ブルグのばら・・・!!
その一つが、曲集中人気No1と思われる『貴婦人の乗馬』。例えば全音の新版では単に『乗馬』になっているらしいですね。
何で変わっちゃったんだろう?男女共同参画社会だから?それとも「貴婦人」というのが身分制度を想起させて現代にふさわしくないとでも思われたの??と、邪推しながら調べてみました(笑)
「ブルグ25」の初版は、フランスで出版され、その時のフランス語のタイトルが‘La chevaleresque’。これは、「騎士道的な女」とか「女騎士道」みたいな感じらしい。そのイメージと言えば、ベルサイユのばらの男装の麗人オスカルさん以外に考えられないではないですか(≧▽≦)
ややこしいことに、併記されているドイツ語と英語のタイトルは、訳すと「貴婦人の乗馬」「お嬢様の乗馬」「奥様の乗馬」。こんな感じです。今までの日本語訳は、ドイツ語・英語のタイトルを採用していたのですね。これだったら、オスカルさんじゃなくて、アントワネットさんです(*´▽`*) どっちにしても、ベルばら!!笑
単なる『乗馬』に変更している楽譜があるのは、元の3つ(というか2パターン)のタイトルのどれにも解釈できるよう、苦し紛れに変えたということなのかもしれませんね。「貴婦人の」という縛りが取れると、オスカルさんっぽいカッコイイ系の解釈もできるし、アントワネットさんっぽい可愛らしい解釈もできる。あと、思わぬメリットとして、単に『乗馬』だと、お年頃の男子生徒が「女の曲なんて弾けるかよ」と思わずに、素直に取り組めるということもあるかも!?笑
でもまあ、曲調は「貴婦人の~」の方が合うと私は思います。子供の頃は、なぜかメリーゴーランドのイメージでしたけど…。
久しぶりに弾いてみたら、やっぱりアントワネットさん風にしか弾けなかったです。ことのほか苦戦してしまい、よろよろしてしまうところなど、オスカルさんとはとても思えなかったです(^^;;
で、オスカルさん的な演奏ないかな~?と思って動画を漁っていたら、イメージに近いのを見つけました(≧▽≦)
この演奏なんですけど、かなりカッコイイ系のような気がします!!
優雅さは失わないながらも、力強さもあり、近衛兵司令官のオスカルさんって感じです(*´▽`*)
というわけで、私の中では『貴婦人の乗馬』は、『ブルグのばら』になってしまいました(笑)
そういや、この曲、子供のころ発表会で弾きたかったのに、弾かせてもらえなかったな~~。
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