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リストに浮気中(*´▽`*)

昨日、買い物に行ったら、買おうと思っていたものがことごとく売り切れていたので若干ムッとして(笑)、楽譜売り場を覗きに行き、思わずリストの楽譜を衝動買いしてしまいました(≧▽≦)

ピアノ弾きはショパン派とリスト派に結構分かれるらしく、私は自分はショパン派だと思っているのですが、最近リストの曲をよく聴いているせいか、リストへの興味が上昇中です。よく聴くのはハンガリー・ラプソディとか、その辺です。ラプソディ・シリーズは、聴くのは楽しいですが、とてもじゃないですけど、自分で弾こうという気は起こりません。あとは、ロ短調のソナタとか、ドロドロした世界が、変にクセになります。もちろん、これも聴くだけ。

で、買った楽譜は、『演奏会用練習曲集』、有名な『ため息』が入ってる曲集です。
収録曲は、

・3つの演奏会用練習曲
1.悲しみ
2.軽やかさ
3.ため息

・2つの演奏会用練習曲
1.森のざわめき
2.小人の踊り

以上5曲です。

練習曲という名前ですが、全然退屈なところのない素敵な曲です。『超絶技巧練習曲』は聴いていても琴線に触れないのですが、演奏会用練習曲はいいですね(*´▽`*) ショパンのエチュードより好きです。←ショパン派なのに裏切り発言(笑)
気づいたら、弾いてみたい曲がまた増えちゃったよ~~~

リストの曲で弾くのが特に苦手なのが、小さい音符で書いてあるカデンツァ的な技巧的パッセージです。「あれがなければもっと気軽に取り組めるのに」とも思うのですが、なかったら、リストらしくなくなっちゃいますね。今回買った楽譜だと、例えば・・・。

リスト 『悲しみ』 冒頭カデンツァ
↑『悲しみ』の冒頭のカデンツァの一部。
そういえば、ショパンの『別れの曲』の中間部も音形のパターンとしては同類ですね。リストはカデンツァ風にさらさらと行くのに対して、『別れの曲』では、しっかりと技巧を誇示するように(con bravura)、というのが対照的です。

ショパン派vsリスト派の話では、イリーナ・メジューエワさんが、『ピアノの名曲 聴きどころ 弾きどころ』で、面白いことを書いています。メジューエワさんは、どちらかといえばショパン派だと自己分析しながら、

リストは、必要以上に自分を見せたい面が強かった人だと思います。全てが大げさというか…。トータルで見たら大変な人。頭ではわかりますが、心ではちょっと距離感を感じます。


と言っています。
さらに、リストより少し後の世代の大ピアニスト、アントン・ルビンステインの次のような言葉を紹介しています。

どの作品を見ても必要以上にポーズをとる。例えば宗教音楽では神様の前でポーズをとる。オーケストラ曲では聴衆の前で格好をつける。トランスクリプション(編曲)では、オリジナルの作曲家に対して「これでどうだ」と格好をつける。リスト自身、芸術はやるなら堂々といくべきだ、と思っている。それはわかるけれど、でも、やっぱり永遠の大げさに過ぎない、その気持ちがわざとらしい。


笑笑
いや、全くもってその通りだと思います(^^;;
モーツァルト晩年の宗教音楽小品の名作『アヴェ・ヴェルム・コルプス』をリストが編曲したのがあるのですが、まさに神様の前でポーズをとり、モーツァルトに対して格好つけている(笑) そういえば『献呈』もシューマンに対して「どうだっ!」て感じですね。


↑モーツァルトの『アヴェ・ヴェルム・コルプス』って、こんな陶酔的な曲じゃないよ~~
でも、私は、この編曲、結構好き。ここまでやってくれれば流石です!!

リストの何事も必要以上に大袈裟なところが、変にハマります。
私がピアニストだったり、別にプロではなくても、もっと腕前があったりしたら、本当にショパン派になっているのかどうか、若干疑問が湧いてきました。そういえば、ショパンは反チェルニーだけど、リストはチェルニーの弟子でしたね。自称ショパン派なのに、しょっちゅう「チェルニー萌え」と口走っていていいものだろうか??ま、そんなに厳密に「派」が分かれるものでもないでしょう。メジューエワさんが言うように「どちらかといえば」でいいのか・・・。ショパンの曲は全体的に好きだけど、リストの曲は好きな曲と嫌いな曲の差が大きい感じかな。

そうそう、せっかくなので、今回買った楽譜『演奏会用練習曲集』の中から、『悲しみ』の動画を紹介しておきましょう。


この曲は、私の萌え調、変イ長調です(≧▽≦) いや、調はともかくとして、好みのタイプの曲です。弾きたい曲候補に入れないわけにいかないわぁ

そして、ハッと我に返ると、リストがどうのと言っている場合ではなくて、『幻想即興曲』をやらなければいけないことに気づいたのでした~~


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tag : リスト,演奏会用練習曲,ショパン,イリーナ・メジューエワ,

