,献呈,ショパン,幻想即興曲,

セルフレッスン第25回 ハイドンのソナタ、かなり勉強になります

梅雨はピアノライフには天敵です。湿気のせいでピアノの音色は落ちてくるし、レンタル練習室に行くのも何だか億劫(>_<)
ま、大人しく家のアップライトで一人二役のセルフレッスンでもしておきましょう。レッスン自体は昨日やりました。

「まずチェルニー40番は2曲課題になってますけど、今日は40-12だけ見ていただきたいのですが…」←珍しく自主性が見られる(笑)

先生「分かりました。12番、よほど自信があるのか、その逆か分かりませんけど…(笑)」

チェルニー40-12
↑チェルニー40-12。私の天敵、分散和音の練習です!

(弾いてみる)

先生「前よりかなり何とかなってきましたね。でも、指使いをきちんと守ってください。かえって弾きづらい不思議な運指をして自滅してるところ多数です(^^;; あと、鍵盤をガン見しないこと!!」

(少し練習)

先生「跳躍の時なんかで確認にチラ見するのはいいのよ。でも、凝視はいけません。せっかくつかめている鍵盤の空間的感覚が鈍ると勿体ないでしょ?これ、けっこう苦労してる人が多いんだから…。あ、ちょっと待って」

「え?先生、カーテンなんか外して、何を始められるのですか!?」

先生「思い切って、手もとをカーテンで覆ってしまおうかと思って(笑)」←そんなことしたら、カーテンの重みで弾けないΣ( ̄ロ ̄lll)!!

「ひーっ、それは勘弁してください」

(というわけで、さらに練習)

先生「これは、このぐらいにしておきましょうか。合格にしておきます。Nekoushi音楽院プチ・トリアノン校舎は、合格基準がとても甘いのです(って、いつから音楽院になったのだろう)。あ、そうそう、カーテン被せると脅したら、音名を口で唱えてましたね。それで結構です」

チェルニー40-12は、めでたく終了!!
40-20に専念します。

次は、ハイドンのホ短調ソナタです。
今回は、展開部から再現部に掛けて譜読みしました。

「左手のオクターブがどうしてもうまく行きません。提示部の同じ音形もですけど。あと、和音を外しがちで…」

ハイドン Hob.XVI:34 一楽章 51~59小節

先生「上の図の赤枠で囲った部分ですね。練習方法を教えましょう。下の音だけ左手の5の指で弾く。上の音だけ1の指で弾く。16分音符にバラして弾く。この3つで、ポジションが掴めるようになると思いますよ。それから、バラされてる和音は、同時にならす形、つまり、ピンクで囲った形で響きをしっかり覚えましょう。この辺りは属7と減7ばっかりだということが分かると思います。あと、青で印付けた非和声音は伸ばさずきちんと切る。タイついてないでしょ?」

「次は、84~86小節あたりの右手の16分音符のパッセージでオクターブ下降するのが弾きづらいです」

ハイドン Hob.XVI:34 一楽章 82~89小節

先生「丸い矢印を書き込んでおきましたが、薄くて見えづらいですね。ゴメンナサイ、我慢してください。ここは、手首を左回転させる感じです。チェルニーでも頻出でしょ。しっかり応用できなくては」

「終結部は、ウィーン原典版ではほとんど強弱が書いてなくて、どうしたものか悩みます」

先生「ちょっと、112小節あたりから弾いてみてください」

(弾いてみる)

先生「基本的にフォルテで進んで、最後の方でディミニエンドかけて弱音で消えるように終わりましたね。全音のソナタアルバムなんかでもそんな指定じゃなかったっけ?」

「でも、なんだか変化に乏しい気がして…」

先生「そういうことでしたら、別の解釈を考えてみましょうか。ハイドンと言えば、強弱の変化が激しいというか唐突なところがありますよね。さて、どこを弱めましょう?」

「右手、16分音符でジャラジャラ鳴らしていたのが、114小節から単音になって、ミララ、レソ♯ソ♯、と118小節まで下降していく部分を、小さく弾いてみたいです」

先生「そうですね、そこでしょうね。117小節だけは次のフォルテに向けてクレッシェンドしてもいいと思います。あと、この部分はアーティキュレーションにも注意を払わなければなりません。無意識に、2音スラー、1音スタッカートと弾きたくなりますけど(黄緑で表示)、むしろ、1音目テヌートスタッカート、2音目と3音目スタッカートという意識で弾いてみてはどうでしょう?」