演奏と鑑賞のヒント満載♪♪メジューエワさんの『ピアノの名曲 聴きどころ 弾きどころ』

前から読みたかった、日本在住のロシア出身のピアニスト、イリーナ・メジューエワさんの『ピアノの名曲 聴きどころ 弾きどころ』(講談社現代新書)を読み終えました。

大作曲家たちのピアノの名曲を取り上げて、作曲家と作品について語ってます。もともと鼎談の形で語り下ろして、メジューエワさんの発言部分だけまとめたという形なので、レクチャー・コンサートを受けてるような感じで、読みやすいです。
いや、もっと正確にいうと、読みやすいような錯覚を受けます(笑)

取り上げられている曲は、
バッハ:平均律、ゴルトベルク変奏曲
モーツァルト:ピアノソナタ第11番「トルコ行進曲付き」
ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番「月光」、同第32番
シューベルト:即興曲Op90-3、ピアノソナタ第21番
シューマン:トロイメライ、クライスレリアーナ
ショパン:別れの曲、ピアノソナタ第2番
リスト:ラ・カンパネラ、ピアノソナタ
ムソルグスキー:展覧会の絵
ドビュッシー:月の光
ラヴェル:夜のガスパール

これらの作曲家と作品について、徹底解説しています。
とても全貌をご紹介しきれないので、主に作曲家について、なるほど!と思った指摘を、自分用のメモを主な目的に列挙しておきたいと思います。
書いてあるそのままではなく、意訳(?)してます。
かなりネタバレしてしまってますが…(^^;;

・バッハはどんな切り口からでも解釈が成り立つ。アマチュアでもプロでもそれぞれのレベルで感動できる。
・バッハは手の感覚で作曲してた。鍵盤楽器をすごく意識している。ある意味ショパンに近いかも。
・モーツァルトはシンプルだけど、シンプル=「単純」ではない。シンプルじゃないものをシンプルに見せる能力が凄い。
・モーツァルトは「保守的な革命家」。形式では冒険しないけど中身が革命的。
・モーツァルトでは、節度と「良い趣味」が重要。
・ベートーヴェンのソナタは弦楽四重奏的発想で書かれている。4つの声部の論理、ハーモニー優先。弾く人のことを考えていない(笑)
・シューベルトは、前向き後ろ向きではなく、下に向かう。つまり、掘り下げる。
・シューベルトは、一つのキャラクターを、他のキャラクターを入れることなく最後まで徹底的に展開する。
・シューマンは「言葉の人」。歌うより語る音楽。エモーションを少しコントロールできていない。
・形式とファンタジーのバランスがシューマンの面白さ。どっちかに偏っては駄目。
・ショパンは論理的で古典的な作曲家。細かく計算して作品を作っている。ロマンティストで現実主義者でもある。
・ショパンもベートーヴェンもポリフォニーの作曲家だけど、発想が違う。ベートーヴェンは常に和音で考えているが、ショパンは横の線から和音を作っていく感じ。ショパンはポリフォニストかつメロディスト。バッハに近いかも。
・ベートーヴェンの音楽は皆に語りかけるが、ショパンの音楽は一人一人に語りかける。
・ショパンを弾くと全てがばれてしまう。バッハは誰が弾いてもバッハになるが、ショパンは誰が弾いてもなかなかショパンにならない。
・ショパンの中期(ソナタ第2番とか、即興曲第2番とか、バラード第2番あたり)は強いピアニズムを前面に押し出してる。ショパンにしては珍しく無理をしている感じ。文学的な要素が強いというのか少しバランスが崩れているというか…。
・フランス音楽は人間の気持ちより感覚を大事にする。
・ドビュッシーの作品には解釈の余地があるが、ラヴェルは楽譜に書いてある通りに弾けばいい。
・フランス音楽はあくまでクリアに。音響的によく見えないはっきりしないのでは駄目。すべてがはっきり見えることが大事。
・ロシアン・ピアニズムは歌とエモーション。

これだけネタバレ的にメモを書いても、内容のごくごく一部です。
そして、さらに、各曲への詳細な解説が多数の譜例とともに展開されていて、かなり内容豊富で、読み応えあります(若干ありすぎる気も…笑)。
語り口も真摯で好感が持てます。
演奏と鑑賞のヒント満載の、おススメの一冊です!

tag : イリーナ・メジューエワ,

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プロフィール

NekoUshi

Author:NekoUshi
◆数年おきにピアノがマイブームになり、挫折と再開を繰り返しています。
◆バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ショパンが特に好きです♪
◆レッスン歴は、子供の頃と大学生の頃(25年ほど前)に少々。現在は独学です。
◆独学の記録を時々「セルフレッスン」という名の仮想(妄想?)レッスンの形に仕立てて書いてます♪

練習中&終了曲
◇レッスン課題
・チェルニー40-31番
・バッハ 平均律第1巻17番 変イ長調
・シューマン 3つのロマンス~第2番 嬰へ短調 Op.28-2
・ベートーヴェン ソナタ第22番ヘ長調

◇ベートーヴェン祭り
・ベートーヴェン ソナタ第28番イ長調~第3楽章

◇憧れの無謀曲 寝かせ中
・リスト『バラード 第2番』
・シューマン『幻想曲』第2楽章

◇2019年の終了曲
・チェルニー30-23番
・チェルニー40-27、28、29、30番
・チェルニー左手24-19番
・バッハ シンフォニア14番、12番、7番
・ベートーヴェン ピアノ・ソナタ第10番ト長調~第1楽章
・ショパン『幻想即興曲』
・メンデルスゾーン『春の歌』

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