「ミ、レ、ド、シ、ラ、ソ、ファ♯の下降音階のラインがくっきり浮かび上がって来ますね!」

先生「そうでしょう?私のハイドンのイメージにはこちらの方が合っています。モーツァルトだったら、迷わず2音スラー、1音スタッカートですけどね。ただ、これは、私の提案は提案として、趣味に任せます」

ハイドン Hob.XVI:34 一楽章 終結部
↑終結部の強弱などをまとめた図

「終結はディミニエンドしてピアノで終わっていいですか?」

先生「この楽章だけで終わるとしたら、それでいいと思います。でも、2楽章が続く場合はまた違った解釈があっていいのでは?」

ハイドン Hob.XVI:34 二楽章
↑2楽章

先生「2楽章は弱音でゆったり始まるでしょう?それなら、1楽章の終わりはフォルテのままリタルダンドもせず駆け抜ける。ほとんど間を置かずに2楽章に入る。ということで、対比の妙を出せると、私は思います。それから、この楽章は後半のリピートも指定されているんですよね。展開部に戻る。展開部の始まりは弱音なので、やはりフォルテのまんまのほうが対比の面白さが出ますよね。後半のリピートを実行するかどうかは別問題ですけど…。色々考えながら、よく譜読みをしておいてください」

「ハイドンのソナタは意外とかなり勉強になりますね」

先生「素晴らしい教材です。教材って言うと一段低く見られがちだけど、変な話ですよね。いい曲だからこそ教材になる。古文の教科書だってそうでしょう?どうでもいいような作品は教材として載りません(笑)」

残りはシンフォニア4番と『献呈』です。
ごく簡単に報告しておきますと、シンフォニア4番は合格。「残ってる曲であんまり萌えない曲ある?」と聞かれたので、それは飛ばしてくれるのかと期待して「13番!」と即答したら、それが次の課題になりました(^^;;←もちろん全て自問自答
『献呈』は、中間部の弾き込みが足りないのが一番の課題ですが、「そろそろ仕上げ(Nekoushi音楽院基準で(笑))に入りましょう」とのことです。

今回のレッスンはこんな感じです。

tag : チェルニー40番,ハイドン,Hob.XVI:34,

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プロフィール

NekoUshi

Author:NekoUshi
◆数年おきにピアノがマイブームになり、挫折と再開を繰り返しています。
◆バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンが特に好きです♪
◆レッスン歴は、子供の頃と大学生の頃(25年ほど前)に少々。現在は独学です。
◆独学の記録を時々「セルフレッスン」という名の仮想(妄想?)レッスンの形に仕立てて書いてます♪

練習中&終了曲
◇レッスン課題
・チェルニー40-31番
・バッハ 平均律第1巻17番 変イ長調
・シューマン 3つのロマンス~第2番 嬰へ短調 Op.28-2
・ベートーヴェン ソナタ第22番ヘ長調

◇ベートーヴェン祭り
・ベートーヴェン ソナタ第28番イ長調~第3楽章

◇憧れの無謀曲 寝かせ中
・リスト『バラード 第2番』
・シューマン『幻想曲』第2楽章

◇2019年の終了曲
・チェルニー30-23番
・チェルニー40-27、28、29、30番
・チェルニー左手24-19番
・バッハ シンフォニア14番、12番、7番
・ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第10番ト長調~第1楽章
・ショパン『幻想即興曲』
・メンデルスゾーン『春の歌』

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